2013年7月27日土曜日

ボトルのプレジャー、プレッシャー

昨日書いたように続々ボトルが届いている。英仏海峡の浜辺(左写真)から来た海水はわざとかどうか、やけに砂混ざり(砂も使えと言うことか?)







ミシェルさんはノルマンディーとブルターニュの2カ所、2本ずつ
生真面目に緯度経度、日付など詳細なデータチケット付き






カルカンってどこだ?と調べたら、ボルドー近くの大西洋岸の湖の岸辺。これは最初に探していたコレクター夫人の好きな岸辺にかなり近い(惜しかった!?)

木曜の劇場でCさんからゲランドの近くの海水をもらい、近くサルジニア島の海水も到着する予定。









「がんばらなくっちゃ」と昨晩用紙を板に張って今日見たら裏表逆! 「雨の絵」同様暗いときにやるとだめだ。(夜はワインも入っているし)
それに今朝は写真のような雷で大いに出遅れた。天気予報では最後の最高気温30度代だから無理して「透明ドレス」を描いたが、夜の雷の予兆が夕方から早くも(5
時で結構涼しくなってきた)。今日は新技術をあみだし善戦しているものの、「一発乾燥」ちょっと難しいかな〜 

稲妻写真はパリのお天気サイトより © Jonathan Tarpinian

2013年7月26日金曜日

夏バテ休暇、繊細さとダイナミズム

記録的な暑さ続きで地下のアトリエは引っ越して以来の最高室温、とはいっても23度で非常に快適なのだが、「海水デッサン」のせいで温室のような地上階で仕事をしている。その所為か、一昨日下痢になり、階段を上るのにもつらくなり、その夜は14時間ぐらい寝続けた。起きると汗びっしょりだったので昨日は寝具を洗濯。それから細かい注意を払わなくても大胆にやればさまになる、墨と海水を混ぜたドラマチックな大デッサンを試み、やはりあっというまにできたので、また昼寝。

夜は予約してあったパレロワイヤルの臨時劇場での南アフリカのウイリアム・ケントリッジ William Kentridge(ドローイングを使ったアニメフィルムで有名)の出し物(語り+音楽・歌+ダンス+映像) 幕の開く前から舞台にある私好みのローテクメカがさほど発展を見せず、全体に単調で面白くなかったが、最後はすごい喝采だった(バカンス客は満足しやすいのか?)アニメフィルムはyoutubeでも少し見られますので、その方がお勧めです。 野外の階段席だと思ってバーミューダー、Tシャツ行ったら臨時劇場といいながらちゃんと空調があり、またそれにやられ、、、

今朝も寝続けるかと思いきや睡眠時間過多だったから今朝は5時起き、「やっぱり暗いなー」と思っていたら稲妻が走り雷雨となった。気持ちよく「新たな一日」を始めようと「雨の絵」をトライしたら失敗。絵の具ののりとか乾き具合がわからないから、暗いときには絶対するべきではないとわかっているのに、、、そうこうするうちにラジオで昨晩聞き逃した(ただしその気になればサイトでいつでも聴ける)「未来の戦争」に関するラウンド・テーブルが始まり、非常に参考にはなるが気が滅入る議論に、またベッドに戻った。

とはいえ10時には起き、サイトの天気予報の31度予報を当てにして、昨日劇場で待ち合わせたCさんから新たにもらった大西洋の水を使い、また透明ドレスを描いたが、昼の天気予報では昼からまた雷雨で、最高気温も下方訂正。どうなりますか。

今からM&B夫婦がボトル4本を持ってきてくれる。そして違う海水も配達待ち。天気予報はパリとしては立派な「夏の天気」が続く。何れにせよ夏バテ休暇もこれで終えるしかない。暑くなって以来ほとんど毎食トマトとモツァレーラだったが、やっぱりこれでは今年の暑さは乗り越えられないようだ。

