お陰でテロ騒ぎに巻き込まれることはなく、日本の皆さんに「パリにいなくてよかったね」と懇ろな言葉をかけてもらうことになった。
確かに「よかった」には違いないし、そうは思うのだが、その一方で、日本の方にあっけにとられることを承知で言えば、「パリにいたかった」という思いもあった。こういう時こそパリにいて周りの人と悲しみや怒りを分かち合いたいような、、、フランス流のソリダリテ(solidarité 連帯意識)??? 長年住んでいるうちにそのような感覚が知らぬ間に身についてきたようだと初めて実感した。(どうせ身につくならフランス語がもっと出来るようになった方がいいのだが)
その一環(?)には来仏する首脳陣やスポンサーの大企業を批判したポスターを無断でバス停の広告にすり替えるBrandalisme(ブランドとバンダリズムからの造語:つまり商標破壊)という運動もあるそうで(そのサイト)、写真は安倍首相が使われた一例。(運動の趣旨はともかく、表現としては端的すぎて概して私には面白くないけど、一応アドホックな視覚表現としてご紹介です)
今日スーパーに買い物に行くと、やっと本が入るぐらいのサイズの小さな鞄の中まで検査され、初めて「テロ後」の変化が少しわかった。(私が自爆テロリストなら、機関銃を撃ってスーパーに突っ込んで行くだろうから全然効果があるとは思えないが、、、、)
* 母のことは亡くなった後や前回の飛行機の中で文を書いたのだが、このブログに適当なトーンが掴めず何れも掲載せずに終わった。