この石のモニュメントを彫った作家は水井康雄氏、1953年フランス政府給費生としてパリに留学、以後2008年に亡くなるまで生涯にわたりフランスに暮らした。1964年の東京オリンピックの国立競技場、68年のグルノーブルオリンピックの選手村など公共建築を飾る巨大な石の彫刻、レリーフ壁を数々手掛けたというからには名の知れた方なのだろうが、「モグリの美術作家」の私には??? 「ドラ・マールの家」に勤めるLさんに連れて行ってもらい初めてこの日本人作家としての大先輩の存在を知った。リュベロン地方には石切場が幾つもあり、サド男爵の城で有名なラコスト村 Lacoste もその一つで、そこに自ら住居を設計建築した。この地で亡くなったので残された住居の敷地内に数多くの彫刻が残されており、このジェームズ・ディーンの記念碑も敷地内にあるのだ。
とはいえそこは「彫刻の公園」ではなく敷地は放ったらかしにされており、かつ村はずれなので「知る人ぞ知る」。昔行ったことのあるLさんもどこだったのか探しあぐねたのだが、ちょうど「ドラ・マールの家」で同居中のレジダンス・アーティストが「両親の別荘が隣だった」というベルギー人を知っているという偶然があり、その人に電話をして確認、無事にたどり着いた。
水井康雄氏について、そして何故ジェームズ・ディーンの記念碑が庭にあるかは日本語ウィキペディアに詳しいのですべてウィキにお任せです
Note : L'information sur Yasuo MIZUI, le sculpteur qui a réalisé le monument des photos ci-dessus, veuillez vous référer à Wikipedia.
我々は水井家の敷地内か外かわからないけどその近所の見晴らしの良いところでピクニックをして帰ってまいりました。断っておきますが基本的にはこのビジットは「私有地不法侵入」の疑いが高いので行き方の詳細は差し控えさせていただきます(笑)