2013年9月19日木曜日

ブドウ狩りの奇跡


ポルスカおばさんのアトリエでの展覧会が月曜まで。昨日の水曜に搬出し、今週末は自分のアトリエで大きなデッサンを展示するつもりだったが、「週末24ー25日」とを間違えて案内メールを出したのに問い合わせは3件だけだったので、他にやることがたまっているのであっさり1週間延期することにした。
今朝は「海水の絵」をもっと発展させるべく某「アーティスト・レジデンス」用の応募書類の作成。既に簡単な企画書はCさんに仏語を校正してもらっていたが、うかうかしていると締め切りに遅れる。新しく買った最低価格帯プリンタで、この値段でこんなにきれいにプリントできるなんて嘘のようと驚きつつ写真を印刷し、後は手紙を付けて出せばよいのみになって急にダウン。ベットに横になったら夕方まで寝てしまった。やっぱり疲れがたまっていた。月曜日の午後、変なおばさんに長居されて(相手は煙たがられているのがいっこうにわからない、とはいえ追い出す訳にもいかない:難しいですね〜。それを知っていたポルスカに上手いことおしつけられて)消耗したのがたたったか?

ところでポルスカおばさんのアトリエは樹齢40年近い葡萄が屋内にも枝を伸ばす変わった場所だから、写真のように紐に吊るしていっぱいデッサンを飾った。今数えてみると60点近く! そして奇跡的に売れた! 奇跡というのは9月はバカンス明け、経済危機でなくともみんな財布の口が堅い(財布を開いてもお金のない人がほとんど)の時期、かつ天候が不順(急に寒くなって、日に何度も通り雨が、、、)で来客数は多いと言えない数で、、、その割の奇跡ではあるが、、、。
これは私の妄想かもしれないが、展示する数少ない作品を自分の好みで選ぶと、結局売れ線でない作品ばかり選ぶことになる、だから売れないと思っている。60点もあると色々チョイスがあるからどうなるかと思っていたが、意外な線では、例えば「気楽な」作品の、お正月の書き初め「断水の思い」なんかが売れて、、、海水の小品は「アポリネールの肖像」など、見事に私が傑作と思う数品がなくなりました。

ところでこのイベントはポルスカさんが Vents d'anges(天使の風)と命名しているが、これは葡萄収穫のvendangeの語呂合わせ(sは発音しませんから発音は全く一緒です)。前回の写真のように脚立に登って葡萄を採り、ジューサーで絞りたて生ジュースを提供するというパーフォーマンス(?)付きなのだが、このジュースが甘くてミルクっぽいところもある逸品で、未だかつて飲んだジュースの中で最高と言える味であった。

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