2018年9月23日日曜日

若冲見るなら金曜日19時以降

Si vous êtes intéressé à l'expo de Jakuchu au Petit Palais, il vaudra mieux y aller le vendredi après 19h. Il y a trop de monde dans la journée. A propos de l'expo et du peintre, je réfère à un article sur le Parisien qui n'a pas la grosse tête :)

今日の投稿は実はタイトルで十分。
それではあまりにも愛想なしなので少し書くと、、、:

こんな展示です
今「ジャポニズム2018」の一環でプチ・パレで伊藤若冲の「動植彩絵」全部が展示中(絵のことなどはウィキを参考に)。パリだからと油断して行ったら長蛇の列。若冲展と並んで「ロンドンの印象派」なんていう観光客に人気のありそうな企画展もまだ開催中だったので混んでいて無理はない。私は若冲ファンでもなかったし、先日友人と一緒だったので並んで入った展覧会がとんでもないものだったのでそれに懲り、一人では到底待つ気はしないので係員に尋ねると「夜9時まで会館の金曜日の19時以降に来い。それ以外はいつでも混んでいる」とのこと。そのアドバイスに従って行き直した19時15分頃、本当に行列なしですんなり入れた! 
あーあ、若冲ファンでなくて(つまり昼間簡単に諦めて)よかった(笑)

つまり私は、若冲の絵は、ゴタゴタしていてけばけばしくて、つまりバロック趣味で好きでなかったのだ。とはいっても写真でしか知らなかったので、本物を見たら違った! 勿論本物もすっきりしていないし、派手派手なのだが、大きいとバロック趣味にもすんなり入れる。それにあんなに色が輝いているとは思わなかった。特に白い鳥や菊の花など光が絵から出て来る感じで「これ絶対金泥で下地してあるよね」と偶然会場で会った友だちに言ったら「何を馬鹿なこと。入り口のビデオに『裏から黄土色で塗ってある』と説明があった」とたしなめられ、、、。あとで調べたところこれは最近の科学調査で判明したもので、それまでは専門家も金だと思っていたそうで、ちょっと安心。多と色もものすごく鮮やか。おそらく光沢のある最高級のシルクを使っているからだと思う。

それはともかくあの複雑な梅の枝振りや妙な遠近法やこれ見よがしな雄鶏たちにも、あまりにもマニアックな描写故か全く飽きが来ず見らた。驚き。見直しました。

10月14日まで
 参考:Petit Palaisのサイト
勿論入場予約できるが昼間は館内の混み様大変だろう

(注:写真はサイトから転載)

2018年9月13日木曜日

Aubrac / 愛しのオブラック

Vous trouvez ici plein de photos d’un coin d’Aubrac, entre Saint-Urcize, Nasbinals et Marchastel. J’adore son paysage à la fois doux et austère, où un simple arbre, une roche ou une vache dépasse à peine l'horizon ouvert.  En fait il n’est pas photogénique, surtout il le n'est pas de tout au format Instagram. Formidable, cela le protège davantage d’un afflux de tourisme !
Si vous aimez ce type de paysage, je pourrai vous le faire découvrir. J’ai besoin d’un chauffeur sur place (Là-bas, même le service de taxi n’est pas très pratique...)
 

今日は珍しく写真を満載。「我が愛しのオブラック(Aubrac)」のことは何度も書いたし、今読み直してみると付け加えることもないし、、、再読して下さいと言うのは甘い期待だが、その価値あり(笑)


オブラックの概要をつかむためにせめて「あこがれのオブラック」だけは読んで欲しい。加えてヤフーの旧ブログはその頃は写真一枚しか載せられなくて欲求不満になっていたから今日は昔の写真も混ぜてうっぷんを晴らします。

実は今回はいつものように誘ってくれたオブラック通のMさんが、娘と彼氏の相手で忙しく、かつ何度も行っているので歩くコースがあまり知られない 「上級編」(?)となって木が茂る谷沿いコースを探索することになったのだが、これはあまりオブラックらしくなくて面白くなかった。やっぱりオブラックの 風景の一番の魅力は、掲載写真のように、ひょっこり岩や木や牛がそこから飛び出る広々と開かれた地平線!(嬉しいことにこれは普通の写真映えもインスタ映えしない:これもオブラックが観光地 になれない資質の一つ。素晴らしい!)

私だけが彼らのレンタルハウスと別の、勝手知ったるサン・トゥルシーズ Saint Urcize に泊まったので、朝は一人で私の好きな広々として何もない景色の中を歩き回り、午後からはグループと合流、結局ダブルでかなり歩いた。(といっても「我が心のオブラック」で書いたようの高低差は少ないから楽勝)

景色は相変わらずのオブラックだったが、サン・トゥルシーズの町には「時代の波」が微妙に。釣り客のメッカだった「シェ・ルミーズ (Chez Remise)」(「オブラックの宵」参考)は娘夫婦が後を継いで、インテリアも料理の盛りつけもパリのビストロ風になっていたし、街頭には大きなプリント写真が飾ってあったり、、、売り家の看板がメインストリートにもいくつもあった*。華奢なB&Bも増えたようだ。(「あこがれのオブラック」参考) 
娘夫婦にシェ・ルミーズを委せたフレッド夫婦はTVに出たこともあって(?)大きな館を改造したセレブ用の高級宿を経営とか。
でも私の泊まるヴァレット夫人の民宿は昔通り、ごく質素なままで値段も格安、ガイドブックにもインターネットにも出ていない:知る人ぞ知る(笑)

