2013年7月5日金曜日

サルコジが戻ってくる!

前回書いたタピ(+サルコジ)国家金横領詐欺疑惑だが、実は先週の1週間の警察の審問の中はタピは病院から出てこないので毎日目立った展開がなく、いつものように私の言う「微分社会」のニュースは下火になり、自転車のツール・ド・フランスなどにも負けるぐらいの扱いとなった。明らかに審問としてはクリスティーヌ・ラガルド女史の2日間 (6/23-24)の方がマスコミはよっぽどフィーバーしていた。というのも彼女が容疑者となったらIMF総裁を辞任せざる得ない。そうなるとセックススキャンダルで辞めたDSKことストラスカーン(旧ブログ11/8/25)に連続でフランスの印象ガタ落ちだからスリル満点?(結局ラガルド女史は参考人ということになった)
しかし私が一般人として異常に関心を持っていたわけではなかった。というのも月曜日の夜のニュースで30分にわたるタピ氏のインタビューがあった。ゴールデンアワーで30分とってもらえるのだからやっぱり大人気だ。タピ君はマスコミにかみつき、起訴されるような証拠はない、政治的な陰謀だとわめきちらしたようで、当然ながら新たの内容などなかったようだ(私は用事があって見なかった)。この他サルコジ君は2007年の大統領選の選挙資金をすでに認知症の症候のあったロレアル化粧品の創始者の娘で筆頭株主、世界一富裕な女性、リリアンヌ・ベタンクール夫人をたぶらかせて出させたという疑惑もあって、これも私が「本当にそこまでするかね(だって、まるでオレオレ詐欺ではないか!)」と”?”の事件なのだが、昨日「憲法評議会」が2012年のサルコジ候補の選挙予算が上限を超えていたことを認め、サルコジの母体政党のUMPは約一千万ユーロ以上の赤字を突然抱え込むことになった。というのは仏大統領選挙では候補者は第一次選では1680万ユーロ、第二次選では2250万ユーロとの選挙資金の上限が定められており、選挙後第二次選の候補者はその47.5%(1070万)を国が払い戻す(こんなこと知るのも事件のお陰)ということになっているのだが、上限を超えていたら違法だから払い戻しがない!
大統領在任中の選挙活動だから、「公務も候補活動と扱われて、、、」などとサルコジ君文句があり、彼自身も評議会のメンバーだったのだが辞任、自由に発言するそうだ。これ以外にも2002年の財務大臣時代バラデユ首相の大統領選挙運動のためにサウジとパキスタンへの武器輸出の見返りの隠れ金をもらったとの疑惑事件まである。ご承知のように私はサルコジが大嫌いで、選挙前に「選挙に負けたら二度と私の名を聞くことはないだろう」と言ったこと(「サルコジ最後の100日」)を絶対守ってもらいたいのだが、こんなに事件があるとマスコミのスターになりかねない。すでに「UMPとデモクラシーを救え」のカンパの大合唱が始まり、来週早々サルコジは最前線に? タピ同様、あるいはそれ以上の怪人のサルコジは、如何なる失態も逆利用して人気を取り戻しかねない恐ろしさがある。そうでなくとも大不人気の「とっちゃん坊やオランド」のお陰でまた新たな大統領に期待する人たちも沢山いるのだ。私はドラキュラが棺桶か出てきたかのような不安を感じる。(人相も似てるし、、、外見での差別発言、ご免)

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