今日の投稿は実はタイトルで十分。
それではあまりにも愛想なしなので少し書くと、、、:
| こんな展示です |
あーあ、若冲ファンでなくて(つまり昼間簡単に諦めて)よかった(笑)
それはともかくあの複雑な梅の枝振りや妙な遠近法やこれ見よがしな雄鶏たちにも、あまりにもマニアックな描写故か全く飽きが来ず見らた。驚き。見直しました。
10月14日まで
参考:Petit Palaisのサイト
勿論入場予約できるが昼間は館内の混み様大変だろう
(注:写真はサイトから転載)
アートだけではありません。40年以上も住んでしまったパリから、役立つ展覧会案内、アトリエの日常生活、旅日記、それにフランスの政治社会問題など、色々とりあげる、美術作家、坂田英三の正直な主観的ブログです。 C'est un blog d'Eizo SAKATA, un artiste-plasticien japonais de Paris. Les articles sont quelquefois écrits avec son français : cliquez "bilingue" sur la colonne de droite.
| こんな展示です |
今日は珍しく写真を満載。「我が愛しのオブラック(Aubrac)」のことは何度も書いたし、今読み直してみると付け加えることもないし、、、再読して下さいと言うのは甘い期待だが、その価値あり(笑)
オブラックの概要をつかむためにせめて「あこがれのオブラック」だけは読んで欲しい。加えてヤフーの旧ブログはその頃は写真一枚しか載せられなくて欲求不満になっていたから今日は昔の写真も混ぜてうっぷんを晴らします。
実は今回はいつものように誘ってくれたオブラック通のMさんが、娘と彼氏の相手で忙しく、かつ何度も行っているので歩くコースがあまり知られない
「上級編」(?)となって木が茂る谷沿いコースを探索することになったのだが、これはあまりオブラックらしくなくて面白くなかった。やっぱりオブラックの
風景の一番の魅力は、掲載写真のように、ひょっこり岩や木や牛がそこから飛び出る広々と開かれた地平線!(嬉しいことにこれは普通の写真映えもインスタ映えしない:これもオブラックが観光地
になれない資質の一つ。素晴らしい!)
私だけが彼らのレンタルハウスと別の、勝手知ったるサン・トゥルシーズ Saint Urcize に泊まったので、朝は一人で私の好きな広々として何もない景色の中を歩き回り、午後からはグループと合流、結局ダブルでかなり歩いた。(といっても「我が心のオブラック」で書いたようの高低差は少ないから楽勝)
景色は相変わらずのオブラックだったが、サン・トゥルシーズの町には「時代の波」が微妙に。釣り客のメッカだった「シェ・ルミーズ (Chez Remise)」(「オブラックの宵」参考)は娘夫婦が後を継いで、インテリアも料理の盛りつけもパリのビストロ風になっていたし、街頭には大きなプリント写真が飾ってあったり、、、売り家の看板がメインストリートにもいくつもあった*。華奢なB&Bも増えたようだ。(「あこがれのオブラック」参考)
でも私の泊まるヴァレット夫人の民宿は昔通り、ごく質素なままで値段も格安、ガイドブックにもインターネットにも出ていない:知る人ぞ知る(笑)
このサン・トゥルシーズは中世の教会があるのに巡礼路に入れてもらえず、それに入ったナスビナルに比べるとずっと静かで、それでいて食品店もパン屋も肉屋も薬屋もある。良い町です。

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| 丘の頂上に牛が一匹 |
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| サン・トゥルシーズ。左奥に教会の鐘楼 |
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| サン・トゥルシーズの小道 |
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| 仏人は日本に来ると電線を喜んで撮るが、、、(我が部屋から) |
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| Une petite aquarelle pendant la balade 一人歩きだと余裕でスケッチ |
ミニミニバカンスで我が愛するオブラック地方(その話は次回)に行ったのだが、パリに戻るついでに、2005、06年の2度にわたり村興しのアートフェスティバルに参加した、オーヴェルニュ地方のカンヤ村に寄った。特に2006年の「カンヤの水ポンプ」の制作はTさんの紹介で雑誌「ソトコト」に記事を書くことになり、毎日丹念に「制作レポート」を記した。(村のこと、フェスティバルのことを含め旧サイトにリンクした上の頁で読んでもらえます)
「カンヤの水」は上の写真のように「能動的受動」の一章をなしている。本はまだ売り切れていませんので(笑)、注文引き受けます。日本語テキストもPDFでお送りします☺