2016年3月30日水曜日

昨日、今日、明日

これが話題のタバレス代表
3/8に自動車のプジョー・シトロエングループが僅か2年で業績を回復し、従業員にボーナスを出したことに触れたが、この目覚ましい「立て直し」のご褒美にグループ代表の給料が昨年度2倍となり、年収524万ユーロ、1年365日で割ると日給約186万円! 
「労働者の年給を1日で稼ぐ。そんな馬鹿な〜」という声と同時に「手腕経営者には当然の報酬」という声も。実際ルノーのカルロス・ゴーンの給料はその3倍、アメリカの経営者はもっと高いそうで、、、。
そんなに稼いでどうするの? 「勿論税金を沢山払って社会貢献するためです」と言ってくれれば私も労働者も許すと思うけど(笑) 旧ブログ、3年前の「スポーツとしての資本主義」を参考にしてほしいですなー。

それから細かい推移は除くが、3ケ月以上も議論がされてきた「国籍剥奪法案」* は放棄されてしまった(大統領自ら法案放棄演説:勿論野党「共和党」の所為にして)。 
結果としては私はそれで良かったと思うが、なんだったのだろう。そして最近政府はテロ犯の「無期懲役」は絶対に「終身」とするという、これまた絶対テロ予防にならない法案を検討中。あーあ。

これが昨日、今日。そして明日はこれも3/8記の「反労働法改正」のデモと続きます
(これに関してもタバレス代表の給料同様、右岸と左岸からで意見が全く違う。端的な左岸からの観察は飛幡さんのブログをご参考に)

以上、平和と言えば平和な話題でした。 


*「国籍剥奪」に触れた以前の投稿
2/11 むなしき論争  
1/16 終わらない銀行と悲しい現実
12/5 二重国籍 誤謬訂正 
12/2 これでは安倍政権と変わりない




2016年3月29日火曜日

「不思議の谷」への旅

前回のハイテクアートがらみで、ロボットがサブテーマの "Persona, étrangement humain"(「ペルソナ奇妙に人間的な」)という展覧会を紹介しよう。

会場は「プリミティブ・民族アート」を展示するケ・ブランリ美術館、全体としては「人間の、他のものに人間を見いだす性向」がテーマで、美術館所蔵の呪術的なオブジェなどもあり4部門構成なのだが、ハイライトは日本のロボット博士の森正弘が名付けた「不思議の谷」、つまり機械が人間あるいは動物に似てくると最初のうちは似れば似るほど親近感がわくが、ある時点で急に違和(奇怪)感に反転する、そしてもっと似た高度なロボットになるとまた親近感が回復増加するという森氏の理論のネガティブ区間にスポットをあてている。でもこの谷の場所は明らかにその人の感性、時代、文化によるだろうからあまりピンとこなかったので、以下展示作品の紹介につとめましょう。興味のある人は次の詳しい説明でも読んで研究ください。

「不思議の谷」に入ってすぐ出て来たのは韓国 Wang Zi Won の「目玉」作品。目玉だけってのはそれだけでもう奇怪だと思うけど。私にはフランスのコインランドリーを思わせて面白かった。
彼女の「千手観音」(?)はこの展覧会のポスターになっていて、メトロなどで見ると「おお、すごそう」と期待してしまうが、意外に小品で少々がっかり。

目玉の横には私が好きなからくり人形系の「異様な」なメカ作品。作家は Stan Wannet というオランダの現代作家。私が美術館で撮ったのよりyoutubeに本人が投稿しているもののほうがよっぽどよいのでそれをリンク。




この作家は猿の剥製を使った、ボッシュ(ボス? Hieronymus Bosch 1450〜1516*)の絵 「手品師」をもじった作品も展示されていた。皮肉な感じで、 奇怪と言うより楽しいけれど。
youtubeを見ていたら横臥する剥製の兎がタイプライターを打っている作品(リンク)もありましたが、これはずーっと気味悪い。

それから彫刻を板状に切断して動かすジャック・ヴァナルスキ Jack Vanarsky(HP) の作品。


実はジャックは彼はご近所のCおばさんの旦那だった人で(09年逝去)、Cおばさんと娘さんは彼のアトリエを美術館の様にできないかと努力している。彼のことは書こうと思っていたけどそのままになっていた。後日紹介します。全般的にはジャックの作品も皮肉なユーモアものが多い。