注:水たまりを作るだけの透明ドレスの方が墨を使ったデッサンより何故手間がかかるかと言うと、結晶のグラデーションがきれいになるよう、蒸発加減を見計らってデッサンの傾きを変え、白地に埃が結晶と一緒に固まってしまうと取れないのでその前に掬い取るという作業があって、ずーっと看ていてやらねばならない。それに比べ墨を使う方は結晶のでき方も埃も全く気にならないから描きっぱなしでよい。当然のことながら「手間がかかる方が芸術的に素晴らしい」とは全く限らない。何故透明デッサンを成功させたいのかはひたすら私個人の執着に過ぎない。
(写真-左)は寝込む前にやっとできた透明ドレスの一番の成功例ですが、実際上写真撮影不可。墨の方もピラピカしますが、光り具合は写真でもビデオでもほとんど再現できません(この辺が個人的執着の一因です)

2013年7月22日月曜日

太陽とネズミと地中海

「すべてハッピー」は長続きしなかった。暑いのと換気のために扉を開けっぱなしにしていたので一昨々日からネズミが入り込み、出て行かない。昨晩ガサゴゾ音を立てて安眠を妨害され、起きてみるとおいしいトマトが齧られ(暑いので他の物は何でも冷蔵庫に詰め込んだのだが、トマトは「絶対に冷蔵庫に入れるな」というギリシャ人の友達の教えを忠実に守っていて、、、)その上、ドアの横に穴をあけようとして壁を齧っていて、そこに這わせてあるインターネットのケーブルも外皮はもう食いちぎってくれて、、、生類に憐れみ深き私もさすがに放っておけなくなった。
近所の「安物スーパー」に「毒薬」を買いに行ったところ、「ゴキブリ」「蚊」退治製品は一杯あったが、「ネズミ」はない。大きなスーパー、モノプリで店員に聞いたら専門店に行くしかないと言われた。「意外にパリにはネズミがいない?」ということは絶対に考えられない。ゴミだらけの町なのだから。
そういえばパリ中央のシャトレの地下鉄の駅を出たところに、ウインドーにネズミの剥製が吊り下げてある「名物店」があったが、あれは今でもあるのだろうか? 何でも揃うのが自慢の市役所前の百貨店BHV ならあるだろうとは思うが、、、この暑いのに、、、

今日は今までの最高の暑さでパリでも最高気温34度の予報、光化学スモッグも明らかに感じられるので、出かける前に管理人さんに何処か近くで売ってないか尋ねてみたところ、何と公団住宅のネズミ退治係の置いて行った「残り物」が管理人さんが持っていてラッキー! さっそく置いた所、もう少しは試食してくれてるみたい。(ウフフmais可哀想)

管理人さんは新しい小包も預かっていて(あの番号違いだがすでにもう郵便局の知る所となり、自動的に回してもらえるようになった。なかなか郵便局、融通が利かくではないか!)、誰かわからない差出人から、ニース空港近くのカーニュの海水が届いた。ニース付近には展覧会なども数回参加しているからその関係者だろう。
この好天が永遠に続く訳もないのですぐにこの水を使ってみることにした。もうデッサンのアイデアはない。今日はおそらくこの夏最高の暑さだろう。そこで以前失敗を重ねてあきらめた、単純シルエットで一発勝負の「完全グレイデーション」に挑戦。なかなかこの海水、クオリティが高くて、短時間にしてきれいな結晶が出てきている。夜も23度ぐらいあるはずなの上手く最後まで行きそうな気がする(まさかネズミに邪魔されるということはないと思うが、、、)

2013年7月19日金曜日

ハッピーな近況

海水が続々と届きだした。水曜朝にFさんからのラ・ロシェルの水が普通小包で到着(写真1)私の希望通り二瓶、かつ指示通り丈夫ねガス入りウォーターのボトルに入っていたのが嬉しい。
前回書いた住所違い(番号違い)の一件は、月曜日に郵便局に行ったときは小包の番号がなければ何もできないと言われ、差出人のMGさんから番号を教わって翌日再度郵便局に行くと、運悪くいつもの意地悪(というか何もしてくれない)お姉さんにあたり、ここではこの事務所に届いている郵便物以外のことは何もできない(最近は地方とパリとの間の輸送は別会社でそれはカバーできないとのことで)特別番号に電話しろと言われた(他に客がいるでもないのに、電話してくれたってよさそうなものだ)。自分で家から電話したけれど予想通り自動応答で待つばかり、サイトから状況説明のメールを送ったが、前回小包のことで文句を書いた時は1ヶ月遅れで返事がきたから、もうあきらめかけていたのだが、夕方郵便局から突然宛先確認の電話があり、木曜朝に写真2のように郵便箱に入りきらない巨大な小包が届いた。中身は大ボトル2本、つまり3リットル。ドーヴィルとパリという近い距離で何日もかかり、郵便局から宛先不明ですぐに転送されずわざわざ電話があったのは、中身がごろんごろんするこの大きな小包がかなり「怪しかった」故ではないかと思う。そして夕方にはスペインとの国境に近いペルピニアンの親戚に会いに行ったMTさんが娘と汲みに行ってくれた地中海の水を受け取りに(写真3)。

