2013年7月22日月曜日

太陽とネズミと地中海

「すべてハッピー」は長続きしなかった。暑いのと換気のために扉を開けっぱなしにしていたので一昨々日からネズミが入り込み、出て行かない。昨晩ガサゴゾ音を立てて安眠を妨害され、起きてみるとおいしいトマトが齧られ(暑いので他の物は何でも冷蔵庫に詰め込んだのだが、トマトは「絶対に冷蔵庫に入れるな」というギリシャ人の友達の教えを忠実に守っていて、、、)その上、ドアの横に穴をあけようとして壁を齧っていて、そこに這わせてあるインターネットのケーブルも外皮はもう食いちぎってくれて、、、生類に憐れみ深き私もさすがに放っておけなくなった。
近所の「安物スーパー」に「毒薬」を買いに行ったところ、「ゴキブリ」「蚊」退治製品は一杯あったが、「ネズミ」はない。大きなスーパー、モノプリで店員に聞いたら専門店に行くしかないと言われた。「意外にパリにはネズミがいない?」ということは絶対に考えられない。ゴミだらけの町なのだから。
そういえばパリ中央のシャトレの地下鉄の駅を出たところに、ウインドーにネズミの剥製が吊り下げてある「名物店」があったが、あれは今でもあるのだろうか? 何でも揃うのが自慢の市役所前の百貨店BHV ならあるだろうとは思うが、、、この暑いのに、、、

今日は今までの最高の暑さでパリでも最高気温34度の予報、光化学スモッグも明らかに感じられるので、出かける前に管理人さんに何処か近くで売ってないか尋ねてみたところ、何と公団住宅のネズミ退治係の置いて行った「残り物」が管理人さんが持っていてラッキー! さっそく置いた所、もう少しは試食してくれてるみたい。(ウフフmais可哀想)

管理人さんは新しい小包も預かっていて(あの番号違いだがすでにもう郵便局の知る所となり、自動的に回してもらえるようになった。なかなか郵便局、融通が利かくではないか!)、誰かわからない差出人から、ニース空港近くのカーニュの海水が届いた。ニース付近には展覧会なども数回参加しているからその関係者だろう。
この好天が永遠に続く訳もないのですぐにこの水を使ってみることにした。もうデッサンのアイデアはない。今日はおそらくこの夏最高の暑さだろう。そこで以前失敗を重ねてあきらめた、単純シルエットで一発勝負の「完全グレイデーション」に挑戦。なかなかこの海水、クオリティが高くて、短時間にしてきれいな結晶が出てきている。夜も23度ぐらいあるはずなの上手く最後まで行きそうな気がする(まさかネズミに邪魔されるということはないと思うが、、、)

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