そして最後にはインドの遊園地のキッチュな神様までいて、「不思議の谷」への旅のメカ編はとても「楽しめ」てしまった。

ローテク人形もので「気色悪い」のならやっぱり、以前にも紹介したチェコのヤン・シュヴァンクマイエル Jan Švankmajer のアニメ映画(youtube)ではないかと思うのだけど、どうでしょう? まさに「不思議の谷のアリス」! でもヤンさんはこの展覧会には入っていたかった。

 メカ編の後で日本のロボット開発のビデオとか 「不思議の谷」の部門だけでも全部見るのは大変ですので心して行って下さい。期間も長いのは何回も来いということか?

11月13日まで。サイト:仏語 英語



* 注:つまりボッシュは逝去500周年で今大きな展覧会がオランダの生誕地で開催中

ボッシュといえば「悦楽の園」にポケモンがいるこんな変な絵もありました。確かにボッシュも漫画と言えば漫画で笑っちゃいました。ちゃんと3屏風形の大作で、作家はWolfe von Lenkiewicz (HP)
これは「不思議の谷」へ入る前の章でした。


最後に苦い想い出:この展覧会は至極幅広いレパートリーの作品が多くて個人から貸し出しのも多いことに気がついた。実は数年前にここで企画された「雨」の テーマの展覧会の最後の壁に私の「雨の絵」を飾りたいと企画の民族学者のおばさんは言っていたのだが、最終的には個人蔵の作品の借出しできないとのことで没になった。それ以降方針が変わったか、作家の無名性ゆえだったのか? また言わずもがなの愚痴になりました〜☂

関連投稿2014/8/2 ストップモーション・アニメ展 

2016年3月25日金曜日

アートと科学の「怪しい」関係

昔はアート(ここでは美術)のお友達は「文学」と相場が決まっていたが、80年代頃からかその影は薄れ、最近はアートと科学の「デート」が目立ってきた。

いつでも「新しくなければ」との強迫観念に駆られた「現代アート」にとっては急速に進むテクノロジーは一つの突破口、キネティックアート(2013/4/19参考)はそのハシリだった。

私の学生時代はブラウン管に磁石を近づけて画像を歪めてたりするナムジュン・パイクなどが脚光を浴びていたが、「理科系」の私は「こんなのねー」と馬鹿にしていた。
しかし最近は世界的なデータベースの変化を視覚化したり、一方では空間の温度や湿度をコントロールして、美術館内に一瞬雲を作るアーティストとか、ちょっと簡単には真似できないハイテク系が増えて来た。

2/23に記事の内容とは関係なく右上の「霧」の写真を出したが、これはアートセンター104でされている「Matériarité de l'Invisible - l'archéologie des sens(不可視の物質性、感覚の考古学)」という展覧会のカプーアの作品。水槽の栓を抜くと渦ができる*のと同じように、天井の大きな吸引器に引かれた空気は渦状になる。私は空気の流れが見えるように床から水蒸気が出ているのだと思ったが、監視員は床下には何もないと言っていたのでちょっと謎。それは兎も角、こういうのはたいてい科学館に小さいものはあるが、大きくして体感できるようにしたら「現代アート」になった。これはさほどハイテクでもないが、数年前からスター的存在になっている86年モロッコ生まれのHicham Berrada は水槽の中に化学物質を散らしてはある物体がにょきにょき伸びて行くなどの不思議な「化学反応」を作品にしている(参考)。これはどんな成分なのかも私には全く想像もつかない。 前回書いたゲルモンとは違って経歴は美大だけだから「化学者スタッフ」と共同開発。
Hicham Berradaのビデオ

私は前回書いたように「中学理科クラブ」だから「科学館」大好き、だからこういう「現象観察」は好きです。科学館の展示の目的は「現象説明」のためだが、それ極力せず、「科学とアート、知識と直感、現実とバーチュアルを問題とし、、、」なんて難しいことで煙に巻くと「現代アート」になる。私は結果がそれなりに美しいからそれでいいと思うのだが。
しかし科学とアートのこの蜜月関係には何か釈然としないものが残る。それはおそらく「科学とアートは分かりあっているのだろうか?」という疑問。
学生の頃「素粒子論と禅は関係がある」などと言われると、どちらも分からないから「素晴らしい」と崇め上げていたものだが、今の現代美術ファンはハイテクアートを前にしてそういうところが大いにあると思う。分からないものは素晴らしく思える。そしてひょっとしたら(というよりおそらく)当事者、つまり科学者とアーティストはお互いにわからなくてツルんでいるのではないか? 
かつアーティストにはハイテクを戦略として使える、科学者にはアートがハイクラスな普及活動になるというようなお互い打算もあって愛し合っているのではと勘ぐっているのです。