宙に浮いていた海水デッサンの「注文」の話も、コレクター夫人から 直接「貴男との契約は継続」との回答があり、かつ天気予報は週末から10年ぶりの酷暑を予報。今朝早速涼しいうちに紙の買い足しに行き、もう何も欠くことがないはずのだが、今欠く物はこともあろうに何と自分のアイデア!(ずーっと仕事のしっぱなしで、、、)

海水はもう一本すでにパリにあり、他にも「すぐに送ろうか」という問い合わせもあるぐらい、今となって意外な活況を呈している。

今日の夕方皮膚科に見てもらいに行ったところ、主治医のいう「蜘蛛に噛まれて誘発されたアレルギー」でも私の思ったジンマシンでもなく、私が飲んでいた抗ヒスタミン剤は全く効かない「湿疹」で、すぐに治りますと太鼓判を押された。 主治医の制度はすぐに病人が専門医のもとに行く(これも健康保険の赤字の原因になる)のを防ぐために設けられたのだが、「こんなことに半年も悩まされたのは残念でした」といわれた通り、一般医を通すのがいつもいいとは限らないのも明白。そして処方された薬局でクリーム2本を買ったのだが、12ユーロ68サンチームだと思って20ユーロ札をだしたら、2€68だったのでびっくり。(カタカナだとドゥーとドゥーズ、かつユーロの前でドゥーはリエゾンし、カタカナでは両方ドゥーズだが、実際には口の開き具合がものをいう。私の発音の悪さで相手が間違えるのは普通なのだが、今日はその逆)
ますます脱線になるが皮膚科の女医さんは現代建築ファンで、日本がとても気に入ったとか。「京都駅はすばらしい。駅を見るだけでも京都に行く甲斐がある」と言われて答えに窮した。「私の日本旅行」をベースに外国人向けの日本観光用サイトの立ち上げも考えないでもなかったのだが、 自信なくなってしまう(>.<)。それはともかく心配して控えていた海水浴も日光浴も問題なしとのことで、これもハッピーな理由

