2024年8月17日土曜日

オリンピック・ドローイング? (Comment voir mon "olympic drawing")

Petite note en français :
Je vous explique comment voir mon "olympic drawing".
En fait mes dessins ont été inspirés par les matchs de handball féminin que j'ai suivis, surtout par le match France - Suède.
1) S'il s'agit d'une joueuse , c'est la gardienne de but, surtout avant un tir au but, elle reste prête avec ses bras et ses jambes qui s'agitent.
2) Vous pouvez y voir deux joueuses : une attaquante et une défenseure qui se battent. Peut être l'une à gauche et l'autre à droite, mais peut aussi voir comme les deux en diagonal.
3) Cela pourrait être l'image chronologique où une attaquante prend une passe, se retourne et plonge pour tirer.
N'est-ce pas là une belle œuvre qui suggère plusieurs façons de l'interpréter ? Bien sûr, vous n'êtes pas obligé de la regarder de cette manière.
Peut-être influencé, sans le chercher forcément, par les danseurs de Matisse" ou l'acrobate de Picasso, mais surtout pas par le football de Nicolas de Staël.
 
日本の暑さから見ればなんでもないパリだが月曜には37ー8度になった。
私の海水ドローイングは温度が高い方が水の蒸発が早いのでなかなかの好条件、かつ先週サン・ヴァー (Saint-Vaast)の遠浅の島タティウ (L'ile Tatihou)で自ら海水を採ってきたばかり投稿)加えて日本に戻りっぱなしで制作欲求がたまっている。天気予報を見て「ここで勝負しねければ!」と思ったが何を描くか?
 
幸にしてオリンピック中継があってその熱戦からヒントを得た。
 
 
 
これが作品だがなんの競技かをFBでクイズにしたらなかなかの難問だったようだった。 
 
答えは女子ハンドボール。強いて言えば特に延長戦にもつれ込んだフランス対スエーデン戦
 
なぜ女子ハンドなの?というのは団体球技、一般的に私が好きで応援する気になるのは女子。
 
男子は技術+体力があまりにも超越しすぎていて見ていて何が起きたかわからなく、異星人のショーあるいは特撮映画でも見るが如くで隔たりを感じてしまう。その点女子は少しゆっくりで、もちろんレベルはとても高いのだが一応フォロー可能、それだけに親身になれる(笑)。
 
ではこのドローイングのどこがハンドボールか?(どう見たらいいのか)?
 
ご説明いたします 。
 
1)一人の選手としたらゴールキーパー、特にペナルティーシュートの前だが、手足をバタバタさせて準備している
 
2)ディフェンスとオフェンスの二人の凌ぎ合い。右と左の二人と見ても、対角線状とも解釈可能
 
3)時系列にパスをとって振り返って飛び込みシュート
 
という色々な見方を示唆する(勿論そう見なくてもいい)素晴らしい作品でないでしょうか。
意識・無意識にマチスのダンスとかピカソのアクロバットとかに影響されてだろうが、間違えてもニコラ・ド・スタールのサッカーなんかとは無縁です。
 
ともかくあの試合は白熱戦で、ハンドボールに無縁、かつフランスを特に応援するわけでもない私の目頭が熱くなって自ら驚いたほどだった。下のビデオのサウンドの中継アナウサーも解説者も本気で興奮してるでしょ。女性解説者が「ア〜」って言うでしょ。あれはかなり感情がほとばしったときの仏女性特有(じゃないかな?)と私は思っている表現で、日本人だと息吐き出しながら「ア〜」いうけど吸いながら音出すんだよね。フランス語で真似できない発音いっぱいあるけど、あれも真似できない。
 

 
この大きめ(100x70cm)の新シリーズを4作描いたら疲れた〜。
「そのぐらいで?」と思われるだろうが、描く前に紙を湿らしてその周囲をパネルに紙テープでピンと張るように固定する下準備もあり=これがなかなか注意のいる作業(失敗すると乾いた紙は波打ってやりなし)、また私のデッサンは半ば自然任せと言いつつも、描くのも滅多なことでは乾いてから加筆ということをしないので結構緊張するのです。
 