Agapantheのお茶に砂糖の結晶作品
ところでセンター104の展示は他のアーティストの作品は「考古学」につられている作品が多い。一瞬「塩!」と思ったら砂糖だった結晶で覆われた出土品もどきとか(どうして蟻がこないのだろう?)、 、、
それと関係なさそうな移民が浜辺についたビデオは、坂田少年が昔見たテレビの「時間よ止まれ」みたいで面白かったが、一緒に行った若い友達は「3Dのソフトで作れるよ」と言っていた。前記ナムジュン・パイクではないが、ハイテクアートの驚きはかくなるように鑑賞者の科学技術知識に大いに左右されてしまう。だから科学音痴の美術評論家に受ける。

以上、科学もアートも低レベルで終わった私の偏見でした

*注:渦の出来るのは地球の自転によるコリオリの力ゆえと「科学館」でも習ったと思うが、今調べてみたらそれは誤りとのこと!(参考) 古い理科の知識はあてにならない。。。

実はゆっくり見ていたら、イベントがあって早く閉められ、大ホールの下に見ていない作品がある。まあいいかと思ったら係員に「あれは必見」と言われた。二度目は1 ユーロで入れてもらえるそうだが、でもまた行くの?「ちょっと遠いのだけれど」とはガニーに来て頂いた人の手前言えないですね☺

Rony Trockerのビデオを見る私

不可視の物質性、感覚の考古学」4月30日まで


関連投稿 

キネティックアート: 2013/4/19
カプーア:上の2013/4/19に加え
2014/7/19のカプーアとバイヤーズ
おまけ的に2015/11/2のヴェルサイユのカプーア

15/10/22の人工気候もちょっと関係あり




2016年3月18日金曜日

パリ鉱物学博物館

「鉱物学博物館」* (Musée de minéralogie)なるものに初めて行った! ルクサンブルグ公園に接っしてあるという驚くべき立地。こんな良いところにあるのは、「パリ国立高等鉱業学校」と名前を訳すと時代遅れな学校に聞こえるかもしれないが、理工学系のエリートを輩出する名門学院(ルイ16世時代の1793年創立、「鉱業」は特に植民地時代の資源獲得に関る花形産業だった)の中にあるから。実際写真の様に、博物館は昔ながらの木製の標本展示ケースが並ぶ、由緒正しき学院の「大きな理科室」といった趣。

行った理由はいつもの如く(?)博物館の中に現代アートを入れるという企画で、「パリの白夜」や昨年末のパリ環境会議に期間中にコンコルド広場に大きな作品を展示したりして活躍中のMilène Guermont ミレーヌ・ゲルモン(ホームページ)が展示しているから。彼女は主にセメントを使う。セメントも技術の進歩で色々な種類のものがあり、実際彼女は「工学」の学位をとってから美大に入っていて、ハイテク系で勝負しているようだ。

中央にぶら下がっているのがゲルモンの作品
こういう異色な経歴で、30歳台でルックスも良く、写真などそれを意識した感もあり、今時のアーティストらしい?  だから日本でも人気がでそう、、、というのは兎も角、HPで見られるように作品は面白そうで、でも「本物」を見たことはなかったし、鉱物学博物館での展覧会は今週末で終わってしまうので時間の空いた昨日、天気もよいし、シェアちゃりんこのヴェリブに乗って行きました。

展示作品、貶すつもりはありませんが、居並ぶ「鉱物標本」は「おフランス」が200年以上かけて集めた自然界にもまたとないような地球が生み出した「作品」たち、「その横にいくら人気作家が作品を並べても歯が立ちませんよ」というのがすぐに下した私の判断。だから結局ゲルモンさんの作品はさておいて、2時間あまりひたすら「結晶」を見た。

