2024年6月29日土曜日

太秦便り

近しい人はご存知だが、愛知の実家を処分して京都の太秦に引っ越した。(実家の処分などに関しては関心のある方は個人的に聞いてください)

その太秦だが、肉屋では注文してからコロッケを焼いてくれるし(これが80円!)、魚屋も「時間もらえれば店にある魚を塩焼きますから」てな具合で、私には少年時代の記憶を彷彿とさせる、時の流れの止まったやばいゾーンだと思っている。少年・青年期を育った名古屋を第一の故郷、そして我が人生を不安定ながらまっとうな軌道に戻してくれたパリが第二の故郷なら、この太秦はその二つへの追想が錯綜する第三の故郷かもしれないと引っ越したことに満足している。

ここではまず第一に野菜が美味しい。これは私がパリに着いた80年代に朝市の野菜を買って思ったことだったが、20数年前あたりから輸入の温室栽培が多くなり、トマトなんかも味のないのがほとんどになってきて、夏の自家栽培の朝市の八百屋のトマトが現れるのが待ち遠しいことになったのだ。ひょっとしたらただの季節故かもしれないが、太秦のトマトはなかなか味にガッツがある(ひょっとしたら死語かもしれないので「根性」という意味で使ってます)。

そのトマトの話をすると今日の午後我が家から商店街通りに向かうと遠くから大きく赤いトマトが私の目を引いた。いつもは近くの裏路地にあるスーパよりもや安くて断然美味しい八百屋さんで買っているのだが、今日は一目惚れで浮気をしてこれを買うことにした。だがここは八百屋さんではなくて服屋。ここ太秦はかくの如く電気屋で野菜を売っていたりしている(写真参考)不思議なところで、ともかくそのトマトに心惹かれて店内に入って、知り合いの農家から仕入れているのか尋ねたところ、店を経営する若い夫婦が近所の自分の家で栽培しているとのことで、まさに産地直送!それもそのはず、ご主人はよく日焼けしていた! で、また感動😄

今日はここまで。久しぶりに書きましたが、3月から先に書いた実家の処分+新しい家探しと結構いつもテンパった生活でブログどころではなく、また降って湧いた、私は自信を持って全然楽観していない仏国会選挙結果もあるしで結局パリに戻る日程を延期したので(勿論それだけでなく転居にともなってまだいろいろあるのですが)、ちょっと心に余裕ができました。

そうそう4月には名古屋でグループ展もあったのにそれも書いてなかったな〜。これもまた今度

以下変な街のやっぱりインスタ映えしない写真。肉屋を撮るの忘れた 


野菜を売ってる電気屋

   
ここは電気屋だが昔懐かしいナショ坊がいる

こんな本屋さんって今あるの?

路地にある嵐山のお菓子屋さんの製造所の出店

 

これは我が家から:パリで地下生活をする私、このバルコニーからの景色に魅せられました=自慢です(笑)