2013年12月28日土曜日

メリークリスマス、ミスターエイゾウ

フランスではクリスマスは家族団欒の祝日で、孤独な異邦人の私はに面白くない。イブに呼ばれてもテーブルでの大家族の話題(甥がどうしただの等々)にはついて行けない、という以上に閉口。そして最悪はみんなでプレゼントを交換し合う。「英三はプレゼント用意しなくてもいいからね」と言われて行っても心優しいホストは私にも当然プレゼントを用意してあって、肩身が狭いというか、嬉しい振りをしなければならない。勿論私もホストには「心ばかりのプレゼント」を用意していますが、「心ばかり」を考えるのも疲れる。元来私はプレゼントが嫌いなのだ。ただの吝嗇とも思えるが、貰うのも嫌いで、、、なんて話は毎年書いていますね。
名古屋、栄、こんなのが寄って来た

毎年悩むのクリスマスだが、今年はイヴばかりか、その前の狂気のような買い物フィーバー(プレゼント、パーティーの食卓、、、)を完全に振るプランで日本に戻ることにした。しかし日本も日本、街中では常にクリスマスソングが流れ(かつ結構ポップなもの、何年も耳にしたことがなかったものが多い。脱線になるが、世界中で人気の村上春樹、彼の小説にはよく「音楽」が登場し、すごい音楽通とされている。昔ジャズ喫茶をしていた彼のそうした素養は否定しないが、西欧人が知らないのは、日本にはBGMという不思議な分野があって、そこでは古いスタンダードジャズ、映画音楽からポップミュージックの弦楽四重奏版とか、やたら色々なものが始終聴こえてくること。例えばNHKラジオの「ところによっては交通情報です」と言って数秒だけかかる曲はどういう選曲なのか訳がわからない。あれをメモって引き合いに出すだけでフランスの文芸評論家からは「大音楽通」と評してもらえるだろう)まあともかくクリスマスソングが流れ、イリュミネーションが一杯。売店の人はサンタ帽をかぶり、写真のような何とかキャラ(注)が闊歩していたり、、、全然落ち着かないな〜。勿論私も見た瞬間5秒は楽しめる。でもその後はうんざり。結局数年ぶりにこの時期を狙って帰った結果はなかなか微妙なものだった。


クリスマス当日は飛行機内、大韓航空の乗務員さんはハッピーホリデーと繰り返していたが、サンタクロース服で出てくることはなくて一安心(大韓航空、嫌う人もいますが、エコノミークラスは他社に比べて座席間のスペースが広い。映画は韓国語字幕で日本人には見るものが限られるがどうせ飛行機内の映画 ですから、、、搭乗時にもらった仏新聞リベを隅の隅まで読む方がよっぽど面白かった。例えばノルウェーの養殖サーモンの話、夜のニュースで同じ国営放送局の、大統領にインタービューしたりするスターキャスターのプジャダスが特別取材し、全然スキャンダルを取り扱わず、疑惑の「払拭」に努めたらしい! 前の放送見た人は絶対クリスマスにサーモン食べたくなくなるからな〜。何処の国もマスコミは、、、)

クリスマスをすっぽかした私は大晦日にパーティーをアトリエでする。その買い物に行くのにクリーニング店の前を通ったら写真のようにサンタの衣装が干してあった


注:情報筋によると、私めがけてよってきたのは、名古屋テレビの羊と狼が一緒になった自己矛盾キャラクター、ウルフィということです