2時間もかけたのはちょうど学生グループへの説明をしていて、それを聞きかじりながら回ったから。
一緒に勉強させてもらった、
昔の知識を思い出して結構楽しかった。例えば第一ホールに飾ってあった肖像のアユイ神父 Abbé Haüy(ウィキ)、彼は机から落ちた方解石の破片が小さくなっても同じ形状であることに気づいて「結晶学」の基礎を築いた、こんな逸話を聞くのは何十年ぶりだろう?  でも単語がね〜。「方解石」という単語さえなかなか思い出せなかった。石の名前さえ知っていれば学生を差し置いて答えられる解説員の質問もあったりしたのだが、、、(ちなみに私は中学では「理科クラブ」でして)

学生ツアーが終わった解説員に思い切って尋ねた: 
「XX塩」は一杯見たけど「塩の中の塩、NaClはないの?」
「お塩は学術用語ではHaliteと言うのです」
「へーえ」 そして、ありましたねー、巨大な四角柱が突き出たすごい標本が。それも私の馴染みの南ポーランドのヴィエリチカ産!!!(参考投稿) 
横にあったシシリー産も見事で「塩のデッサン」作家としては心浮き立つ思いでした!

貫禄のヴィエリチカの塩の結晶
鉱物学博物館のサイト(英語もあり)で博物館の「お宝」の結晶など色々な標本写真、それからビデオもあります。ビデオはフランス語ですが、館内が感じがよく見られます。解説のお姉さんは同じ人だったので私の「追体験」をして下さい(笑)


私のブログの読者で「塩(海水)のデッサン」「雨の絵」 を知らない人はいないとは思いますが、念のために私のサイトはこちら
「雨の絵」にも使う青色「ウルトラマリン」のもと

「ミロのヴィーナス」ならぬミロの硫黄
結晶学の祖アユイ神父の肖像。手前は巨大石英、その後の青いのはゲルモンの作品

いつものように作家へは批判的な投稿となりましたが、ゲルモンさんの展示がなかったら一生行かなかったかもしれないから、こういう企画もマイナーな美術博物館にはいいのかもしれませんね

* 注:鉱物学博物館と呼べるものはパリには3つもあって、一つは大学Jussieu校舎内、もう一つは植物園内にある。国立高等鉱業学校内にもあったとは今まで全く知らなかった。

2016年3月15日火曜日

Pourquoi je me réjouis tellement de votre visite ?

Le dessin à l’eau de mer n’est pas tout à fait photogénique. Mais il y a une raison plus importante.
L’exposition n’est pas un simple étalage des travaux. Entre eux il y a des rapports cohérents par rapport au sujet ou/et à l’esthétique auxquels j’ai réfléchi beaucoup avant et pendant l’accrochage. Donc l’exposition personnelle que la Ville m’a permis de faire cette fois est pour ainsi dire  une œuvre. Une œuvre éphémère qui n’est visible qu’une période et qui disparaîtra à jamais.
Certes vous pouvez venir voir mes travaux dans mon atelier, mais ce n’est pas la même chose.

Les dernières visites guidées :
Le mardi 15 : 13h58 à Saint Lazare, 14h30 au Conservatoire
Le mercredi 16 : 14h13 à Saint Lazare, 14h50 au Conservatoire

 

どうして展覧会に来てもらうと嬉しいのだろう?
 海水のデッサンは肉眼でないとダメということもあるが、それ以上の理由がある。
今回のような大きなスペースで好きなようにさせてもらうと、展覧会自体が大げさに言うと一つの作品になる。つまりそれはただ作品を飾ったものではなく、テーマおよびビジュアルな一貫性があるように選んで並べられる。パリの人はいつでもアトリエに来れば作品が見えるからガニーまで行くことはないと思うが、それは全く違うのです。

2016年3月13日日曜日

Visite guidée d'hier

 
Je me suis agité pour rien hier matin, parce que le RER marchait tout à fait normalement contrairement à l'annonce de sa part.

J’ai reçu 7 visiteurs de Paris! (6 personnes dans la photo +1 qui nous a photographié)
J’ai de la gratitude la plus profonde envers eux. 

Par ailleurs j'organiserai la dernière visite le mardi après-midi : 13h58 à Saint-Lazare, donc vers 14h30 au Conservatoire.