2013年7月14日日曜日

海水デッサンの日々

日本は大変な暑さらしいが、こちらも5日(金)以来「夏日」続き。といってもパリの夏日だから最高気温が27°以上(但しこれは私の勝手な定義) だが、お陰で毎日大きな「海水デッサン」の実験をしている。3日間ぐらい続くかなと思っていたのが1週間以上、かつ天気予報では幸いにしてまだまだ続く。ギリシャの島の海水もヴェネチアの海水も無くなりそうだったので水曜日に「海岸にいる人は海水を送って下さい」とグループメールしたところ、Aさんからコート・ダジュールのジュアン・レ・パンから海水の入ったボトルが金曜の朝突然「特急便」で届き感動(写真)。Aさんお礼のために連絡したら「番地が43でなくて13だったよ」と言われびっくり( 注:Aさんが私の所にしょっちゅう来るのではなく、彼女はお隣のCおばさんの友達で、、、)。あわてて「ドーヴィルから送る」と連絡があったMさんに電話したら、やはり13番地にすでに送った後だった。明日の朝郵便局に相談せねば。大西洋のラ・ロシェルから送ってくれるはずのFさんの方は間に合った。変なお願いに応えて送ってもらった海水ボトル、返送されてしまうと大恐縮ですよ。Aさんみたいに無言で送った人がいないと良いのだが。
やはり8月にバカンスの出る人が多いから、その場合はちょっと遅いけどもらうことにして(来年に向けて?)各地の海水のストックをつくることにした。皆さんもここぞと思う海水があったらお願いします。
海水を送ってもらうことにしたのは6/19日に書いた「コレクター夫人の思い出の浜辺の海水」を取り寄せたかったのがきっかけ。当てにならない「知り合いの知り合い」はあきらめ、フェースブックで住民を見つけお願いしてみたのだが、フェースブックの「住所」はいい加減で、答えてくれた殆どの人はただの出身地でそこには住んでいない、そして残った一人の人は、「小さなデッサンとの交換」という提案なのに「郵送料が送られなければ送れない」ということだった。そんな人にデッサンをあげることはないからこちらから断ったのだが、そのときはこんな好天が来ようとは露も思わなかったので、、、今では「お金だけで解決」すればよかったかと少し後悔しないでもないが、制作プロセスとしてアートしてないですよね〜。というわけで海岸にこだわらず、私のアプローチを理解してくれる個人的ネットワークにアピールしてみることにしたのでした。
というわけで、海水が届き、好天が続く限りこの仕事をせざる得なくなり、「毎日のデッサン」も他にしなければならない仕事もほったらかし。
ところで気温が上がってから1月からずーっと悩ませれていたジンマシンが急に引いてきて、これもうれしいのだけれど、1ヶ月前にとった皮膚科の予約、診察料高いし、どうしようかなー。

2013年7月8日月曜日

海水デッサンのための覚え書き

これは私自身のための覚え書きですので、読まなくていいですから

今日午後の最高気温は約28°、湿度は45%。
つまり暑くてよく乾いているが、それだけではダメ。通気をしないと乾きが悪い。

・ドアを開け(アトリエ内より外の方が暑い)、扇風機を回す。 ウチワで扇ぐ。

・あんまりどっぷり海水をつけるよりは、乾かしやすく加減して2日にした方がよい。(縁がダブルが大きいデッサンだと形が見やすいかもしれない)

・水をためる方向は複雑な形を避ける

・水たまり方式でなく、線を重ねるのもありかも

・結晶ができ始める前にゴミをすくう

・海水は鍋底一面に結晶が現れるまで蒸発させる

technique avancée:

・デッサンは水平に30分ほど置いてから傾ける。最初深い角度で数時間、後で浅くする。常にバランスが偏らないよう注意し続ける。海水が多すぎたときは縒り紙で吸い取って減らす。

2013年7月7日日曜日

あてにならない画材店

木曜日は朝からヴェリブ(パリの共用自転車)で走り回った。というのも週末からパリも遂に夏の天気になり、「海水デッサン」ができる条件が整ういそうだったのだ。しかし肝心の紙があと2枚しかなかった。3週間前にいつもの当てにならない老舗のスヌリエ Sennelier と、加えて念のため画材スーパーのGêantにも注文しておいただが音沙汰はまったくない。画材スーパーは知らないうちに新しいパリ南店が私の住む13区にもできていて、先ずそこへ行ったが品切れ、インターネット検索で出てきたバスチーユ近くの扱っているはずのお店では「ネットは当てにならないから」と言われ(お店のサイトだったはずだがが???)、がっかりして帰ろうと思ったら道の南北を間違えて、注文していたGêant北店の近くに来てしまった。「問い合わせたのに電話にもメールにも返答しないのは何だ」と文句を言うべく足を運んで、事の次第を店員に話したところ、私の注文はコンピュータでフォローできなかったが「品物は棚にあるはずだ」と言う。そして本当にあった。まったくひどい。実は前回来たときに半額セールだというので大量に発注したのだが、待っている間に半額セールは終わり、発注時に支払わなかったから割引できない(前金ぐらい払うつもりだったのに後でいいと言わたのに)、「あんたはアーティスト割引があるからいいでしょ」と勝手なことを言う(全然割引率が違う!)。またまたの「フランスの顧客サービスの素晴らしさ」に腹を立てたが、いずれにせよ紙が手に入ったのはラッキーだった。これでデッサンの失敗を恐れずトライできる。

