2020年5月31日日曜日

パリ市のマスク

今週の水曜日は待ちに待った(?)パリ市が無料配布してくれるマスクの指定された配給日(前回の投稿参照)。「薬局に行くように」と確認メールまであったのだが、最寄りの薬局に行ったところ、3軒ともなし。そんなに扱っているところ少ないのなら「苦情」がわんさかあるかとネット検索したところ見当たらなかった。パリ市補佐役のツイッターのよると「90%の薬局が扱っている」。つまり0.1x0.1x0.1=0.1%の確率に当たったことになるが、、、*。実際に不満が大きくないのは2軒目ぐらいで諦める人が多いのだろうと思う。というのは前回書いたように、今ではマスクはどこでも手に入るので絶対的必要性はないので。

私も諦めようかと思ったのだが、メールに「今日行けなくても引換券は数日間有効です」 とあったので1日置いて気分を変えて遠出:Google マップで700m離れた薬局に行くと(フランスは医師は処方を書いて病人は薬局までそれを持って買いに行かねばならないシステムなので大都市では薬局はそこら中にあり、700mは遠い)、何故かデヴィッド・ボウイのポートレートがかけてある不思議な薬局だったが、、、あったー! 

似合っているでしょうか?
取説によると「最初使う前に洗濯せよ」。それが証拠に袋にも入っておらず、二つ折りのA4の取説に挟んで渡された。洗濯温度の60°はパスできるにせよ、乾燥は乾燥機、日干しはダメだって。文字通り従おうとすると私はコインランドリーに行かないといけない(悲)。マスクは写真のように青嘴のドナルド・ダック型、かつゴム紐二本が頭の後ろに回るタイプで、私は「辮髪(おさげ)」のせいか使いにくいので、もういいかという感じ、、、。(3タイプあるらしいので他のものはどんなものかわからない)*

こんなものずいぶん簡単に作れそうなものだが(ドリップ式コーヒーフィルタでは?)、ちゃんとパリ市の配布のマスクは勿論おフランス製、大部分はパリで製造ということで、かつちゃんとラボの規格テストもパスせねばならないので、「行政がするとこんなものでも時間がかかるのだろうなー」というのが私の感慨。

かくなるようにパリ市長イダルゴさんの約束だったマスクの文句を並べると、私は反イダルゴで市長選(結局6月に第二次投票がある)対抗馬の「野党右派の右派」にテコ入れしているように思う人もいるのだけど、そういう問題じゃないんですよ→「変なものは変」というだけで。

確かにこのマスクも、シェアレンタル自転車のヴェリブの管理会社変更でもイダルゴさんの執政納得いかなかったけど、さっきニュースで聞いたカフェ、レストランの開店許可(火曜から)で、パリはまだ高感染地域なので今のところテラスだけに制限されるのだが、そのために自動車駐車帯を使う許可を出すというのはなかなか名案だと思うな。これもどう実施されるか注目しましょう。

しかしマスクのことは何度も書いたなー。それも含めた3月のコロナ日誌の抜粋がタウン誌で取り上げてもらうということを4/11の投稿に書いたが、次のリンクでも見てもらえます。http://www.kawaraban.ne.jp/shin/2020sum/2016_1.html


* 注:パリ市のメールを読み直すと900軒の薬局中750が取り扱い(83%)。今では4タイプありとのこと


最後にお口直しに可愛い写真を
私の着用するブラックマスクは前回載せた隣人アーティストのデザインのもの
老婆心に付け加えると、真ん中にある彫像もマスクしております

2020年5月21日木曜日

パリ解禁後

55日間に渡ったフランスの「監禁令」も遂に11日に解除され、はや1週間が経った。それで忙しくてブログも書けないのだろうと思われたかもしれないが、全然反対、なんかさほど変わらないというのが我が作家生活の実情。入った時もそうだったが(笑)。
というのもお店は開いたけどカフェは閉まったままだし朝晩の通勤時間帯は会社の証明書がないと公共交通機関に乗れないし、100km以上の移動はダメ(私は車がないから「誘惑」は低いけど、地方の知り合いのところに息抜きにも出かけられない)という「軟禁」状態が続いているから。

私はパリジャンが一気に街に繰り出して(実際その傾向は火を見るより明らか)でまた感染が増えてしまうだろう危惧しているのだが、緊急病棟に運ばれるコロナ患者は増えていないらしい。今日は「昇天祭」で飛び石連休、天気も良くかつ最高気温も30度を越すというから禁止令があっても人は集まるだろうし(なぜか知らない10人以下ならOK)、暑くてマスクなんてしてられないけど、公共交通機関、お店などでは必携。つまり「蟄居」期間中何度も話題にしたマスクはかくも出世した。