昨日の土曜、展覧会行きを企画したのですが、週末は鉄道工事でガニーまで行くのに小一時間かかると言う「警告」があって、取りやめた人もですが、7人写真の6人+カメラマン)もの人にに来てもらいました。わざわざ遠くまで感謝感激です。実際には列車は全く通常通り走り、狐につままれたような、、、。









 

2016年3月10日木曜日

Excursion à Gagny le samedi 12

PS : Pas de chance, il y a des travaux sur RER-E. On prendra train à 14h13 mais on arrivera au Conservatoire que vers 15h10.

A la suite de l'article du 5 mars, je vous annonce une visite guidée du samedi 12.
Si vous voulez me rejoindre dès Paris, nous prendrons le train RER-E (la direction Chelles Gournay) à 14h13 à Gare Saint-Lazare. On se trouvera dans le wagon à la tête de train.
Le train passera Magenta à14:17 et arrivera à Gagny à 14h36. Donc on sera au Conservatoire plus tard 14h45.


2016年3月8日火曜日

失業率からの脱却

2/26にボーナスの話を出したのは、2014年に国と中国資本に助けられて息を繋いだ自動車のプジョー・シトロエンが12億ユーロの利益を上げて、社員に従業員に平均2000ユーロのボーナスをだすというニュースがあったから。労働組合に言わせると1万7千人の解雇された従業員の犠牲の上になるもの。しかし人員整理して1年足らずで経営が好転するなんて、経済ってそんな単純なものかとあきれてしまう。だから他に要因があると期待したいのだが、もし労働組合の言が正しいなら、それは逆にネオリベのみならぬ現オランド政府を含めた「改革派」の「低賃金・流動的雇用の促進をするしか将来はない」という論理を証明してしまうのでは???

そもそも経済発展すると人件費が高くなり、途上国の追い上げに対抗するために生産を機械化するのだと物心ついて以来ずーっと(私の世代は)教えられて来た。今やラインはロボットだらけ、ますます生産に人間が要らなくり、生産業以外でも私の銀行への不満でおわかりのように、電子化で第三産業でも人員は削減された。つまりこの方式で半世紀間「人減らし」政策を推し進めて来たのだが、経済のわからない私が不思議でならないのは、それなのに失業者の増加が問題になること。だってこれって失業者を生産してきた訳でしょ?
勿論「人間はもっと創造的な仕事に就くようになる」とか「経済発展で新しい仕事が生まれる」と説かれてきたが、そういうところはあっても万人みな創造的でもないし、数の上でも失業者が多くなるのは当たり前のような気が絶対しますよね(かつ歴史が証明しているように思いますが)。
だから「失業率との戦い」なんていうスローガンや政策はナンセンス。失業率と闘うより、高い率の失業者がいることを前提の社会を考えるべきなのでは?

そもそも「失業者」が「雇用を探す」のが仕事と見なされ、「活動していない」というカテゴリーに入れらるのがおかしい。人は雇用がなくても社会の一員として活動できるから、ある意味の「暇人」の存在をプラスにする社会システムを考えるべき(自己弁護かしら? 但し私は雇用を探していないので「失業者」ではありません。でもれっきとした社会の一員で、、、「少ない雇用」状況でそれを探すのは労多くして、、、でしょ。このエネルギーを別なことに向けた方がよい)。社会全体の生産が上がっているなら可能なはずでは?

算数的にはワーキングプアを増やせば失業率は少しは下がる:そんな法律案(だと思う)をめぐって明日は久しぶりの大規模なストになるかもしれません。
労働組合側などの反対要求は結局雇用確保云々だから、私の主張する「失業率からの脱却」とはほど遠いのですけど。

写真は1978年モロッコ生まれで去年の9月に就任した労働省大臣。El Khomri法と自分名をつけられてしまった労働条件自由化法案を弁護せねばならなくて、私は少し可哀想な気がしていますが、、、。 今日は「女性の日」ということだったので活躍する女性の一人として。

2016年3月7日月曜日

I saw Bowie this morning...

