2013年9月22日日曜日

ミラベル bis

レーヌ・クロード
ちょっと修正、同じお店でまた買おう思ったら約5ユーロに上がり、朝市のいつもの八百屋では6ユーロ以上。高いミラベルは一層美味しいかと、野菜を買い込んだ勢いで500グラム買ったが、私の意見では「一層甘い」のみで「一層美味しいか」どうかは疑問。フランス人は甘いのが好きだからなー。というわけで私はこれも安物で十分、経済的にできている。とはいえプラムのクイーン、レーヌ・クロードは2ユーロ台で買えるから、やっぱり高すぎる。500grはあっという間になくなった。とほほ、、、

:レーヌは王女と言う意味。緑色をしていて日本の梅の実を思い起こさせるが、それもそのはず、アジアの梅との混種とのことで、クロードはフランソワ1世の「良きお妃」(敬虔+子沢山?)にちなんでとのこと

2013年9月20日金曜日

頑張れ、ミラベル

昨日は1キロあったのに、もうこのとおり
「ロレーヌ地方名産の、写真のような黄橙のプラム系のフルーツのミラベル、8月中旬から2週間ぐらいが旬で姿を見せたかと思うとすぐに消えてしまう、、、というのは例年の事」:実はここまで2011年8月1日の丸写しだが、その後が全く違う(だから旧記事もご参考に)。今年は冬が長引き7月になって一気に夏になり、それが2ヶ月続いたが、そのためミラベルは出遅れ、8月末に平年に比べて3週間遅れて収穫シーズンになった。「急に暑くなったので甘みが一層のって美味しい。かつミラベルはバカンス中の8月が旬なので知らない人が多い。9月に市場に並ぶのは全国の人に知らしめるのに良いチャンス」とのようなことをTVで月初めに言っていたが、私の大好きなミラベルがそんなに知られていないのか疑問。かつ生産者が「販路拡大チャンス」とするには「高すぎる」。月初めにはキロ6ユーロぐらいでやっと最近4ユーロほどにまで下がって、安心して買えるようになった(近所の果物屋は500グラムと言っても1キロぐらいヘッチャラで袋に入れてくるから)のだが、前記の豊作年11年の記事では2ユーロで食べている! そして今年が特別美味しいかと言うと、、、? 私から言わせるとミラベルはいつも美味しいのだ。
つまり私は根っからのミラベルファン。今では何でも1年中スーパーに並ぶ中、旬の数週間しか見せない愛らしい姿に「ときめき」を感じる。ミラベルの世界生産の70%はロレーヌ産というローカル度もその「旬」の存在に関係していると思うが、他の地方で作らないと言うのは、よっぽどもうからない果物なのかな〜? ミラベルさん、2日に1キロのペースで応援してますからね!

2013年9月19日木曜日

ブドウ狩りの奇跡


ポルスカおばさんのアトリエでの展覧会が月曜まで。昨日の水曜に搬出し、今週末は自分のアトリエで大きなデッサンを展示するつもりだったが、「週末24ー25日」とを間違えて案内メールを出したのに問い合わせは3件だけだったので、他にやることがたまっているのであっさり1週間延期することにした。
今朝は「海水の絵」をもっと発展させるべく某「アーティスト・レジデンス」用の応募書類の作成。既に簡単な企画書はCさんに仏語を校正してもらっていたが、うかうかしていると締め切りに遅れる。新しく買った最低価格帯プリンタで、この値段でこんなにきれいにプリントできるなんて嘘のようと驚きつつ写真を印刷し、後は手紙を付けて出せばよいのみになって急にダウン。ベットに横になったら夕方まで寝てしまった。やっぱり疲れがたまっていた。月曜日の午後、変なおばさんに長居されて(相手は煙たがられているのがいっこうにわからない、とはいえ追い出す訳にもいかない:難しいですね〜。それを知っていたポルスカに上手いことおしつけられて)消耗したのがたたったか?