パリ市も市民に布製で洗濯可のものを無料配布してくれるのだが(4/9投稿参考)、出遅れた私、11日にインターネットで手続きしたら一番早くて27日という人気(?)で、今までの「行政」のマスクの手配の悪さ(難しさ?)を絵に描いたよう。というのも今では様々な店で「マスクあります」と張り紙がしてあり、いまさらパリ市のお墨付きのマスクをもらうのは「必要性より興味本位」でしかなくなっているから。かつ薬局でもらうことになっているのだがどの薬局でも扱っているわけでなくて、どこに行けばよいかというリストすらない。その理由は、配布は薬局のボランティア行為で、リストを作ると「商的な不公正」を生じるということで、ごもっともだが市民にとってはめんどくさい限り。

話を元に戻すと、感染病の専門家では「理由はわからないが今までの感染病のデータからしてこのまま収まっていくだろう」という意見もあったが、この連休が明けて1週間ぐらいしても緊急病棟に新たな波が押し寄せなかったら私の危惧もかなり薄らぐ。そうしたら晴れて「蜂の巣」の「もろきもの」展が再開!
実は私は悲観的で6月まで待っていたらそのまま閉まったままになってしまうかもしれないと「予約制プライベートビジット」を既に行ったのだが、「蜂たち」の批判的な目があってそれも自粛。でもそれをしたお陰でまた1点売れたからもういいけど(いつもながら現金)。

さて、なぜこのままコロナは収まるか? 
「禁足」中は色々な学者の説も聞いたが、面白かったのは「ウィルスも自分たちの種としての繁殖が何よりの目的だから、人や動物をすぐ殺してしまうようなビールスはそれが達成できないから徐々にマイルド(感染はするが害は少ない)となる方向に進化する」というもの。ウィルスってそんなに賢いのか〜? 子孫も残さぬ私の知性はウィルスにも劣る?
そういえば「禁足中」fbで、「自分の愛読書」 などをリレーで投稿するのが流行っていたけど、難しそうな本の大パレードでめげたなー。私はリレーとかピラミッド方式のは「面倒なのでしません」と断るのだが、「明日のジョー」なんて出したら「ウィルスに劣る知性」がバレバレになって紹介者にも迷惑がかかるかもというのが本当のところです(苦笑)

そうそう、「監禁アーティト支援」で書いた「アトリエの家賃」は大間違え! 隣人に「違う違う」と言われて家賃明細書を見たら「負担調整金」とあり、どうも月々何十ユーロも余計に維持費などを払っていたらしい。つまり「経済援助では全く関係なかった!」ちょうどそれが今月に当たったのは天の計らい。
それから政府からの支援金を某日本人に教えてあげたら「ないよりはマシか」という反応で、500€で大喜びしていた私とは大違い。隣人アーティストたちも全然感謝していないみたい。「監禁令」だしたのは政府だけどコロナの原因ではないから、いくら対処が悪いところがあったとしても「端金」とするのはかわいそうな気がするけどねー。かつ4月分の支援金はもう銀行振り込みがあり感謝感謝の私なのですが。

監禁最後の週と解禁当初はかくして我が知と財の情けなさからか(?)「心身の不調」をきたしたがほぼ回復。朝市も再開されて「デッサンが化けた黒豚」にもありつけるし、嬉しい。


朝市の八百屋さん。防御ラップ(触らせないため?)を貼っているので何があるか覗かないと見えない! 閑散に見えるが1m間隔の買い物客の列は果てしなく続き、簡単に諦め

これは私が愛用の隣人アーティスト考案のマスク。黒いと余計暑い気もする

2020年5月9日土曜日

3 vidéos faites pendant le confinement +1

Pendant le confinement, j'ai appris iMovie(un logiciel Mac de montage vidéo pour tout le monde) et le fonctionnement de sous-titre sur youtube.  
Voici la troisième vidéo de cette période inhabituelle. Bien entendu elle est filmée par moi-même. Pensez-vous que c'est une sorte de selfie ?(avec le sous-titre français)
 「監禁」中に新しい iMovie (Macの家庭用ビデオ編集ソフト)とYoutubeの字幕付機能を習得。これがこの変な時期にできた3つ目のビデオです。もちろん自撮自演。セルフィーの範疇に入れるのかなー?(笑)



Vous ne connaissez pas les précédentes deux vidéos ?
L'un est "De l'atelier confiné" en français avec le sous-titre japonais.
その前の2つのビデオのもう一つは下の「監禁アトリエ」から(日本語字幕付き



L'autre est sur l'exposition à la Ruche confinée. (En français avec sous-titres en 4 langues)
もう一つは前回紹介しましたが、「閉鎖になった展覧会の記録」です(日本語字幕付き



 C'est un bis, parce que l'image a existé déjà. (en français)
これは番外(すでに映像はあったから)。日本語字幕付き