2015年3月29日日曜日

ちょっと訂正

夏時間になった今朝、ラジオのスイッチを入れたら全然知らない音楽が流れている。流石に10日間を過ぎたから「ストのDJ」も変わったようだ(セカンドベストが出て来たのか、昔の選曲の方が良かった)。それに同じフランス国営ラジオでも文化放送、ニュース放送など局によってDJが違うことを発見した。

ところでこのストの理由3/22の記載、「本当の理由」は財政削減とそれに伴う雇用削減計画への反発だそうだ。文化大臣はガレ社長に対し、直訳すると「資料に基づいた化身した計画!(documenté et incarné)」を出しなさいと要求した。国営放送だから経営幹部は懐は握る政府の承諾が必要となる。つまり政府は労働組合の味方というように思われるかもしれないが、そもそも理由は政府が助成を減らすからで、、、ガレ社長が信頼されていないのは明らかだが、今の文化大臣は大臣で面白くて(?)、文化放送局員の信任を誘うような人でもない。

フルール・ペルラン(Fleur Pellerin)大臣、写真の様に東洋系の若いきれいな女性(41歳)だが、彼女は生後すぐソウルの通りに捨てられていたのを孤児院に保護され、6歳の時にフランス人夫婦の養子になったというドラマチックな幼少時代を持つ。しかしそれからはエリートコース、当然エナ(国立行政学院)卒業。

だからものすごく切れるのだろうけど、文化相就任すぐの去年の秋、仏作家モディアノウィキがノーベル賞を受賞したとき、彼の作品を知らない理由に「忙しいから2年間本など読んだことはない」と臆面なく言いきった(自慢にならないが、私でも数年前、有名なのに読んだことがなかったのでニースの駅で文庫本を買ってTGVの中で1冊読んだことがある。淡々としたきれいな文章で、エリートならきっと30分で読める)。そしてつい最近はオルセー美術館のボナール展のオープニングで絵の写真を撮り、ネットに掲載。オルセーは写真禁止だったのが急遽許可されることになった(結果的には写真を撮れることで喜んだ人の方が多いようで、私は一層あきれた)。

というように若くて優秀ででデジタルに強くて、今までの「文化」とはかなりギャップがある。これは大臣だけでなく文化政策全体に言えること、だから国営ラジオ局員は心配しているのだろう。「ラジオなんて化石同然」と思っているかもしれませんからね(不正確な記事が多い私のブログですが *、これは私の勝手な想像ですので念のため)。

と以上のんびりした話題でしたが、今晩は地方選挙の二次投票、社会党は大敗。私が恐れるサルコジ政権復帰13/7/5記載はますます近づいている(今では99%以上確実と私は予想しています☹ )

と言いながらフランス対デンマークのサッカーの親善試合を見ている私でした☺

*注:但し明らかな間違え、偏見は後で訂正しています

2015年3月27日金曜日

なつかしい現代美術

今週パリでは色々なアートフェアが開かれている。いつでもフェアはすごく大きくて人ごみに疲れる。「もっと沢山の人に作品見てもらえたら嬉しいなぁー」とは思うものの、ああいう日曜のデパートみたいなところにいるのはまっぴらご免、Lギャラリーで時々来る人をお菓子を食べながら待っている方が私には向いている。

タキスさん、あんたの時代は良かった
昨日はアポの時間を間違えられてしまったので時間つぶしに行ったパレ・ド・トーキョ、主に50年代から磁力や放電管を使ってテクノロジーアートを作ったギリシャ人彫刻家タキス Takis 英語ウィキ の回顧展をしていた(5/17まで)。2年前にほとんど顧みられなくなっていたキネティック・アートのフリオ・レ・パルクの回顧展2013/4/19記載があったが、パレ・ド・トーキョは現代アートの最先端みたいな方針ながら、それだけではやっていけないのか、こうしたハイテクの元祖(?)を取り上げるようである。こんな「理科室の実験」に毛の生えたようなものに「おおっ」と思った時代があったのかなあと今更不思議に思ってしまうが、ほのぼのとしたなつかしさが漂う。世界大戦、原爆、冷戦はあったもののまだ「科学の進歩」を信奉できた時代の「なつかしさ」、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ主演の映画「冒険者たち」日本語ウィキを見るようななつかしさ(映画として全然良いと評価しなくても、テレビでやっていたら見てしまう)。それ故か同美術館にしては来場者の年齢層が随分高かったような気がした。作品よりも壁に引き延ばされていた、磁力を使って宙に浮こうとした試み(パーフォーマンス?)の写真の方が面白かった。

