2025年11月3日月曜日

ピノー・コレクションのミニマル展

(前回と同様今日もインスタ投稿の補足ですが、色々脱線します)

Lygia PAPE
今だから私もそれなりに「ラディカルでいいなー」と鑑賞するに到っているが、私が小中学生の頃の日本の「現代美術展」はこんなのばっかりでウンザリしたものだった。そういうのがいっぱい並んでいるピノー・コレクション Pinault Collection の特別展「ミニマル」。日本の「もの派」にも大きなスポットがあてられている。

でもミニマリズムも結構広く捉えられていて、幾何学的オプティックな効果を利用したブラジルの作家 Lygia PAPE (1927-2004) のインスタレーション作品みたいな発見もあった。カルチエ財団のオルガ・デ・アマラルも昨年初めて知ったが(投稿ブログ)、この作家も知らなかった。二人とも南米の女性で時代も作風も共通している。以前書いたことがあるように科学と芸術の融合の面のあるオプティックおよびキネティックアートは現代美術から一時忘れられた存在になっていたが最近になり再び注目度を浴びている(関連投稿)。かつ二人ともその中で女性。完全に現代美術史の死角だった?  
 
全くわざとしたわけでないのにピンボケになった会場風景
先に書いたかつての「ウンザリ」は「素材とか現象だけを見せてアートになるのか?」という理科クラブの英三少年にとって素朴な疑問だった。その後50年以上を経てその疑問はまだまだ曖昧のまま(アーティストエイゾウもそんなことをしないのでもないのだが😅)。
ますます「液晶画面」は見ても「もの」を見ない今の人たち、今や土や植物を見せることにもエコロジー的意味が付帯してくるし、現代の潮流へのレジスタントにはなるのかなー? でもその現実ってとても悲しい。
 
「携帯を捨てもの派になろう!」 もの派じゃなくても「わびさび」でも前回のオロスコさんのようなアプローチでもなんでもいいけど、こうして楽しめる人が増えればも世界は平和になるだろう。 
 
 

展覧会モンタージュ風景の次のビデオも少し面白かった 

 

 

ところで前々回に突然やってくる宅配配達人のことを書いたが、デッサン用紙が到着した翌日に画材店から同じ紙が期限限定37%引きという広告が来て、あじゃぱー!やっぱりまた注文するしかないか(これで1年はデッサン用紙にこと欠くことはない)とこれもまた割引の違う用途の紙も加えてまた注文。そして同じ配達人がまた前触れなしにやってきた。段ボール箱でしっかり梱包してあるにみえたが手荒に扱われのだろう、開けてみると2つの角が傷んでいた。そんことを見込んで大きなサイズをわざと頼んでいたのだが一応お店に報告するため写真を撮った。なんたって定価一枚26€もする品物なのだから運送屋に侮ってもらっては困る。払い戻しを請求する気はないがクレームメールを書きつつ、添付した写真を「もの派」となって改めて見直すとそれなりに楽しめる。つまり怒りが静まる😅  この禅精神(?)トランプにはわからんだろうな (貴方にもわからないかも)

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