ところでポルスカおばさんのアトリエは樹齢40年近い葡萄が屋内にも枝を伸ばす変わった場所だから、写真のように紐に吊るしていっぱいデッサンを飾った。今数えてみると60点近く! そして奇跡的に売れた! 奇跡というのは9月はバカンス明け、経済危機でなくともみんな財布の口が堅い(財布を開いてもお金のない人がほとんど)の時期、かつ天候が不順(急に寒くなって、日に何度も通り雨が、、、)で来客数は多いと言えない数で、、、その割の奇跡ではあるが、、、。
これは私の妄想かもしれないが、展示する数少ない作品を自分の好みで選ぶと、結局売れ線でない作品ばかり選ぶことになる、だから売れないと思っている。60点もあると色々チョイスがあるからどうなるかと思っていたが、意外な線では、例えば「気楽な」作品の、お正月の書き初め「断水の思い」なんかが売れて、、、海水の小品は「アポリネールの肖像」など、見事に私が傑作と思う数品がなくなりました。

ところでこのイベントはポルスカさんが Vents d'anges(天使の風)と命名しているが、これは葡萄収穫のvendangeの語呂合わせ(sは発音しませんから発音は全く一緒です)。前回の写真のように脚立に登って葡萄を採り、ジューサーで絞りたて生ジュースを提供するというパーフォーマンス(?)付きなのだが、このジュースが甘くてミルクっぽいところもある逸品で、未だかつて飲んだジュースの中で最高と言える味であった。

2013年9月13日金曜日

今日から展覧会

 今日からポルスカおばさんのパリらしい雰囲気のアトリエで展覧会。昨日、一昨日は夜まで展示作業(実はおばさんがおしゃべりでなかなか仕事がはかどらない)、今日はお昼はゆっくり休憩と思っていたら、会場で知り合いが集まってランチするとのことで、もう行く準備をせねば。

パリの方は以下の頁でプログラムを見て下さい(今日から月曜まで、待ってますよ〜)
https://docs.google.com/file/d/0B4wf2f2S0DwUcVdFTGxPT09kcDg/edit?usp=sharing

ポルスカと土曜にコンサートをしてくれるマキさん

小さなデッサンだけのつもりでしたが大きなのも2作飾ります
 

2013年9月8日日曜日

バカンス明けの海水便り

マルセーユの海水のLさんからは連絡なし。役所始まり、よっぽど忙しいのか? 一昨日、見知らぬ子供から「僕の名はXX。水がある。ランプのある絵が欲しい」との訳の分からない便りがフェースブックにあった。どうも知り合いの親戚らしい。どうでもよかったけど「知り合い」によると「カリブ海の水」だとかで「おおおっ」。子供の心を踏みにじってはいけない)、一応住所を知らせたが、ランプの絵?、何か大変な誤解があるかも、、、。そして昨日は突然呼び鈴が鳴り、大柄の夫婦が立っていた。ああそうだ、この人たちは私の「水請いメール」を見た娘に頼まれて、このプロジェクトの発端となったコレクショナー夫人の想い出の保養地、アルカションの水を運んでくれることになっていたのだ(参考7/14)。そんな話があってから随分経ってしまっていてすっかり忘れていた。
嬉しいけどちょっと遅いよな〜。今週は火水木と気温が上がり、木曜はまた30度を越す暑さ。これで打ち止めのつもりで大きなデッサンを描いたところで、、、。

「振り返っていけません」
でも最後の気力を振り絞って(何たってあり得ないと思っていた「東京オリンピック」の開催が決まり、一般人に「事態収拾」という嘘にお墨付きをIOCは与えてしまった。昨晩の小パーティー明けの朝、「今日は魚か」と朝市で鰹を一匹、といってもボニートという一匹1㎏ぐらいの「かわいい鰹」、結構安い:ちなみに値段は600円ぐらい、そこで白ワインを買いに行った酒屋さんから「良かったね」と祝福されてしまった。返答は変な異邦の非国民となり、心はずたずたなのだ)、、、
括弧内が長くなったが、気力を振り絞ってアルカションの海水で一作と、紙を取り出したら最後の一枚(そういえば金曜、老舗画材店のスヌリエから「ご注文の紙が届きました」と電話があった。注文6月13日ですよ〜。信じられない)。そして準備の紙を濡らして板に張るところからすでにトラブった。それを普通なら半日から1日乾かすところをすぐに描いた。かつ温度は20度そこそこで、、、完全に乾いてみないとなんとも言えませんが、すかっと決まらなかった。
インデアンサマーの到来を待つばかり。

今海水ボトルが届くのは、バカンス明けで持って帰ってきてくれたからだが、この人たちは「暑くないとできない」という切迫した必要条件を理解してくれていなかった。わざわざ郵送してくれた人には今更ながら深く感謝の意を表したい(だからアトリエで展覧会をします)。

写真はFBで最近人気の高かった水曜日の作品

:アトリエ前、建物の中庭に勝手に植えている私の花は子供に根こそぎにされたが


2013年9月1日日曜日

忘却の日々

また1週間があっという間に経ってしまった。今週は何したのか???