地下の別のテーマ展でも面白そうな巨大なローテク機械もあったのだが、いかんせん、新しい展覧会があるからかパレ・ド・トーキョーは有機溶剤の匂いが臭くて臭くて。頭が痛くなり、今晩のオープニングにここへ来る若者たちはきっと全員神経が麻痺がしているのだろうと、いつものテクノ世代への偏見を抱いて私はそそくさと立ち去った。

磁石にくっつく釘
その後某画廊に行ったら、有名中堅アーティストが「完全な円の研究」として幾つか丸を描いたA4版ぐらいの紙が7千ユーロで売られていた。タキスの磁石にくっ付いた釘なんかはいくらと評価されるのだろうか? 私は「美術的価値」と「美術史的価値」は区別されるべきだと思うのだが、そんなこと言う人いないか? 加えて言うなら「現代美術」は美術史化のTGVだと…

そういえば前回書いたインドの民俗画展、友達と行ったのだけど「フォークアートではなく商売画だ」とぼろくそに貶されて、、、実は講演会場でこんな楽しい絵の本を買ったのだけど言えなくなっちゃった。。。


地方選挙で始まり、飛行機事故、そして日曜は第二次選挙。フランス国営ラジオは相変わらずストで、変わらぬDJを聞き飽きた今週でした。

そして明日はすべてを忘れる… 
 (チューブに何年も貼りっぱなしだったステッカーは昔知り合った仏アーティストの考案品。荷物係がこのメッセージ(?)を見て何を考えたか?何も考えなかったか?それを考えるだけで楽しくなりますね〜)

2015年3月23日月曜日

インドの土着アート展

ジャンガル・シンの作品
土曜日の夕方、画廊ライブラリで開かれている「インドの土着アート」の話を聞きに行った。インドの田舎の村では、壁や地面に多くは女性が、祈りや儀式的な意味の絵を伝統的に描いていたが、80年代に中央部のBhopalという町に現代アート美術館ができ、そこで「生きた美術」、地方の種族で受け継がれているアートも紹介することなり、センターを作ってキャンバスや紙上に絵を描く指導をした。そこで発掘された「スター」が 自分の家を見事な壁画で飾っていたジャンガル・シン Jangarh Singh Shyam(当時17歳)、いつも引き合いに出す89年のパリの「大地の魔術師たち」展参考投稿にも招かれ一躍世界的にも注目されるようになった。だがその彼が日本のホテルで自殺したことは去年のカルチエ財団の美術展の投稿に書いた。
ジャンガル・シンは成功後、絵の学校を作り家族、後輩を助け、近代化で消えつつあった土着文化復興の立役者である(特に口承文化を絵画化した)など、土曜の講演でも彼のことが話され、その悲劇的最期も言及された。

講演の後に講演者夫人に「自殺の仔細知りませんか?」と尋ねたら 「貴男、聴いていなかったの?それ以上話すことはない」と排斥された。確かに私の質問はぶっきらぼう、こういうときやっぱり「話し方を知らないな」と自ら思う。ゴッホの絵の専門家に「どうして耳を切ったのでしょう?」とつきまとうと疎まれるだろう。しかしだ、、、

