2021年12月25日土曜日

もう終わったウダンのグループ展について

書く気がしなかったがこれを残して年を越してはいけない? 宣伝はしているのでメールやfbでご存知の方も多いが、10月中旬から11月末までパリから1時間ほどの町のウダン(Houdan) でグループ展(5人展)をした。ここは2019年に卵が取り持つ 展覧会で知った会場で、まあ前回のキーファーを見てしまうと砂粒のようななんともちっぽけなスケールだが、私としては大規模で正面二階の広い壁ももらって満足できる展示ができた。

185X135cmのドローイング(2020)
 

ご存知(?)ドラ・マールの家での連作4点(2021)
 
 
 
地下には1991年作のキャンバス画
(湿度の高い地下には海水ドローイングが飾れないのと、テーマの「ある点から他へ」を時間的に解釈して)

五人展としての内容的にも充実したもので、下のように宣伝用の3分のビデオを作った。(日本語字幕付き)

 

ここまでいい条件で大きな大きな海水ドローイングを見せられることはエイゾウとしてはめったにない(悲観的に見ればもうないかも?)。

なんたって展示(運搬日は別)に4日間もかけたし、ほぼ即興のインスタレーションを中地下の洞窟に制作、かつ共通の友人有名ミュージシャンを呼んでミニコンサートも企画された。 

 

 

 大教会、中世の塔や街並みを残していたりして地方観光も兼ねて来てもらえるとと宣伝したが、如何せんウダンはパリの知り合いには遠かった。。。かつ会場はウダン市が提供してくれているのに広報などでのサポートはないし。だから終わってかなり脱力感が大きく、本当に最近「やる気せん」のです。会場を運営している地方のアーテイスト協会に「入れ入れ」と誘われているのだけど、会員の人はいい人たちだが「ウダンまで行って何やるの〜?」ってのが本音、連帯感ゼロのまた「人間失格」。つらいなー。

はい、この話はこれにて打ち切り。 新たな年へ!

2021年12月21日火曜日

キーファー、なんかわからんけど凄かった〜

「タイトル以上に何も言うことありません」というのが実のところ。現在補修工事中のグランパレに変わる、エッフェル塔からの伸びる芝生の広場のシャン・ドゥ・マルスの端に作られた「仮設グランパレ」(仮設と言ってもおフランス、バラックではありません)に入ったら、わざと光を落とした薄明かりの会場に高さ10mを超える作品が下の写真の如くバンバ〜ンとそびえ立っていて、本当になんだかわからんけど圧倒的。今回の展覧会は第二次大戦後ドイツ語圏の詩人で最も重要とされる Paul Celan(パウル・ツェラン)に捧げられたもの。私そんな詩人聞いたことないのですが〜。だからキーファー衒学的と揶揄したくなるのだがちゃんと日本語ウィキにもありました *。やっぱり「難解」らしい😓 絵に書いてあるドイツ語はもちろんわからないし、前述の如く会場は薄暗かったので老眼の私にはパンフレットの小さな文字もお手上げ、いつもは文章が多いことを誇っている(?)私のブログですが、キーファーのことは昔書いたことあるし(参考掲載)で、今日は悩まずよくある美術ブログに並び写真のみで退散致します。
 
* 注:参考掲載の以前の画廊でのテーマの作家は日本語ウィキになかったので
 

  

 
 Ich Trink Weinだけはわかるが、、、

 
 

下の二枚は細部
鉱物、植物、それに液体感ある固まったニスみたいなものとかがグッチャグッチャ。ほんとにもー!
今日は間違えて精度の高い画像を入れてしまったので写真をクリックしてもらうとかなり細部がクリアに見えます
 


 
 
入り口から見えた横長の巨大な絵の裏は
こんな備品置き場みたいな展示(これも作品なのか〜???)
 




 
 
Anselm Kiefer "Pour Paul Celan" 1月11日まで Grand Palais Éphémère サイト
 
こんな巨大絵画の展示、大画廊でもできないし美術館でも??? 一つのモニュメンタルなインスタレーションとしてだけでも見る価値あり。本当にもー、無茶苦茶しやがってー! ここまでやられると私の得意の「嫉妬」も感じない。脱帽

(なんか書けること見つかったらまた追記いたします)