そして海水はエーゲ海(実は私が見たこともない)! ギリシャの島でワークショップをした舞踏家の岩名さんが水をボトルに詰めて持ち帰ってくれたもの。他にも3人大西洋の海水を持ち帰ってくれる口約束した人がいたのだが、「荷物が多い」等々で結局約束を果たしてくれたのは岩名さんだけ。やっぱりアーティストしかこの種のお願いは真剣に取り合ってくれないようで、昨日第二弾の海水ボトルが届いたが、これはベニスのビエンナーレの作家さんからだ)

そして昨日今日と一日中紙の上に海水の水たまりを作って色々実験してますが、これがなかなか簡単でなくて、、、

最近の関連投稿:
6/13 第三のパラダイス - 予告編
6/19 雷雨は大敵
6/21 涙を出すマリア像の作り方

2013年7月5日金曜日

サルコジが戻ってくる!

前回書いたタピ(+サルコジ)国家金横領詐欺疑惑だが、実は先週の1週間の警察の審問の中はタピは病院から出てこないので毎日目立った展開がなく、いつものように私の言う「微分社会」のニュースは下火になり、自転車のツール・ド・フランスなどにも負けるぐらいの扱いとなった。明らかに審問としてはクリスティーヌ・ラガルド女史の2日間 (6/23-24)の方がマスコミはよっぽどフィーバーしていた。というのも彼女が容疑者となったらIMF総裁を辞任せざる得ない。そうなるとセックススキャンダルで辞めたDSKことストラスカーン(旧ブログ11/8/25)に連続でフランスの印象ガタ落ちだからスリル満点?(結局ラガルド女史は参考人ということになった)
しかし私が一般人として異常に関心を持っていたわけではなかった。というのも月曜日の夜のニュースで30分にわたるタピ氏のインタビューがあった。ゴールデンアワーで30分とってもらえるのだからやっぱり大人気だ。タピ君はマスコミにかみつき、起訴されるような証拠はない、政治的な陰謀だとわめきちらしたようで、当然ながら新たの内容などなかったようだ(私は用事があって見なかった)。この他サルコジ君は2007年の大統領選の選挙資金をすでに認知症の症候のあったロレアル化粧品の創始者の娘で筆頭株主、世界一富裕な女性、リリアンヌ・ベタンクール夫人をたぶらかせて出させたという疑惑もあって、これも私が「本当にそこまでするかね(だって、まるでオレオレ詐欺ではないか!)」と”?”の事件なのだが、昨日「憲法評議会」が2012年のサルコジ候補の選挙予算が上限を超えていたことを認め、サルコジの母体政党のUMPは約一千万ユーロ以上の赤字を突然抱え込むことになった。というのは仏大統領選挙では候補者は第一次選では1680万ユーロ、第二次選では2250万ユーロとの選挙資金の上限が定められており、選挙後第二次選の候補者はその47.5%(1070万)を国が払い戻す(こんなこと知るのも事件のお陰)ということになっているのだが、上限を超えていたら違法だから払い戻しがない!
大統領在任中の選挙活動だから、「公務も候補活動と扱われて、、、」などとサルコジ君文句があり、彼自身も評議会のメンバーだったのだが辞任、自由に発言するそうだ。これ以外にも2002年の財務大臣時代バラデユ首相の大統領選挙運動のためにサウジとパキスタンへの武器輸出の見返りの隠れ金をもらったとの疑惑事件まである。ご承知のように私はサルコジが大嫌いで、選挙前に「選挙に負けたら二度と私の名を聞くことはないだろう」と言ったこと(「サルコジ最後の100日」)を絶対守ってもらいたいのだが、こんなに事件があるとマスコミのスターになりかねない。すでに「UMPとデモクラシーを救え」のカンパの大合唱が始まり、来週早々サルコジは最前線に? タピ同様、あるいはそれ以上の怪人のサルコジは、如何なる失態も逆利用して人気を取り戻しかねない恐ろしさがある。そうでなくとも大不人気の「とっちゃん坊やオランド」のお陰でまた新たな大統領に期待する人たちも沢山いるのだ。私はドラキュラが棺桶か出てきたかのような不安を感じる。(人相も似てるし、、、外見での差別発言、ご免)