Galerie Moisan 72 rue Mazarine Paris 6


刺繍や編み物などはすぐにジェンダーの問題に絡むので、それを武器にした女性の現代アート作家は今どきうんざりするほど一杯。縫い物ドローイングの作家は私が知っているだけでも何人いることか、、、。その多くはその政治性抜きではアートでもなんでもないような作品なのだが、宮脇綾子の作品はその対極で気持ちがすっきりする。
(掲載写真は次のサイトから拝借 photos empruntées du site suivant : artcommunication's blog)
Galerie Moisan 宮脇綾子展 72 rue Mazarine Paris 6
3月末まで会期延長!!!
いつもながら言わずもがなの批判をしてしまったが、ジェンダー性あるいはそれ以上のトラウマにがんじがらめでも、見事にそれを視覚作品に昇華させる人作家が知合いに一人、Yveline Tropeaさん。
彼女はビーズ刺繍で私は苦しくて直視していられない類の光景を描くのだが、細部にわたる色彩、素材感が素晴らしく思わず見入ってしまう。こちらは全然「ほのぼの」せず、「ぎょえ」で、本当の意味で宮脇綾子の対極かも?
彼女は自分で刺繍するのではなくアフリカ、ブルキナファッソにもアトリエを持って、現地の縫子さんに作らせているところも非常に現代アート的。とはいえデッサンから最終作品へ導くビーズとその縫い方のチョイスに職人技術に精通した冴えがある。昨年秋にデッサンとビーズ作品を並べた展示があって写真はその時のもの。
(デッサン、ビーズとも作品の細部)
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