2015年2月16日月曜日

オープニングはヴァレンタイン(続)

日本では、ヴァレンタインは私が知らぬうちにクリスマスと並ぶポピュラーな商業・消費イベントとなっていて、その数日前からラジオをつけると(実家にはテレビはもうない)その話でタレント(パーソナリティ?)が盛り上がっていてうんざり(勿論15分ほどで消すが)。14日のオープニングにハート形のチョコなんて愚の骨頂のアイデアだったかと後悔したが、それがゴディバ、ちょっと老舗の貫禄を見せてくた。取ってみるとチョコの底が平面でない。つまり両側にもっちりと膨らんでいた。「箱」だけではなかった! 味の方は、、、どうだったのかなぁ〜? お客様用なので私は食べませんでしたが、日本ならではの風習でお祝いに色々な(私の知らない)お菓子やお酒をもらい、、、(そちらをしっかり試食しております。ありがとうございました。でも勘違いしないで:手ぶらで気楽に来て下さい)。

オープン前から当日まで、毎日寝るのは夜中過ぎで、お疲れ。かつ毎日寒くて風邪を引いてしまった。
今日は快晴、昼はぼかぼか、実家で一日、掃除機をかけ、洗濯をし、ガラスまで拭いてリラックス。(私って主夫になればよかったのか?) でも実際、掃除はさておき、日本に戻って温泉と並んで私が楽しいのは野外の洗濯干しなんです。パリではできないから。

個展のことはFBのイベントページをブログ代わりにしていますのでそちらをフォローして下さい。展覧会の紹介だけど展示をもろに出さないという不思議なトライアルをしております。

2015年2月10日火曜日

オープニングはヴァレンタイン

個展は土曜日から始まるが、日本の方に「ちょうどヴァレンタイン・デーだ」と言われ、シャルル・ド・ゴール空港で写真のV-day用のハート形ケースのチョコレートを買った。ところが驚いたことにレジのお姉さんは「こちらにしませんか?」と違うマークを薦める。理由はメード・イン・フランスを推奨したいそうで、、、。
そうじゃないんです、中身でなくて箱なの! 私も「おフランス製」にできればしたいけど、オープニングのお客様サービスとしてはこの箱でないと。空港でチョコレート買うのはお土産なんだから、目標はケースだってこと解ってないのかなー? ともかくお姉さんに、私の「箱買い」の由を伝えて仏メーカーの努力を促しました(これも日曜日に書いたフランスの潜在的資源)。

しかし私のサービス精神も、これが日本で売っていたら空振りかと、今日画廊の帰りに名古屋高島屋のゴディバを見てみたら、ありましたありましたハート形ケース。でも日本流のコテコテのバラ色カワイイ路線まっしぐらで、、、ぎょっと思うと同時にこのゴールドケースがなくてほっとしました。

という訳でオープニングに開きますが、本当に箱を買ったようなもので、中身は14個しかないのです。先着順ですかねー?

しかしシャーリー・ヘブドはあるし、V-dayチョコはあるし(^0^)、こんな個展って、伝説の「名古屋のモーニング」的過剰サービス*では?

*「地球のはぐれ方」参考

イベントページ

どう言う役に立つのかわからないのですが、フェースブックのイベントページというものをつくって見ました。「万人に公開」にしているでFBに登録していなくても見られるはずです。試してみて下さい。本当にオープンできたかメールで教えてもらえるとありがたい。

https://www.facebook.com/events/887065871315879/?notif_t=plan_user_joined

2015年2月8日日曜日

額装の日々  j’encadre, encadre...

Je suis arrivé à Nagoya le lundi dernier. Depuis, j’encadre, encadre et encadre les dessins chez ma mère, dans la pièce exigu et avec les outils dates de mon enfance. Finalement j’ai utilisé tous les cadres dont je m’étais servi aux expositions précédentes aussi, je me demande s’il y a assez de mur pour accrocher tout cela.
 
名古屋に着いたのは先週の月曜、それからは実家で額装の日々。パリから梱包の都合上空で持って来た額、日本のメーカーに新しく注文した額に加え、実家にある以前の展覧会で使った額も総動員したら、額装作品思った以上の数になった。こんなに飾る壁ないかも。
もう少し良くできそうなのもあるけど開幕は14日、「死海の水」でのインスタレーションもあるし、明日からは画廊で飾り付けを始めないと。

右写真は手狭な作業場の私の昔の「勉強部屋」。机は勿論、道具もほぼすべて年季もの

チューブのアバンチュール La tube titube

今回の帰日は展覧会の為だから大きな「海水デッサン」は太めのチューブに入れて運搬(驚くなかれ、成功した「海水デッサン」はしっかり塩の結晶が紙に食い込んでいるからそのぐらいのことでは落ちません) 最近プラスチックの長さが調整できる便利なものもできているが、調整できる利点の反面、縦方向の力に弱い。やっぱり信頼できるのは昔ながらの厚いボール紙のチューブ。「まだこんなもの売っているのかなー」と心配したが画材店3軒目でありました、やれやれ。それをカッターで工作し長さを少し短縮:そうしないと飛行機の荷物のサイズ制限に入らない。

中に入れるのはデッサン4枚だけだから重さは1キロになるかならないか。しかしちゃんとセカンドラゲージ になるから、ヨーロッパ系航空のエコノミークラスに乗る人には追加料金の対象になる。ちょっと割が合わないと思うから質問をしたところ、紆余曲折の末、フィンエア本社顧客担当の勘違いと親切さが幸いして無料になった! でも空港のカウンターに行くとコワイ仏人お姉さんに「払え!」と言われ、、、勿論断固拒否して切り抜けましたが、私がビニール紐で付けた簡易の把っ手に荷物ラベルをつけるので、「そこは外れるからだめだ」と注文を付けたところ、今度は横のカウンターのお兄さんも一緒になって「何故貼る前に言わない」と批難され、かつ落ちた把っ手を拾ってもくれない、、、
いつも言いますが「これこそフランスの潜在的大資源:彼らが少しでもサービス精神を持てばそれだけで経済はよくなる」

 ここで言い争いになってまた振り出しに戻っては大変なので頭を低く穏便にすませ、無事チューブも飛行機の客となった。それが中部国際空港でびっくり。普通こういう特殊な形のものは別に運ばれて出て来るのだが、遠くからベルトコンベアーで廻って来るのが見えて一瞬青ざめた。なんと端の金属キャップが抜けて中身丸見え状態になっている。内を覗くと少々の汚れはあったけどデッサンが滑り落ちることや水や油が入った形跡もなく、ほっと安堵。

普通の旅行鞄もガラスの額に入ったデッサンが一杯でこれも心配の種、かくかく海外での展示は楽でありません。

En fait j'ai trouvé la grande tube, qui contenait mes grands formats, sans couvercle, ouverte comme la photo. Je suis très heureux surtout parce que les dessins ne sont pas disparus et qu'ils n'ont pas eu les gros dégâts.