2017年11月20日月曜日

悲しきパラダイス

前回防衛大臣の給料の話で我田引水的に私の持論「スポーツとしての資本主義のススメ」を持ち出したのだが、その直後にパラダイスペーパーが発表されたて「何これ!」。だって私の「ススメ」とまったく正反対のことをお金持ちが精を出して行っているのだから。(私の「逆転の思想」の逆だからまっとうなのだけど、、、)

昨年のパナマペーパが収入隠しの「犯罪」だったのに対し、今回の「パラダイス文書」は法の不備をつく「ウラワザ」。だから「合法的」で後ろ指をさせない(のかなぁ?):誹謗として訴えられる可能性があるのだろう、ニュースの解説なんか何度も「あくまでも合法的」と「おことわり」が入り、何とも滑稽で、、、(悲)。

にもかかわらず気分を害するお金持ちは当然いて(?:そう言う意味では人間性がまだある?)、我がブログでお馴染み、フランス一の資産家のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏**は、豪華ヨットを税金の安いマルタの会社の所有として自分はレンタルしているという手口など、コンサルタント会社を通して資産を6カ所もの「パラダイス」に布石していると「紹介された」のだが、その為にアルノー氏率いるLVMHルイヴィトングループは「年末までルモンド紙の宣伝を切ることにした」と某紙にすっぱぬかれた。ルモンド紙は「パナマ」「パラダイス」の膨大な機密流出情報を調査するメンバーの一員なのである。
でもLVMHはその後「従来紙の記事削減は長期展望による決定で某紙の勝手な解釈」でしかなく、「ちゃんとルモンド紙上の宣伝は続いています」とのこと。だからあくまで「?」です(笑)。

こんな具合で、友達が「パラダイスペーパー」をテーマに展覧会をするから何か作れと言って来たときはやる気満々だったのだが、こういうふうに「憤懣」というか、言いたいことがはっきりしていること*って文章で十分で「美術作品」にならないんだよなーと朝から悩み、結局今日はブログで終わり。


*言いたいことは勿論「お金持ちの倫理高揚」施策。でもブログを書く為にネットで記事を見ていたら「私だって金持ちだったらそうする」なんてコメントする倫理なき貧乏人もいて悲しい限り。
 この「合法的行為」の仕方は参考にこのルモンドの記事をご参考に。下の方にイラストもあるのでフランス語読めなくても大体分かる(私は読めても大体しかわからないが)。掲載写真も同記事より。

しかし先月のマクロンの「大資産税」改正で豪華ヨットがどうのこうのと言っていたがあれは何だったのだろう??? これはまた気が滅入るので次の機会に


**アルノー氏が登場する既掲載記事
2015年5月23日土曜日 身も心も 
2016年4月11日月曜日 I ♥ Bernard

 

4 件のコメント:

  1. ジョージ・ソロスはトランプ減税に大反対で「金持ちにもっと課税しろ。」運動してますが・・・。もっとそういう人増えないとね。

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  2. ただ「もっと課税しろ」と言うと、金持ちに搾り取られているという被害者意識を植え付けてしまうので、もっと「社会貢献」のポジティブな意識をもってもらわないと彼らはつまらない悪巧みにばかりにお金を使うでしょう。

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    1. 正確に言えば大富豪の一員たるジョージソロスは「共和党減税案に反対。私を含めて持てる者はもっと税金を払って富の分配に努めねばならん。」と言ったのですが。

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    2. いやー、それはソロスさん、素晴らしい!

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