勿論夢の中だが(笑) 
アトリエオープンみたいな感じで自宅(らしきところ)にわんさとコスチュ−ムなどが飾ってあって、他にはビデオのプロジェクションとか。。ソファーでゴロゴロしている人も。。。その中に30歳ぐらいのデヴィッド・ボウイがいて、私とも気さくに話しをしてくれました。庭もあって天気が良く、「英語環境で不自由たけど、楽しいなー♫」と思いつつ目が覚めた。


昨日は何年も前に亡くなった友達を訪問、扉が開いているのでんノックし「いるのー?」と言っても静まり返っていた。「変だなー」と思いつつ目が覚めた。

こんな夢で連日目が覚めるとは、、、「制作するより整理した方がいいかな」と思う今朝。。。

そしてちょっと気になって数年連絡のない南仏のMさんに電話してみたら元気な声が返って来た。勝手に殺してはいけませんねー ☺

右の写真は昨春のボウイの展覧会で見た、アルバム「ジギー・スターダスト」の最初の曲 "5 years"の手書き歌詞。下はその会場だったパリ管ホール (Philharmonie de Paris)。ジャン・ヌーベル(ウィキ)の建築で、外観はヴィトン財団のフランク・ゲーリー(参考投稿)の向こうを張ろうとしているのか? 見事にピカピカで、、、数ヶ月前に開館したのにまだ工事をしていたのが印象的だった。

しかし1月は年始早々フランスでは、上のピカピカホールで90歳の記念行事が行われた現代音楽のブーレーズをはじめ、作家のミシェル・トゥルニエ(ウィキ)など有名人の逝去が連日ニュースの一面を飾った。トゥルニエは「久しぶりに読み直してみるか」と処女作で代表作の『フライデーあるいは太平洋の冥界』を寝る前に読んでいたところだったのでびっくりした。この小説は島に一人きりになったロビンソンがサバイバル法を模索しては反省し「哲学する」ところが面白いのだけど、帆船や植物、耕作関連の馴染みのない単語が多く、私には難しくて毎度のこと途中で投げ出してしまい、実は今回初めてフライデーが登場するところまでやっと辿り着いた (ほっ!):このなみなみならぬ遅さは並列して本が積んであるのと、日本語仏語を問わず読書し始めると最近すぐ眠たくなって、、、これでは特効薬の「フランス文化放送」 が要らなくなりそうなのだ。

でもボウイの死の報道はブーレーズやトゥルニエの比でなくて、私はファンではある(あった)があっけにとられたというのが本当のところ。(ファンでない人はうんざりしたことだろう)






 

2016年3月5日土曜日

Mon expo à Gagny ガニーでの個展


Voici les vues de mon expo au Conservatoire de la Ville de Gagny. Peut-être il ne faudrait pas la dévoiler par photo, parce que ça peux donner l’impression que vous l’avez déjà vue. Mais les vraies oeuvres sont très différentes des photos, surtout mes dessins à l’eau de mer. Par ailleurs vous ne trouvez pas toutes mes 34 oeuvres exposées dans les photos ci-dessous. 

Le Conservatoire a fermé sa porte pendant les vacances d’hiver, il sera ouvert de nouveau à partir de lundi 7 mars. L’exposition se terminera le 17 mars (au lieu du 18 dans l'annonce officielle). En fait selon le programme, je devrais décrocher les travaux le 18.
Par ailleurs je pense être sur place le samedi 12 et le mardi 15, s’il y a des gens qui souhaitent me rencontrer. Je ne pourrai pas y être toute longue des heures d’ouverture, donc vous me préviendriez votre venue au 0695043187.  

 パリ東郊外の街ガニーでの個展、会場 Conservatoire が主に子供の課外教室の場所なので「二月休み」で2週間休館、7日(月)より再開します。全貌を写真紹介してしまうとわざわざ行かなくてもよい気がなくなるかもしれませんが、いつも言うように本物と写真では、特に「海水ドローイング」は全然違いますからねー。かつ全部で34作品もあるので写真の片隅にも入っていない作品もあります。
公式発表では18日(金)までとなっていますがこの日はすでに作品を外して梱包しますので17日までにお越し下さい。土曜には6時まですが、月から金は8時まで開いています。12日(土)と15(火)は会場に行く予定です。流石に2時から晩までずっといられないので、ご来場ならばその予定を0695043187までお知らせください。

それからガニー市在住の日本人の方から素晴らしいご感想を頂いております。次のリンクのコメント欄をご覧になって下さい
 


 
 
 


Horaires :
Tous les jours sauf le dimanche : de 14h à 20h,
le mercredi :  de 9h à 12h et de 14h à 20h,
le samedi  : de 9h à 12h et de 14h à 18h

Lieu : Conservatoire François Joseph Gossec
( 5 min à pied de la Gare RER-E de Gagny )

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