晩年作:バンバン描きまくる感じだがこの絵には16年かかったって(1958-75) |
アートだけではありません。35年以上も住んでしまったパリから、役立つ展覧会案内、アトリエの日常生活、旅日記、それにフランスの政治社会問題など、色々とりあげる、美術作家、坂田英三の正直な主観的ブログです。 C'est un blog d'Eizo SAKATA, un artiste-plasticien japonais de Paris. Les articles sont quelquefois écrits avec son français : cliquez "bilingue" sur la colonne de droite.
2023年1月29日日曜日
怒り続ける画家の元祖 ココシュカ
2023年1月22日日曜日
モノ展のダメ押し
前々回、前回と続けて取り上げたルーヴルの Les Choses (モノ)展はインスタのeizo_eyesで写真を出したのでそれをここにリンクします。インスタではできない(読む人がいない?)説明を加えると、1枚目は前回紹介したポンペイのガイコツ。2番目は何か忘れた(笑)。3番目の絵はジェリコー Gericault が描いた死体置き場か病院の切断された四肢。 4番目はマチエールの使い方が上手で現代人の心をくすぐる Miquel Barcelo ミケル・バルセロ。
次の3番目はカメルーンの Barthélémy Toguo バルテルミー・トーグオがモノ展の為にルーヴルのピラミッドの下に作った特別に作った「移民」をテーマにした作品。これは分かり易すぎ(?)、彼はドロドロしたドローイングの方が面白い(インクの使い方、先のバルセロと似てます。つまり結構売れっ子でルーブルのショップでもお求めやすい価格でリト売ってました)。2番目はテーマとなったアフリカ人移民がルーブル前で売るチープな土産物:ルーヴルを追い出されたらこちらも店じまいの最中だった。1番目の写真はルーヴル宮前リヴォリ通りの工事??? パリには美術館外にも面白いものはいっぱい転がってます。
も読んでくださいね〜
追記:インスタからのリンクだけだとこの投稿のマークとなる写真がないので追加:これはヴェネチア・ビエンナーレの女性シュールレアリストでの投稿でも登場したマックス・エルンストの奥さんドロテア・タニング Dorothea Tanning。前回あげたラジオ番組の最後に変なアーティチョークの話をしていたので「おお、趣味合うじゃん」と思っていたら、それはキリコの絵で(いいかげんに聞いています)、今調べたところこのタニングの絵は「薔薇」だった。もうこの辺で追い出しかけられて説明読んでなかったのです(笑)
ドロテア・タニング「薔薇とその幽霊」(一部) |
2023年1月16日月曜日
また追い出された「モノ展」によせて
マチス vs 17世紀オランダの画家のデ・ヘーム マチスはルーブル所蔵の右の絵を見て左の絵を描いた |
17世紀のフランスの女性画家 ルイーズ・ モワヨン Louise Moillon作 |
「パリ、他のどこでもなく Paris et nulle part ailleurs」展は1月22日まで。移民博物館サイトのページは作家別にページがあるほど充実しています。ちょうど1年前に書いたピカソ展も良かったが、意外にここ、美術に力を入れ始めたのか!?
つまり二つとも最後の週です!!!
2023年1月14日土曜日
エロもいいかも
エロも食欲もおなじや〜。モノプリっぽい気もするが、、、(これも絵の一部) |
16世期フランドルのJoachim Bueckelaerの絵の一部 |
Erro vs Bueckelaer 大作のご対面 しかしなぜエロは棚の上に乗ってるのかな、いま素朴な疑問が浮かぶ |
その数日後これも終わりに近いので急いだ移民歴史博物館の「パリ、他のどこでもなく(Paris et nulle part ailleurs)」なる特別展に行ったらまたまたエロと工藤に再会。ここのエロはほぼ白黒の作品で仮面(人間)のようなものが工場のベルトコンベアに流れている。エロはこの「工場」シリーズを58年にパリに来て描きだしたそうでこれは61年の作。これも大作だからまたまたこれもインパクトが強かった。
エロの「ジェネレーション・オート・トランスフォーマター」 これも一部ですので |
工藤哲巳、これは晩年 |
工藤青年!やってますねー(63年、つまりパリに来た翌年のハプニング) |
これはフツウの工藤(ルーヴルの作品の一部) |
それほどファンでもないのにこの写真を撮ったのは監視人さんが堂々と携帯をチャージしているから(笑) |
「パリ、他のどこでもなく Paris et nulle part ailleurs」展は1月22日まで。移民博物館サイトのページは作家別にページがあるほど充実しています。ちょうど1年前に書いたピカソ展も良かったが、意外にここ、美術に力を入れ始めたのか!?
つまり二つとも閉幕間近です!!!
作家解説は〜
工藤哲巳 https://www.artpedia.asia/testumi-kudoh/かな