そして今日はもう土曜、「そろそろまたやるか〜」と思ったが朝から雨がしとしと、湿度は高いし結構寒くてお休みです。

2024年8月5日月曜日

牡蠣の産地のサン・ヴァー紀行

 
フランス北西部、コタンタン地方(最も知られた町は半島の北端のシェルブール)の、Saint-Vaastと書いてサン・ヴァーとしか読まない町の本屋の上のアパート的スペースでグループ展を企画してもらっている。小さな空間に10人ものアーティストで一体どうなるやらと思ったが、私の協力もあり(笑)、上のFBに出したビデオの様になかなかうまく展示された。といっても水曜には私の作品を中心にし(それで私は来たのだが)、3日後の土曜には違う画家にスポットをと、しょっちゅう模様替えをするという変わった形式の展覧会。こういうのが作品販売(もちろんそれが目的)にプラスするのかどうか私にはよくわからないが、私としては夏のバカンスの展覧会で作品が売れるなんてことはほぼ皆無なので、まあ好きなようにやってみてくださいという感じ。 

 
水から牡蠣の殻のかけらを除くのが意外に大変だった
知らなかったけどこの
サンヴァーは2019年にフランス人に最も好まれる町に選ばれるという栄誉を得たらしいが、どうなんだろうなー? 問題はこの「最も」というところ。
普通のレベルのきれいな漁港+マリーナの街に思えてしまうが。
 
今回の滞在の結果で私がサンヴァーに与える好得点は、フランス全土猛暑だったのに涼しかった〜!(天気予報を見るといつもコタンタン半島だけが温度が低い)
それに加えてあるいはそれ以上にここは牡蠣の養殖で知られる地で、展覧会を企画してくれた夫婦宅で最初は牡蠣三昧。生牡蠣に始まって、牡蠣のジュレ(牡蠣はさっと湯通し、牡蠣の殻の中に入っている海水をゼリーにして牡蠣に添える!)、牡蠣とネギのクリームスープ、それに台湾発祥らしい牡蠣のオムレツと、このまま行くとどうなるかというデビューだったが夫婦宅に同宿だった大の料理好きのL君がカスレを作って去った後は普通に戻った(笑)
 
出身地の名物料理カスレを調理中のL君
牡蠣の養殖にメリットがあるのかどうか知らないが、砂の浜辺が浅く長いので引き潮だと牡蠣の養殖の棚があらわになり、沖にあるかつての要塞のあるタティウ島へ歩いてわたれるようになる。この満ち引きのため4輪のついたヘンテコなボートが運行している。 その他タティウ島 (L'ile Tatihou) とサンヴァーに関しては日本語ウィキがあったのでご参考に
 
着いたそうそうオリンピックの開会式についての意見を聞かれ「テレビのショービズの世界じゃないの 」と批判的な意見を言ってシラ〜という雰囲気で始まった滞在だったが、(家の人ばかりか実際滞在中会った人は100パー開会式に絶賛の言葉を惜しまないひとばかりだった。私は盲目か? 「ながら」で見ててもスゴイ時はわかるはずだけど、、、。 困ったことに批判しているのは極右の人たちぐらいしかいないらしくて、、、(私とは理由が違うが)😅)
 
とはいえ皆さん親切だから無事に終わった滞在だったが、最後の最後に〜〜〜
 
港の臨時遊園地のために経路変更となってバス停が変わったバスに荷物を引き引き走ってやっと間に合ったと思ったら、そのバスの遅れで電車に間一髪間で合わず(多分あと10秒早かったら???)、、、
只今一本遅い列車でパリに向かい中(最近はローカル線の特急でもWiFiが使えます)。
 遅れたバスは地方が運営している(財源を割いている)。1.5 € で随分遠くまでいける素晴らしいバスなのだけど、仏国鉄はそのバスの乗り換えが来ようが来まいが全くおかまいなし。これじゃせっかく整備しても公共交通に乗る人少ないの当たり前!(実際仏国鉄の駅まで乗ったバスの乗客は私一人だった。ちなみに仏国鉄サイトでサンヴァーからパリで探索するとバスと電車が連絡しているケースとしてでてきます) 
 
 
しかしこんなことで展覧会しつつ赤字を増やすなんて、つらいな〜(悲) :楽しくバカンスさせてもらったから仕方ないって声が聞こえてきそうだけど、プロフェッショナルたるプライドが許さんです。
 
 

 
後記:会期が終わって本屋から会計報告、結果はしっかり黒字になっていました🎵