Natalia Villanueva Linares |
現代アートで布や糸、各種のファイバーを素材につかった作品は膨大なので、テキスタイルアートは素材でなく「縫う編む紡ぐ」という行為で捉えないと絞り込めないだろうと思うようになった(つまり前回のブログの定義撤回)のだが、、、例えば右の写真の糸巻きから出る糸の円錐のような、その行為をしないでそれを暗示する作品はどうなのか? やっぱり入る? 暗示も行為のうち?😅 やっぱり素材か???
前々回のオルガ・デ・アマラルも南米のコロンビアの人のテクスタイル作家だったが、彼女の作品も含めた「糸の短い歴史(Une brève histoire de fils)」と題された展覧会がそのラテンアメリカ会館で行われている。南米民族衣装的な織物の歴史の影響とも簡単に思いがちだが、織物のない文化はありえない。強いて言えば何を織るか???
そこがこの展覧会、面白かったのはタイトル通り着眼が「織」よりも「糸」で、その糸にはかつてのビデオカセットのテープを使った作品とかも含めていている。そしてこれらの作品の多くがデ・アラマル同様オプティックアート系なのだ:何度も書いているが、目の錯覚?を利用するオプティック系の作家の大多数は南米系。下にあげるはメキシコの作家(1973生)のヴァネッサ・エンリケVanessa Enriquez :どうも私が写真撮るより他人の方が上手いみたいなので知り合いのサブリナさんのインスタビデオをリンク:
Vanessa Enriquez |
次の写真もヴァネッサ・エンリケでやはりビデオテープ。所々白テープが貼ってあって写真ではわからないが実際に見ると目がチカチカする効果がある。ちなみに最初の写真の糸の円錐もオプティカルな効果があった。
ラテン・アメリカ会館 (La maison de l'Amérique Latine) の美術展はいつもなかなかユニークでかつ入場無料! 「糸の短い歴史」展の 会館のサイトはこちらから 1月16日まで
以下私の備忘録としてテキスタイルアート系で書いた覚えのある記事を列挙
もちろん前回のオルガ・デ・アマラル
それから文字通り「縫・織・編」展というのもあった
パッチワークの宮脇綾子とピアスのYveline Tropea
ドキュメントを縫うMayumi Inoué
金属ワイヤーワークのRuth Asawaも。
今彼女ルース・アサワについての素晴らしい記事見つけた!
こちらは同展のインスタ映えしない私の個人的興味を反映する病巣を暗示するような作品(これは今まで見たことなかったと思う)
実は今こんなこと書いてる暇ないのだけど、記憶力の悪い私は今書いておかないと「記憶の糸」を手繰り寄せられなくなる。おおっこれもファイバーアートか?(ははは)
注:私のオプティックアートに関して簡単な考察は10年以上も前の投稿「光と動きの展覧会」をご参考に
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