バカンスでスペインから戻ったPさんから「海水持って来たけど」と連絡があった。わざわざ遠くから運んでもらったものを断るには忍びないので、もらってまたまた制作(今週も比較的天気がよくて、最高気温も時々25度を超えた)。今日になってLさんからも「マルセーユから持ってきた海水をベランダに置きっぱなしだったけどどうしよう」と連絡があった。

Lさんは私が出した9月の友人のアトリエでの合同展覧会の便りで思い出したに違いない(つまりそんなニュースレターも出した)。8月も、バカンスも終わり、遂に「海水デッサン」も打つ止めにするかと思っていたけど、Lさん以外のケースもありそう。天気予報では今度の水曜は31度の暑さになるからまだ完全に終了はできなさそう。

それから大きな「塩の透明ドレス」はボックス型の額にリポン状LEDを仕込んで見せるのはどうだろうと以前思っていたのだが、デッサンの微妙さがよりわかるようになるにつれ、「LEDぐらいの明かりでは不足だろうし、業とらしくなりすぎるだろう」と否定的に考えるようになっていたのだ。しかしまあコレクター夫人への最初の提案にはオプションとして入れていたので、一応「答え」を得るために工作・実験してみたのだが、それが案外行けそう。ガラスを入れるとどうなることかと思っていたが、これも意外にガラスでLEDの光が反射されていい効果を出すことがわかった。こんな特別な額、パリの額屋さんに特注すると私の収入の大半を持って行かれそうだ。正確な図面を書いて木工屋さんに頼んで、配線、塗装を自分でするしかないだろう。あー面倒。

他には10月に大聖堂で有名なアミアン市で今年最初で最後の大々的「キス集め」をする予定なのだが、その場所の図面なんかが送られてきて、セッティングを考えたりして、、、(いつものとおり技術担当者は私が何をするかまったく了解してないから説明のしなおしで文通?が続く)
文通と言えば税務署とも。原因は結局私の申告ミスでした (とほほ、でも許されたけど)

打ち止めのつまりで書いた「花のドレス」(墨と海水、これも光りますよ)
そういえば下痢で半日寝ていたなー。LED額の実験のため、近くのホームセンターに買い物に行く途中、ゴミ回収のトラックが停まって、黒人の清掃夫が「これを使え」と汚い箱をくれた。盤面の前で液体が上下する眼覚まし時計で、液体の色が毒々しいどころか、動作させるモーターがうなるので眼覚ましどころか安眠妨害時計!(捨てられるはずだ) 時計のメカとモーターは取っておけば使うかもと、いつもの貧乏性で分解し、そのあとご飯を作って食べた。清掃員の親切には悪いが、下痢はその所為ではと疑っている。しかし大声を上げて私を呼び止めたのは、「有色人種」としての連帯意識なのか?あるいはそこまで私が貧乏そうに見えるのか? 貧乏性は否定しませんが、CCと筆で雑に書いたTシャツでも着ようかな(パン屋の娘がそんなのを着ていて、なかなか良いアイロニーと思ったらほんとうにシャネルだとか) 心は豊かなんだけど、、、

結局1週間、暇人の私としては忙しく過ごしたのだが、ちゃんと一つ一つ考えてみないと何をしたか全然思い出せない。特に一つのことをしていると他のことは忘れてしまう。脳の老化現象なのだ。本当に自分の身を思うにつけ、「定年延長」なんてどうかしてる思う。きっと事故が増える。60歳以上は管理職引退義務ぐらい設けていいと思うのだが、政治家や財団の人は自覚ないのかな〜? 反対の労働者側もそんなこと言う人いないけど、、、 (年金制度改革はこの秋の仏政府の大課題です)