お話では:1)日本の美術館がパスポートを預かった(取り上げた?) 2)通訳がいなかった 3)鬱病だった
ということだが、当時既に有名だった彼に対する日本の美術館の「おもてなし」として1、2はまさに異常な事態ではないか。そしてカラフルで力強い神話的世界を描く民俗絵画のスターが何故鬱病だったのだろうか? それに鬱だからといって首つり自殺には常に至らないだろう。私にはここに「土着アートの振興」に係わる避けられない問題を孕んでいるように感じるのだが、、、。
私がネットで見つけた比較的詳しい英語の某記事では「アートは彼をインド奥地の赤貧生活から助けたが、彼には理解不能だった搾取の手に露呈させた」と締めくくっていた。

私は誰も糾弾する意図はない。何しろ何が起きたかが判断できるような資料が全くないのだ。特に日本語では、簡単な検索では皆無。「そんなこと詮索しても誰の利益にもならないでしょう」と言われているような沈黙。

自殺事件とは関係なく、事件の起きた新潟県のミティラー美術館のコレクションは素晴らしそうで、私は帰国の折りに是非一度行ってみたいとも思っている。でも例の質問をしたら追い出されるかも。

そして この美術館ほどすばらしくないかもしれないが、Vernacular India 2015と題されて以下の様に今パリの3カ所で美術展が開かれています参考サイト

Galerie Anders hus, 27 rue Charlot, Paris 3 :
12 mars au 18 Avril 2015 - mardi au vendredi 14h à 19h, samedi 11h à 19h

Espace Beaurepaire, 28 rue Beaurepaire, Paris 10 :
23 au 29 mars 2015 - mardi au dimanche 10h à 20h

Galerie Impression, 17 rue Meslay, Paris 3:
11 mars au 4 avril 2015 - mercredi 18h à 20h, samedi 14h à 20h

2015年3月22日日曜日

ストの日のDJ

 J'aime la France Culture, même le programme DJ pendant la grève.

木曜から国営フランスラジオがストをしている。スト中はほぼ一日中音楽。そしてこの選曲がなかなか行けている。無茶苦茶マニアックなものはなく、概して軽いフォーク・ロック・ジャズ系がメインだが、ラップやエスニック音楽もある。かつそれが最近数年の曲が多いので、80年後半以来新しいポップミュージックをフォローしていない私には知らない曲ばかり。歌声で誰とわかるのはその頃からいる元リタ・ミツコのカトリーヌとナターシャ・アトラスぐらい。

この際ちょっと新人発掘(?)と思ったが、ラジオ局のサイトを見ても当然ながら「ストの日のDJ」の曲目は出てこない。そこで思い出したのが日本で話に聞いた「曲目を探すアプリ」。無限にある音楽、曲の一節を聞いただけで曲目を探し当てる。そんなこといくら計算が速いコンピュータでもできるわけがないと高を括ってダウンロードしたのだが、このアプリのSoundHound、無料バージョンでも本当に数秒間で曲名、アーティスト名がでてくる。そればかりか歌詞も出てくるしアルバムなどの情報も。これにはまったく驚きました。ほんとうにどうやって探し当てるのか、もとエンジニアの私としては理解不能で悩んでしまいます。普通のラジオで流れる曲なら音楽業界が規格を合わせて暗号情報を入れ込んでおけば済むだろうが、鼻歌でも良いらしい。実際試しにギターで往年のロックの一曲のイントロを我流で弾いたところ、これにはアプリも悩み、例外的に10秒近く要したものの曲名が当たった! つまり本当にサーチしているようなのだ。私のギターも捨てたものではないと喜びつつも疑問は深まるばかり。

さてこのアプリで出て来たミュージシャン、つまり「ストのDJ」のチョイスはOh LandとかDajla、Alif Tree等々、私がCD探そうかなと思ったのは、ジャズとエスニックな管楽団の間のようなIbrahim Maalouf、それに奇妙な雰囲気の姉妹グループCocoRosieとか、既に売れっ子なのだろうか???

