前回話したルーブルの「モノ展」、昨日の日曜お昼のフランス文化放送の美食番組(?)* のテーマにもなりました。もちろんエロさんもフランドルの画家も取り上げられましたよ。
そうそう最初の展示室には食事の後のテーブルをそのままに固定したダニエル・スポエリDaniel Spoerri はキートンがテーブルごと壁につけて皿をホースで洗う映画と横になっていたが、スポエリはルーマニア出身(30年生)で、移民博物館の展覧会にも登場していた。
(スポエリは超有名かと思いきや、エロと同じく日本語ウィキがなかったので一言:イヴ・クライン(ウィキ)とかニキ・ド・サンファール(ウィキ)とかセザール(ウィキ)とか、物の蓄積彫刻作家なので当然「モノ展」にいたアルマン(ウィキ)とかと一緒につるんだヌーヴォー・レアリストと称するグループの一員)
「モノ展」は最初の方は古典と現代(近代)を対に並べて興味深かったが
マチス vs 17世紀オランダの画家のデ・ヘーム マチスはルーブル所蔵の右の絵を見て左の絵を描いた |
皆さんご存知のはずの、野菜や果物を集めて変な肖像画を描いたアルチンボルドは私が大好きな奇想天外な気色悪さのチェコのヤン・シュヴァンクマイエル Jan Svankmajerの次の映像作品の抜粋と並べてあった。
しかし後半(現代)になると「ご対面」が少なくなり、作品ごとの説明だけになって普通の展覧会になってしまったような。実は1度で見切れなかったので2度目にもっと時間をとって出かけたがやっぱり見終わる前に閉館で追い出された:なんたって説明文が多くて。でもちらりとしか見てない最後の2〜3室はもういいかという感じだった。
モノ展のテーマは静物画の歴史だが、フランス語では「静物画」を Nature Morte、直訳すると死んだ自然。
動物も死ねば静物になる?
これは「メデューズ号の筏」のジェリコの描いた死んだ猫
ちょっと歴史は遡りますが、こちらは生贄と思わしきスルバランの羊
骸骨が両手に持ってるの尿瓶じゃないんですよ(笑)。ワイン瓶だそうで、つまり上のリンクのウィキの説明でもあるように、古代ではキリスト教的な戒めではなく、「食べ、飲め、そして陽気になろう。我々は明日死ぬから」という教訓だったらしいです。ははは、最後まで飲みまっせ。
ではお口直しは清々しく
17世紀のフランスの女性画家 ルイーズ・ モワヨン Louise Moillon作 |
今回作家名から直リンクを貼ったのは全てウィキ。今の人はなんでもすぐに知られていいな〜。
追加:
先のヤン・シュヴァンクマイエルの映像作品を知ったのは「不思議の国のアリス」展の企画のGさんが見せてくれたからだったが、そのヤン・シュヴァンクマイエルの代表作のアリス、かつては稀有な存在だったVHSのビデオテープを回し見したものだった。でもそれが今ではYouTubeにある。モノ展とは関係ないけど、こちらです。1時間以上ある長編ですが、話は知ってるいでしょうから(原作通りではないけど)飛ばしても。どこ見ても結構不気味、かつ笑える!(但しアリスとはいえお子さんには見せない方がいいです)
前投稿のコピーですが
参考サイト
「モノ Les choses」の大展覧展は1月23日まで ルーブル美術館のサイトは実はあまり参考にならない。
内容はこのページが良さそう(仏語ですが読めなくても写真がいっぱいあるから楽しめるでしょう)
「パリ、他のどこでもなく Paris et nulle part ailleurs」展は1月22日まで。移民博物館サイトのページは作家別にページがあるほど充実しています。ちょうど1年前に書いたピカソ展も良かったが、意外にここ、美術に力を入れ始めたのか!?
つまり二つとも最後の週です!!!
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