2022年11月24日木曜日

言動一変(ボージョレとW杯)

前回書いたボージョレ・ヌーボーのこと:月曜の朝コーヒーが切れていたからスーパーへ行ったらレジの横にひっそりと数本並んでいた。売り切れでなかった!!! 即買ったけど、それがなんか土曜日に人のところで飲んだほど美味しくなくて、、、いつもの癖というかトランプ遊びでのモットーに従い、わからないときのセカンドベストで行ったのだけど、このぐらいのレベルのことはやっぱりベストを選ぶべきだったのかな?(価格のことです)

そして今日、国立図書館の大通り沿いにあるインフルエンザのワクチンを打ってくれる薬局に行ったついでに、少しハイクラスのスーパーのモノプリに行ったら、一杯ボージョレの箱が積んであって、いつも通り2本目半額セールになっていた! 日本に長くいたので私のワイン鑑定力鈍くなっていたのかも。何れにせよ前回の「今年のボージョレ・ヌーボーは美味しい」というのは取り下げ。今回は「フツー」のワイン、何年か醸造されたボルドーワインを買いました:やっぱりこのほうがよほど味わい深い。

ところで日本に戻るとマスコミでスポーツが世界の重大時と同じほどの扱いを受けているので戸惑ってしまうが(かつこれは私が去った40年昔と全く変わっていない)、これでは日本人が「スポーツ好き」にならずにはいられないのがわかる気がする。その一つのサッカーのWカップだが、日本やりましたね〜!!! 
日本と違ってここフランスでは、カタールの人道人権問題 * でボイコットすべきだ(代表チームがしなければ視聴者としてマッチを絶対見ないぞ〜)とか凄んでみていたわりに蓋を開ければフランスチームの第一戦のテレビ中継は1250万人の超高視聴率だったそうで(笑)。私は見てませんよ〜、ボイコットモードです:といっても相手がオーストラリアだったから興味なしで。だが日本・ドイツ戦は困ってすでに早々とボイコットの幟は下ろしました。
八百屋に行くとモロッコ系のお兄さんが「引き分けちゃったー」と悔しそうにしていて(携帯で韓国チームを応援しながらレジしてる😄 やっぱりいいなーフランスは)、私が漢字が読めなかった😓三苫選手のことも知ってるし、、、まあWカップ、普通じゃあまり話すことのない人の間に共通の話題を提供するというメリットは否めないですね。
 

注 * その一つは移民労働者の労働条件の問題:ガーディアン紙によるとカタールW杯開催が決まった2010年から2020年の間にインドとパキスタン、ネパール、バングラデシュ、スリランカからの移民労働者6500人以上が、死亡したと報じている(政府や現地大使館の数字を集計したもので、移民労働者が多いフィリピンやアフリカ諸国などの数字は入っていない)これに対し、カタール政府は病気や交通事故などによる死者も含まれており、不正確だと反発。W杯開催に向けた整備事業での死者は3人にとどまっていると主張

 

こちらの八百屋のお兄さんの推す三苫選手、これみると立派なんです。日本では政治家よりサッカー選手の方がよっぽどレベルが高いみたい=少なくとも世界で通じる政治家いないし。日本のニュース番組があんな風になってしまうのもあながち仕方ないのかも?


 

2022年11月20日日曜日

こんな年もあるんだ〜(ボージョレの教訓)

 昨日人のところでボージョレ・ヌーボーを飲んだら、あれれ?! 随分美味しかった。だから今朝ニコラ(大手ワインショップチェーン)に行ったらもう売れ切れ! 「今年の速さは記録破りだった」とお兄さんが言っていた。普通は売れ残ってスーパーで「2本目半額」何て風な悲しい運命を辿るものなのだが、そのスーパーでも売り切れ。いつもは「水みたいだ」とバカにしているフランス人なのに、美味しいとなるとすごいな〜。ちょっと感心。いつも気にしてるわけではないけど、こんなことって私が住み出した40年間で初めてじゃないかな? あるいは情報の流れが変わった?
 
「ボージョレ入りました」といういつもの張り紙も皆無なので「人気ないからやめたんだ〜」と思うところだった(笑)→人気ないからって諦めちゃダメですね、いいもの作れるよう努力します。

というわけで瓶の写真もないので

 
  Eizo Nouveau est arrivé


2022年11月16日水曜日

日本滞在のレジュメ

お久しぶりです。パリに戻りました。浦島状態の日本*から、急にウクライナ、地球温暖化という世界的問題がシャワーのように降ってくるとショックではありますが、ほっとします。

さては東京での個展ですが、昨年のプロヴァンスの「ドラ・マールの家」での2ヶ月の滞在中に発展させたモチーフをベースにした作品を中心に展示して、ドラ・マールへの一種のオマージュでしたが、会場ではドラ・マールとは誰かの説明から始まって、ドラ・マールの住んでいた家がアーティストレジデンスとなったこと、そして私のそこでの滞在とメネルブ村の紹介を含め来場の皆さんにPCの写真も使って話しているうちに、展覧会かパーマネントなトークパーフォーマンスかわからないという「新境地」に達しました(笑)。

 

 

個展の招待状に使った作品を陶芸家の桐谷さんが買ってくださったのですが、「私の家にあるよりもっと多くの人に見てもらえた方が」ということで、桐谷さんの作品が展示されている舞鶴の Seis × Cine Grulla という映画・イベントホールに送(贈)られ、現在その入り口を飾っています。この作品はドラマールの家の空気を吸って塩の結晶が消えたという「因縁付き」のもので、かつ以上のような経過に小生ちょっと戸惑いもしていたのですが、Seisさんからまさしく「トークショー」を依頼され、「文化の日」にここではプロジェクターも使って、ドラ・マールとピカソドラ・マールの家、私の作品のことなど存分に話させてもらいました! 突然の企画なのに多くの人に集まってもらい、かついつもの私の観客と違って若い人がほとんどで、嬉しくなって話しすぎ、名古屋に帰れなくなって天橋立翌日観光プランと相成りました。

そのほかの時間は大体愛知の実家にいたのですが、コロナで3年間ほぼ誰もいなかった家が急に使い出されたからか水回りの問題が続発し、おらららら〜。近所から苦情のある雑草とも闘い、何をしているのやらという感じでした:まあ運動にはなりましたが。

 

* 注:日本に行くと私は浦島太郎になってしまいますが、その一方で日本自体が世界の中で浦島太郎になっているのではないかと思われます