2020年7月11日土曜日

城の生活

水曜の夜田舎から戻ったが、そのパリでは朝市の肉屋さんもパン屋もコロナ飛沫対策のプラスチックシートのバリアがなくなっていた。そんな御触れがでたのかな〜てことはないはず。ただし私は旅行中はニュースを見ないので浦島太郎:首相も変わったし(笑)。

田舎はウィルスなんかいそうもないのに逆にちゃんと樹脂ボードを設置して防御が硬かったのだが、外国人なんかいないのに田舎の方がしばしば移民反発意識が高かったりするが、ウィルスも同じようなものかも。

夏のプロヴァンスにデッサンを展示のため持って行ってもらえることになって運搬用のケースを作らねばならないので早速DIYのお店に買い物に行ったのだが、田舎ボケしてのんびり歩いていたら、知らぬ間に目の前に水をブワーッと噴射して道路を掃除する清掃車が来てもろに「もろもろ」をかぶった。実はパリの道路には「使い捨てのマスク」が結構捨てられていて問題になっているのだ。私の歩いていたところでもすぐに2つ発見。マスク以外にも「もろもろ」な埃にウィルスが付着しているとしたら・・・と思って家に帰って即シャワーを浴びたが、来週発病したらきっとこの所為です😰
こういう掃除って、全く常識的に問題外だよなー。使用済みマスクを道に捨てることも問題外。そもそも「マスクをしましょう」「手を洗いましょう」と小学生に言うようなことを政府広報で国民に唱えなければならないのがおフランスの衛生状態。日頃「日本の方がいい」なんて絶対言わない私だが、この点だけは即座に日本に軍配が上がる(笑)

さて行ってきた田舎(フランスの中央部、オーヴェルニュ地方)はと言うと、誘ってくれたIさんの両親が居住する「カントリーハウス」と思ってでかけたのだが着いてびっくり〜、外から見て「何これ?」、いわゆる「別荘」でなくて「お城」だった。 15世紀に遡る建造物で、見張り塔もあって、矢や銃で敵を撃つ狭間まである。映画のセットに使えそうだ。

だが外観で圧倒されたほど中に入ると大きくなく寝室は3部屋しかない。分厚い石の壁の所為だろう。でも旧納屋(?)などの別棟があり、プールもテニスコートもあって、、、。「水着持ってこい」と言われた時は、当然川で泳ぐものと思い込んでいたのだが。

大きな菩提樹に隠れてよくわからないでしょうが、こんなところ
かくして私は生まれて初めての「城の生活」をした。といっても召使や給仕が傅かれたわけでなく、ただ壁にタベストリーとか猟銃とかのいつもとセットが異なる「普通のバカンス生活」ではあったが、スペースの贅沢さを満喫。

しかしここに住むIさんの両親の老いたカップルには住みやすいとは到底言えなくなってきて、大問題が生じつつある微妙な状況。どこでも似たような問題は起きるのだが、城だけに規模が違う? 「ただの平民でよかった」とため息。


「城」を追い出された後はオーヴェルニュから北上し、これも何度も誘われて行ったことがないので縁が切られそうなロワール地方の知り合いの家に。こちらはお城ではなかったが、昔住んでいた人が農家をうまく改造してなかなかの住み心地。一方この辺は「なんでこんなにあるのかねー」と思うほど規模の大きいシャトーが一杯(ちなみにミック・ジャガーもこの辺のお城住まいとか)。その中の昔(7年前)記事にしたことのあるショーモン(Chaumont)城の「ガーデンフェスティバル」を訪問。「庭のプロジェクト」のほうはかなり程度が低かった一方、「美術」の方はかなり見応えがあった。実は同じようなことを7年前にも書いている。説明係員の親切さもかわっていなかった! 今度行く時は庭は後にして美術展から始めねば:何しろ広いので。

仕事柄(?)かお城で3人もの知り合いアーティストに偶然遭遇。やっぱりだれも「禁足」後で出歩きたくなっているのか(笑)

 
参考:
ショーモン城のサイト

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