2020年7月15日水曜日

足学の美女とコロナ

数年前から足の親指の爪が黄色からドス黒くなって、市販の薬を塗って見たが全く効き目なし。その後インターネットの知識からエッセンスオイルを配合しオリジナルの「薬」を作って塗っていたがこれも目に見える効果なし。その爪が最近つま先を家具にぶつけた際にひび割れてしまった。旅行中は絆創膏で固定していたもののこのままではいけないと知っている皮膚科医に電話したが、コロナとバカンスで9月まで診断を受けられない。「どこでもいいから早いところ」とインターネットで探したところpodologueなる医者の元ならすぐに治療が受けられるということがわかった。podologueって単語に遭遇したことはあっても気にかけてもいなかったので意味は???(37年住んでいても興味ないとこれだからなー)語源的にpodoは古典ギリシャ語で足、つまり「足学者」!? なんだこれ。受け持ち範囲は魚の目、扁平足などなどと書いてあるが、ちゃんと爪のカビが明記してある近所の医者を選んで即予約。すぐに、かつ飛び石連休の間の月曜に開院していて、医者ネットサイト*には顔写真なしなんてなんか怪しい気もしたが、ともかくで行ってみたところドアが開いてびっくり、若いきれいそうな女性が現れた。「そうな」というのはコロナのためマスクしっぱなしだから目、額、髪からの勝手な想像。まあ美しいと想像した方がやる気がする(変な意味でないですよ(笑):人生に張りが出ると言うか) まあでもこれだけでも昨今では「女性差別主義者」の烙印を押されそうだが、男なんてそんなものです。女性でも「あのアーティスト、イケメンで」なんて言ってるのをよく聞くけどな〜。やっぱりやる気するんじゃないの?

さて枕が長くなりましたがここからが本題でして、その想像上の若き「美貌の女医さん」が私の哀れな姿のヒビの入った爪の半分ぐらいをカットしてその部分に詰まっていたカビを取り除いてくれて曰く「一般的な塗り薬を処方しますが、ラボに行って菌を特定し皮膚科の先生に処方してもらいなさい」。つまり彼女には私をラボに遣る権限がない(正確には医者ではなくて治療士か)。しかしこんな簡単明白な治療に、すぐにアポイントが取れない皮膚科医に行き検査依頼書を書いてもらわねばならず、ラボの結果が出たらまた皮膚科に行って処方をもらい、薬局に行って薬を買うことになる。どうしてこんなに手間がかかるのか? これでは専門医の待ちが渋滞するのは当たり前だし、かつ専門医って診察代が急に高くなるから健保にも負担がかかる。加えてこの間患者が右に左と色々なところを巡回する(フランスでは注射を打つのでも看護士さんのもとに出向かねばならないし、私の皮膚科のおばさん先生は私の爪の掃除をするなんて感じが到底しないので、ひょっとするとpodologueのところに行きなさいと診断書を書くだけなのかもしれない)。実は私は日本に比べてフランスのコロナの感染が大きかったのはこの「患者が動き回らねばならないシステム」も原因の一つであるのではと疑っているのだ。
実際に病気するとこの所為で余計に疲弊するのでそうでなくてもなんとかして欲しいのだが、こちらの人はこのシステムしか知らないから問題にする人はいないみたい。

と言うわけでもう美人そうな治療士さんにはもう会いに行く必要はないそうで、、、、目だけでは通りで出会ってもわからないし、、、残念ですね〜(コロナうらめし、せをはやみ〜♪)

さて写真ですが、無残な足の指をだすわけにもいかないので、、、私がイースター島に行かずして浜辺を歩く空想をした作品を(「太平洋の辺土」2017年 100x70cm、もちろん海水はイースター島のもの)

https://eizodessine.blogspot.com/2017/04/limbes-du-pacifique-pas-dans-les-limbes.html?q=p%C3%A2ques

注 * 電話をしなくても予約できるし、当日に再確認のメッセージなどを携帯に入れてくれるので便利。かつ日本と違ってこちらでは医者に「マッサージに行きなさい」と言われてもほとんどの場合マッサージ士は自分で探さなければならないのでよく使用します。


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