木曜から度々聴いていると、Oh Landはすでに聞き馴染みになったからミュージシャン、曲は厳選されており、それを繰り返しているようだ。まあストのDJも4日分のプログラムが要るとは思わなかったのだろう。

これが社長です。いかにも?という感じ
さてこのスト、何故しているかと言うと、一年前に就任したばかりの新しいフランス・ラジオのマチュー・ガレ社長が高価な木材を使って10万ユーロ(約1300万円)以上もする自分のオフィスの内装工事を命じていることが明るみになったから。加えて、総務部長が「ビル全体のリフォーム費4億3千万ユーロに対して大した額ではない」と、とんだ弁明をした。実際国営ラジオ局は赤字経営で、立て直しのため社員には「緊縮」を強要しており、怒った労働組合は無期限ストに突入したのでした。(後記:公式には経費削減計画への不賛同)

この際「ストのDJ」アルバムでもつくってしまおうかと、PCでそのまま音を取り入れてみたら、昔のトランジスタラジオのような音しかしなかった。残念(暇ですね〜、私も。まあ日曜だから。加えて今日は地方選挙で、夜は各党のいつもの自己正当化の茶番劇しかないので)

どんな曲が流れているか知りたかったら私が愛聴する次のフランス文化放送のサイトを開いて右側にある EN DIRECT の矢印をクリックしてみて下さい。番組名がでてきますがストの続く限り音楽が聴こえて来ます♪(当分大丈夫、でも私は本当の番組が早く聴きたいが、、、)
http://www.franceculture.fr/

2015年3月20日金曜日

蘇ったセイレーン

昨年5月4日のデッサン
バッグをほどいて個展から「出戻り」したセイレーン(人魚)をアトリエに、天気が良いと日が射してくる階段に飾ったところキラキラと光りだした。そうそう画廊では日陰者にしてしまい悪いことをした。この人魚さんも腰の辺りから光り出すと艶やかになる。それが発揮できなかったから出戻ってしまったのかもしれない。(でも概してアトリエの壁にあった作品の出戻り率が異常に高いのは何故だろう?)

通常デッサンは、絵画にもまして紫外線による焼け、色落ちを避けるため直射日光を避けて飾られるものだが、私の「海水デッサン」は、保存・投資的価値など一切考えず、是非陽光が燦々とあたるところに飾って光によってうつろう不思議さを味わってもらいたい。結晶がないと思っていた作品でも太陽の光は偉大、一つ二つの僅かな結晶の粒が急に輝き始めるのをふと発見するのはちょっした感動的一瞬です。

そういう太陽、今日はパリでもほぼ皆既日蝕、でも曇っているから多分見られないだろう:確かにちょっと暗い気がする 。

パリに戻った月・火は天気も良く暖かくてルンルンでしたが、また寒くなって、かつ空気が悪く(中国以上らしい)、古代の人のごとく、日蝕の後に新しい太陽が生まれると信じたい気分です。

2015年3月17日火曜日

ハッピーな火曜日

昨夜月曜パリに戻りました!
 
今回は早朝に名古屋から成田、そこからヘルシンキを経てパリという恐ろしい日程。でも待ち時間な短くてスイスイと(という錯覚に陥る)。逆に待ち時間が短すぎて大型デッサンの入った円筒チューブがヘルシンキで乗り遅れた。まあこれはかなり予想された事態。ヘルシンキまではJALでそれからフィンランド航空に変わるし、JALのカウンターが親切にチューブに特別扱いのテープを貼ってくれたから。これは非定形の荷物への「普通の扱い」で、パリのフィンランド航空のベルトコンベアにそのまま載せた扱いが異常(以前も運んだことはあるがそんなことはされなかった)で、そのため「行き」はキャップが飛んで出て来たのだと思う2/8の記事。実はシャルル・ドゴール空港での同航空のカウンターは近年ローバジェット航空会社と同じゲートになっており、これが明らかにぞんざいな客あしらいに影響していると思われる。フィンエアでパリに来られる日本の方は帰国便でショックを受けること間違えなしですので、事前に覚悟して行く様この場で皆様に「警告」しておきます。
以上F航空をけなしたが、名古屋行きの直行便がなくなってしまった現在、私には外すことのできないオプション。おそらく問題は前述のパリのカウンターで、本社はフェースブックを通した質問にもフレンドリーに答えてくれるし、乗換の接続も非常に良くロス時間が短い、かつ冬ならオーロラも機内から見えることがある(行き便で見た:親切にも機内放送があった)という利点もある。