このサン・トゥルシーズは中世の教会があるのに巡礼路に入れてもらえず、それに入ったナスビナルに比べるとずっと静かで、それでいて食品店もパン屋も肉屋も薬屋もある。良い町です。


パリに戻って朝のジョギングをはじめたが(参考投稿)、バカンスが終わって交通量も増え、空気が臭い。本当に健康に良いことをしているのか不安になる :(
それからカンヤもサン・トゥルシーズも携帯見ながら歩いている人なんていなかったな〜


 
* 10年前には不動産の出物などはないと言われていたのに。「蟹江の実家売って買おうかな」なんて言うと草葉の陰で私の将来を案じて残してくれた母が嘆くかもしれないが、自分の余命を数え何度使えるかを考えると別荘レンタルした方がよっぽどいいのでそのオプションはなし(笑)
そういえばパリに戻って有機八百屋に行ったらレジのお姉さんが50年ほど前(?)に母が作った皮の財布を「手作りで素敵〜」と褒めてくれた。自分も捨ててあるソファーの皮を切り取って作るとかで(さすがエコ)。母の命日も近いので冥土へのメッセージでした


 


丘の頂上に牛が一匹



サン・トゥルシーズ。左奥に教会の鐘楼
サン・トゥルシーズの小道
仏人は日本に来ると電線を喜んで撮るが、、、(我が部屋から)

Une petite aquarelle pendant la balade 一人歩きだと余裕でスケッチ

2018年9月10日月曜日

News from Cunlhat

注意:今日は日本語が下の方です

Je viens de passer Cunlhat (en Auvergne) où j'ai participé deux fois à sa manifestation "Chantier d'Arts", en 2005 et 2006. Puis j'ai travaillé avec Fûdo Editions qui s'y situe pour publier mon livre "Passivité Active" en 2007. Depuis lors j'y suis passé une fois, je ne sais plus à quelle année. Par ailleurs "Chantiers d'Arts" n'existe plus. Par contre il y a des vrais chantiers ! Le collectif d'architectes et d'autres talents travaillent, les jeunes gens s'y installent. Vous verrez la vision optimiste sur la vidéo suivante☺ : elle est très marrante.




Cette vidéo est une annexe des études sur la commune de Cunlhat (dans le cadre du programme Habiter autrement les centres-bourgs) réalisées par "collectif etc"


Je vous rappelle également mon travail "Pompe à Eau de Cunlhat" réalisé au Chantiers d'Arts 2008 qui occupe un chapitre dans "Passivité Active". Le livre n'est pas encore épuisé, on peut toujours le commander sur le lien ci-dessus ☺



ミニミニバカンスで我が愛するオブラック地方(その話は次回)に行ったのだが、パリに戻るついでに、2005、06年の2度にわたり村興しのアートフェスティバルに参加した、オーヴェルニュ地方のカンヤ村に寄った。特に2006年の「カンヤの水ポンプ」の制作はTさんの紹介で雑誌「ソトコト」に記事を書くことになり、毎日丹念に「制作レポート」を記した。(村のこと、フェスティバルのことを含め旧サイトにリンクした上の頁で読んでもらえます)

その翌年は「制作レポート」に書いてある出版社で私のインスタレーションの仕事に関する本 "Passivité Active"(「能動的受動」)を出すことになり、泊まり込みでレイアウトの仕事に行ったが、その後はいつ訪れただろうか?

随分久しぶりのカンヤ村だったが、若者の建築家やアーティストなどのグループが集まるようになり、普通の田舎の村に比べるとよく頑張っている。上のビデオはそうしたグループの一つ"collectif etc"が作った「村興し研究」の付録として制作したビデオ。フランス語解る人にはかなり笑えますので見てあげて下さい。ただの真面目な「研究」にこういうのを加えるというのは若い世代らしくなかなかのもの。「才能多彩」と感心しました。

なかなか良い変化だと思ったのだが、ばったり出会った昔の村長さん、自分の持っていた村興しのビジョンとは違って評価していないようで、、、難しいもんですな〜。 彼は08年の選挙で敗れ、私の参加したフェスティバルもなくなった。今の村長はまた別の若い人らしい。

「カンヤの水」は上の写真のように「能動的受動」の一章をなしている。本はまだ売り切れていませんので(笑)、注文引き受けます。日本語テキストもPDFでお送りします☺

そして「すべての道はミラベルに通ず」。「今年は豊作でー」と最後の収穫の処分に困っている(?)奥さんに出会って一杯貰ってパリまで持って帰って来た。ちゃんとミラベルの本場であるロレーヌ地方(参考投稿)の苗木屋で買った正真正銘のものを植えたというのが旦那さんの自慢(「でもそれは秘密だ」と言われた ☺)外観のみならず味も市販のものより野生を感じさせます。

最後のビデオはカンヤの通りで撮られた、これもカンヤの若者が参加しているミュージッククリップ 。みんな才能あるな〜。こういう元気なの見ると急に歳取った気がする。。。


On m'a donné de la mirabelle à Cunlhat !  J'adore cette fruit aussi bien par le goût que par le fait qu'elle symbolise la saison. Elle n'existe pas au Japon, j'en parle souvent dans ce blog :)  

Et voici le clip musical génial tourné à Cunlhat avec la participation de la jeune bande cunlhatoise ! Ils ont du talent et la pêche. Et moi, j'ai l'impression d'avoir pris un coup de vieux...