2014年5月27日火曜日

カルチエ財団30周記念展

冒頭注:カルチエ財団は撮影禁止なので掲載写真は必ずしも展示作品ではありません

Note: Il est interdit de photographier ni oeuvres ni gardiens dans la Fondation Cartier. Donc les oeuvres présentées ici par photo ne se trouvent pas nécessairement dans l'exposition.

つまらないことが多いので私は絶対にオープニングで無料入場するカルチエ財団だが、今回の展覧会は見応えがある。それもそのはず?、創設30周記念で、財団のコレクション作品を開陳、30年間のベストものなのだ(それでダメだとやばいですよね)。

悪口ばかり言っている私も作品やドキュメンタリーを見ながら30年間振り返ると、玄関先での蔡國強の爆竹デッサンパーフォーマンスとか、ジェローム・デシャン(Jérôme Deschamps)一座のパラードでのヨランド・モロー(映画「セラフィーヌの庭」の主演女優)の闘牛の真似は面白かったな〜とか、色々思い出しなかなか懐かしかった。

良い想い出も悪い記憶もを振り払い?、冷静に作品を見ると、地下ホールが圧巻。ど真ん中に長細いテーブルの両端に座るの人形が「ホワイト」「ブラック」とわめく喧しい、デニス・オッペンハイム Dennis Oppenheim作の"Table Piece"(1975)。(彼はランドアートの先駆けもした、アイデア豊かな面白い作家だったが、3年前に亡くなった。もっと有名であってもいいと思うのだが、、、彼のサイトをご参考に) エスニック+アウトサイダー系を展示した2012年度の展覧会から、私も特に気に入っていたインドのJangarh Singh Shyam(パワフル、カラフルな絵を描くのに3年前に37歳で日本で自殺した、、、)と民話的壁画の世界のJivya Soma Mashe。加えて米国の黒人アーティストDavid Hammonsのコンセプチュアルな「偽プリミティブアート」、それに蔡國強の大きなデッサンなど、、、「あれれ、意外に私とカルチエの趣味は合っていたのかな〜」と間違えそうになるが、そんなことはありません。タケシなどくだらない作品があっても一つ二つなら飛ばせばいいし、写真や小さなデッサンも数枚だけなので苦にならないのです(笑)。

Dennis Oppenheim "Table Piece"


Jangarh Singh Shyam
Jivya Soma Mashe
David Hammons
 昨年のロン・ムエック展の掲載写真の作品もカルチエは買っちゃいました。ボーンとあります。

会期はまだまだ9月21日まで続きます。

私と趣味が似てると感じた人は午後2時に行くと玄関右の特設デジタルスクリーンで、Pierrick Sorinフランスのローテクビデオ作家。意外に記事書いてなかったの現代美術評論パロディのビデオ、ウィリアム・ケントリッジ William Kentrige のドローイングを描きながらスライドショーにするフィルム昨年7/26で少しだけ触れています、それに前述のデシャン一座も見られます(他の時間だと違うプログラムですからね!但しひょっとすると期間中変わるのかも





最後にいつもどおり(?)苦言を: 
1)地下の一画で蔡國強が財団滞在当時のアトリエの再現をしているのだけど、その頃奥さんが描いたとても見せられた代物ではない風景画が飾ってある。蔡夫婦と財団の懐かしい思い出?微笑ましい?? やっぱりカルチエはセレブのお仲間傾向があるんだよな〜
2)カルチエ財団サイトのこの展覧会用のビデオが内容なし(いつもどおりつまらないと誤解してしまいます)30年を振り返るページもすごく重くて見ていられない(記事を書く参考にしようと思ったのに、、、)

右の写真は地上階:天井と庭の明かりは三宅一生、館内手前の丸いテーブルに乗っているのはJivya Soma Mashe同様「大地の魔術師たち」参考投稿で紹介されたBody Isek Kingelezの包装箱などで作った、未来のキンシャサの都市模型だけど、見えませんね〜。こんなの(左)です。
財団のページが上記理由で参考にならず沢山サイトを見て今回の記事は疲れた、、、(ご興味があれば各作家、グーグルすれば、張ったリンク以外にも色々出てきますから)


後期(5月30日付):珍しく褒めてあげたのにこの展覧会、「毎月展示の入れ替えがある」とのこと(コレクション作品は1400点もあるそうです)。だから全然責任持ちませんよ〜 (情報源は財団企画チーフが話す次のビデオです。展示作品も少し見られます)

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