2013年8月25日日曜日

スーパー感覚の美術財団? Miro au Leclerc!

ちょっとバスキア風  Basquiat avant Basquiat?
L’exposition de Miro à la fondation crée par Leclerc sur le site de son premier magasin… Cela n'était pas très alléchant. D’ailleurs je ne suis plus fan de Miro depuis longtemps. Et j'ai découvert une très bonne exposition, même la meilleure exposition de Miro parmi celles que j’ai connues !
Beaucoup d’œuvres très créatives, elles sont, en fait, de la Fondation Maeght. La façon d’accrochage « Leclerc », peu ordinaire ces jours dans les Instituts, ne m’a pas gêné de tout, au contraire… Donc, si vous êtes dans la région (:Landernaux dans le Finistère), je vous recommande d’y aller, l’exposition dure jusqu’au 3 novembre. 

スーパー風展示?
ホスト夫婦に「ミロ展を見たいか」と尋ねられた。ミロのあの天真爛漫な絵は大昔(子供の頃?)は大好きだったが、壁画とか、銀行のロゴにまでなったあのトレードマークと化した黒い太い線と原色のモチーフに飽きてしまい、長らくどうでもよくなっている。
「まあ遠くなかったら行っても良いけど」と気のない返事をしたのだが、フランス一大スーパーマーケットチェーンのルクレールが創った新しいファンデーションで、車で30分ぐらいだとのことで行くことになった。


ミロとブルターニュが関係があるかと言うと、それは全くない。レクレール家族がコレクターだったかというと。それもなくて、作品はすべて南仏サン・ポール・ヴァンスの有名画廊のマグ財団(Fondation Maeght)からの借りもの、建物は1949年の最初の店舗跡!?とのことで、、、ほぼ全く気乗りしないミロ展行きだったが、会場に入った瞬間私の悪い予測は払拭された。なかなかクリエーティブな質の高い作品が並んでいる。かつその展示の仕方が最近の美術館には例のない「わんさ」とした並べ方。この「スーパー風」がミロという一人の作家の色々な面(といって極端にスタイルが違う訳ではないので全体にハーモニーがあり)を一瞥できてなかなか面白かった。結局私がかつて見たミロ展の中で最もよかった!!! 偏見を持ってはいけないものだ。
奥の5作の巨大なリト、なかなか秀作

このルクレール財団のあるランデルノー Landernau という町もなかなか奇麗そう(フィレンツェのベッキオ橋のように家付きのある橋が残る)だったが、ホストの息子のヨット教室に間に合わなくなるので残念ながらゆっくり見る時間がなかった。




英三、海へ行く


「英三、海へ」というのは当たり前だが、今年は知り合いがデッサン用海水を送ってくれたお陰で「海が英三へ」という夏だった。予想以上の好天続きで仕事のしすぎ? もう海水を汲んでも汲まなくてもよくなった今になってやっと、私も人並みにブルターニュの友人宅でバカンスを味あわせてもらった。


苔の替わりにムール貝の、私が好きな浜辺の枯山水
ブルターニュはフランスの西に張り出した半島、その端に近い浜辺の町だから例年なら8月後半なんてもう寒くなっている頃だが、毎日晴天、5日間海水浴をたっぷりしてきた。でも地中海と違って海の水は冷たく、入るのには勇気がいる。出てからも風が吹くと身体が冷えてて、、、だから観光的には南仏に大敗だが、そのお陰で浜辺は空いていて、雰囲気も家族的でのんびり。写真の浜辺は車で直接アクセスできないところだから一層のんびりしていた。



2013年8月15日木曜日

海水デッサンの行方

前回の投稿が5日、それ以来結構猛暑は去ったから、手間のかかる「1日結晶計画」は止め、これも色々試してみようと思っていた海水と墨でのドローイングをはじめた。これもよく見るとピカピカ光っているとはいえ、墨の模様がメインだから結晶の具合はそれほど気にしなくてもよく、費やす時間は本当に短くなった。それに新たな海水のの到着の最後は写真の9日のブルターニュ、コンカルノーで最後だから、十分暇になったはずなのがなぜか忙しいというか、多少気が抜けている。
その一大理由は、今から見ると時間をかけた塩の結晶の「透明ドレス」のできよりも、派生的にできあがった「海水と墨のドローイング」のほうが出来がいい。かつ「透明」の方はごくデリケートなニュアンスだから、紙に少しでも傷や波があるとそれが目立ってしまう。つまり完璧でないと美しさを発揮できなくて、10枚以上作ったものの、今もう一度よく眺めてみるとやっぱり完璧なのは正直言って「ない」のだ。でもこちらを納品する予定になっていて、、、。
何が気に入るかはコレクターの勝手だけど、ある種の「作家の良心」のジレンマ。それに陥るほど 「海水と墨」の方は意外な発展を見せている。小さい作品は「毎日のデッサン」に近いのでそちらのブログに投稿してますのでご覧下さい。大きいのは今のところ3枚は「新ギャラリー」で見られます(写真増やしました)。

2013年8月5日月曜日

サルジニア vs サン・ラゼール


前回の投稿は27日(土)だったが、それ以来予定通りお隣のCおばさんの娘がサルジニア島から一本(右写真-1)、スペイン、カタロニアから大ボトル、そして全く予想外にJY君がブルターニュ北海岸のサーブル・ドー(私が2年前、36頭のイノシシが浜辺で怪死した事件受けてイノシシを作った町プレヌフの近く。泳いだこともある>参考11年9月のブログ)から大ボトル2本を持ってきてくれ、知り合いのYさんの友達だという人二人から大西洋岸のサン・ラゼール近くの2カ所の海岸からボトルが一本づつ届いた(右写真-2)。英仏海峡からきた海水もそうだったが、これも随分濁っている。これは制作上の秘密だが、実はプロセスを速めるため海水を沸かして濃縮する。これも結構微妙で、濃さの良い加減があって(何となく沸いている水の粘り気で判断する)、デッサン同様しょっちゅうお鍋の沸き加減を見ねばならない。写真-3はサルジニアとサン・ラゼールの濃縮海水だが、全然透明度が違い、かつサルジニアの方が3倍ほどある。つまりもとの海水濃度がそれほど違うのだ。陸地の近くは川から淡水が流れ出ているから濃度が低いのは当たり前、特にサン・ラゼールは大河ロワール川河口だ。

全く信じられないことに好天が1ヶ月間続き、この2週間はほぼ毎日最高気温30度以上!お陰で色々実験もして、けなしているともとられかねない紹介をしたサン・ラゼールの海水はたっぶり砂も含ませて下のようなお椀型デッサンも描きましたよ。なかなか良いでしょう。ちゃんと砂も塩の結晶にはさまれて定着しています。これは小さなデッサンだが、大きなデッサンは透明ドレスに固執して何枚もトライしたが、これはほんとうに難しい。天気予報では明日以降は30度を下回るようになるので、最後の挑戦。明日からは墨を混ぜたデッサンを気楽にやりたいと思います。

時々描いている小さなデッサンの幾つかを「毎日デッサン」のブログに掲載しましたのでこれも見て下さい。
内容的にはダブりますが、ウェブ新ギャラリーのフロントページもこの「海水の絵」にしました。