昨日のTGVのトラブルの原因は供給電源系統で、ニース・マルセイユ間は数時間全面ストップ。私の列車はマルセイユからパリまでは直行で、こんなにTGV揺れたかなー?と思うほどスピードを出して頑張っていた気がするが結局遅れは取り戻せず午前1時半過ぎ到着した。
ここからは日本の旅行者にひょっとすると役に立つ情報:
タクシーは当然大行列、財布も軽い私のような人はどうするか?
宵っ張りの街のパリは心配無用、Noctilienという夜中運行のバスがある。その路線、時刻はパリ公共交通のサイトで調べるべしと思いがちだが、結構サイトは使いにくく単純にGoogleの「行き方」で見た方が正解。何れにせよ夜中のバスはバンバン飛ばすので時刻表はあてにならないことに注意。 (私のバスは始発のリヨン駅も指定時間より早く出たような気がする:おかげで2時過ぎには帰宅!)
終電過ぎのバスなんて酔っ払いとか〜と思うかもしれないが、ほとんどは夜中過ぎまで働かされて郊外に帰る移民系労働者。治安悪そうに思うかもしれないけど恐ることはないでしょう。
しかしGoogleも当然100%信じられるものでない。ニースの北側のアルプスの山麓地方の友達の村に行くバスはNiceの中心部ではなく Arsenalという飛行場に近いバス停から出たのだが、カップ・ダーユからの行き方を調べたら、わざわざ一つ向こうの鉄道の駅まで行ってバスで戻ってくるのが推奨され、最寄りの駅で降りると徒歩では大きな迂回をせねばならないことになっていた。そんなバカなと悩んで友人と電話で話したら、やっぱり実際はすぐに目に見える1-2分の距離だった。飛行場周辺地区はどんどんオフィス開発が進んでいて、多分周辺の工事中の時期からデータ更新されていなかったのだろう。この記事を見てすぐ役に立てられる人はいないと思うがご参考に(笑)
さてTGVが大幅に遅れた場合どうなるかというと、3時間以上の遅延は70%払い戻しされる。払戻の割合は遅延時間と運行会社(最近はローバジェット列車もあるので)によって異なる。クレジットカードで買っているし切符も電子化されているので払戻手続きは指定サイトで瞬時かと思ったら色々入力させられて思いの外面倒だった。特に今年改新したフランス国鉄のサイトは「切符を買いたいのになかなか切符が買えない」と誰もが思うほど素晴らしい改悪だったのだが、ここでもそういうことが起こっていると思われる(以前した時は簡単だったと思うので)(注:フランス国鉄は上手くいっているシステムでもな何故かすぐ変えたがる。会社のロゴとか車両とかも。最近の列車は2階建てで階段はあるしで大きな荷物がすごく運搬・収納がしにくい。かつ小さな荷物も:昔で言う「網棚」のスペースなんて普通のナップザックも入らない。本当に何考えているのか?)
乗り換えがなくなったマルセイユでの車内アナウンスでは「アルル行きの方はタクシーが手配されている」とか「リールへの旅客はマルセイユでホテルの手配」があるそうで、、、(注:仏語の車内アナウンスしかなかったけれど、言葉が分からなくてもこういうサービスがあることを知っていれば駅で問い合わせればなんとかなるでしょう)、
こんな半日分のTGVが遅延またキャンセルになるトラブルを起こしていたら黒字になる訳ないですね。
パリまで行く乗客への配慮はというと、右のようなサバイバルボックス(笑)が賄われた。これはマルセイユを出たあと「食堂車(?)に用意されてます」と放送があり取りに行った。だから22時半過ぎ。
時刻通りだと21時50分パリ着で、そこから地下鉄で郊外まで家まで帰る人も多いはずだがその埋め合わせはどうなるか? サイトでデータ入力中に「付随する出費はあるか?」という質問があったので多分何か補償はありそうだが、詳しくは知りません。