話は戻って円筒チューブ、昨日午後無事に配達された。空港で待たされたけれど、考えてみると22テン数キロの大型鞄と長さ1mのチューブの両方を持って移動せずにすんだので「積み遅れ」はラッキーだったと言える。そもそも荷物二つを許可するJALシェア便のお陰で行きもフリーで持って行けることになったし、とにかく文句の言えないようなバーゲン価格だったから、「すべてはゆるされる」。

ところで14日(土)の昼食中、ツクシの天ぷらを食べている時に歯(正確にはセラミックの冠)が落ちた。口を覗くと昔歯医者さんによく貼ってあった「虫歯を放っておくとこんな風になりますよ」という写真ポスターのごとき有様で「抜くしかないだろう」とかなり悲観し、加えて母がお世話になっている介護ホームの同年齢の女性職員さんに「こうしてだんだん一本ずつなくなって行くんだよ」と言われて真っ暗な気分になっていたのだが、緊急にアポを入れてくれた歯医者さんが意外に手早く処置をしてくれた。私の悲観は素人考えで、歯根はまだしっかりしてまだ神経もあるしで、ほっと胸をさする思い(一瞬フランソワーズ先生に抱きつきたくなりましたよ)。というわけで結果オーライ、それにパリは意外なぽかぽか陽気で近くの公園では桜も咲きだし、、、とてもハッピーな帰仏2日目でした。



2015年3月12日木曜日

個展の総決算


今回の個展は私の展覧会としては大成功だった。
先ずは私が前々日まであると知らなかったオープニングに沢山の方が来て下さった。第二は毎日新聞の文芸記者さんに気に入ってもらって同新聞東海版に大きく紹介してもらった(記事のpdfファイルはkちら)。第三は、一般的に評判が良く、リピーターが幾人もいたし「感動した」と言ってくれた友人もいた。第四に「閉めきりの実家に置いておくと梅雨の間に塩の結晶がながれてしまう、どうやって持って帰ろう」と心配した額装の大きなデッサンも2点の縁組みが決まり、残る一点も「ピラティス(整体?)教室」で当分預かってもらえることになった。第五に1月の出発前に急に思いついた「フランス名画の旅」の第一作、「ユトリロ、モンパルナスの劇場」も建設的な批判・提案を受け、「立派な作品」になった上、今後の方針も私自身少しはっきりして来た。そして最後は「死海の水」、毎日の気象に敏感で液体から固体に、そしてまた液体にいう変化を繰り返すという想像以上のパーフォーマンスで私もびっくり、もっとコラボ(?)が発展しそう。

今回は以上のように未来に向かった展覧会となったので、糖尿になって入られない前日の投稿参照。パリに戻ったら甘いもの絶つぞ!

注:次のフェースブックのイベントサイトは誰でも見れますので、写真などご参考下さい:https://www.facebook.com/events/887065871315879/

2015年3月11日水曜日

糖尿まっしぐら?

楽しいクグロフ*タイム
日本には不思議な風習があって、大勢の方が展覧会の応援に手菓子を持って来て下さる。有難いことには違いないのだが、結果的には普通なら絶対食べない量の甘いものを誰も来ない時間に手持ち無沙汰にどんどん「おやつ」してしまう。つまり私は甘いものが結構好きで、特に知らないお菓子だと興味津々。それでなくとも午後1時から8時までの開廊時間だと早い昼食、遅い夕食の不規則生活、その上にこのおやつの時間が延々と続くのはちょっとやばい。来日前にパリで簡単な健康診断をしたたが、これが今なら血糖値オーバーで間違えなし。
皆さんのご好意には申し訳ないが「アーティストの健康にも留意して、お菓子を買うのならその分貯金して美術作品(別に私のでなくてもよい)を買いましょう」というのが私の提案です。

*:アルザスのケーキだそうです