アートだけではありません。35年以上も住んでしまったパリから、役立つ展覧会案内、アトリエの日常生活、旅日記、それにフランスの政治社会問題など、色々とりあげる、美術作家、坂田英三の正直な主観的ブログです。
C'est un blog d'Eizo SAKATA, un artiste-plasticien japonais de Paris. Les articles sont quelquefois écrits avec son français : cliquez "bilingue" sur la colonne de droite.
ブサーナ・ヴェッキアは1887年の大地震で壊滅的被害を受け、丘の下に新しい村 Bussana Nuova が建設されることとなり1894年以降放棄された。それが1960年代、ユートピア指向のアーティストやヒッピーが住みつくようになり、68年には警察の介入にたいしてバリケードを作って断固抗戦の構えを見せ、警察側があきらめたとのこと。この旧村は「国有地」とされ、今や(居住許可があるのかないのか知らないが)ギャラリー、レストランがある、ちょっとした観光地となっている。この歴史が語るように廃墟と住民、なかなか不思議な雰囲気を持っている。(但しちらりと見る限り、入りたくなるような絵の画廊はなかったが)
夜は夜で宿泊先のCさんの bird watching ならぬ bat watching という変わった趣味におつきあいすることになったのだが、「コウモリ観察」中にお仲間の一人が気を失って、、、という波乱のニース第一日目となったのだった。
旅行者の方へ:ヴェロ・ブルーの「1 day」は24時間だから、昼から使えば翌日の朝も使える。(これはヴェリブも同様) それから海岸道路を沿ってどんどん西に行き、空港、ヴァール川を越え、隣町のカーニュ(Cagnes sur Mer)までも行ける。これはきっと楽しいだろうと思いますよ。かつ頻繁に使われる海岸通 (Promenade des Anglais)の方が自転車の信頼性も高いと思われます。
ニューテクノロジー系の「文化」の展覧会をする La Gaité Lyriqueへ「ストップモーション・アニメ」展を見に行った。「ストップ...」とは『静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、あたかもそれ自身が連続して動いているかのように見せる映画の撮影技術』である(日本語ウィキから引用)。展覧会では幾つかの世界のクリエーターグループが紹介され、アニメに利用された人形、セット、あるいは準備のデッサン、撮影状況のmaking ofが見られる。加えて地下(会場入り口は地階)に階段左のスペースでは、実際に粘土の人形でアニメ制作中。説明担当のお兄さん、親切に色々質問に答えてくれます。逆に「日本ではどうだ?」と聞かれたが、私は現状よく知らないので、、、、皆さん知っていたら答えてあげて下さい。
知らなかったがあと1週間、8月10日で終わりです。 Note pour les francophones : Les oeuvres de Jan Švankmajer ne sont pas dans cette expo. Elle ne montre que les créateurs actuelles.