2023年1月14日土曜日

エロもいいかも

エロ、初めての頃はすっごく好きだったけどやがて食傷気味になり、、、でもやっぱりパワーは! 
エロといってもErróの話。この人アイスランド人で(1932生)主にPopでアメリカの漫画的で超凝縮的な絵を描く。写真のような過剰な「もの」の超凝縮はもちろん消費社会への批判だというのは誰でも分かるが、今ルーヴルで開催中の"Les Choses"(物)という展覧会ではこれが肉屋の店頭の16世紀のアントワープの画家の絵に隣り合わせされていた。古典絵画の方は豊かな経済を誇示しているようである。ルーヴルの「モノ展」は古今の作品そういう「ご対面」をさせた面白い展覧会。「1時間強あれば」と思って行ったら甘くみすぎていた。最初の数ホールを見ただけで閉館時間になり、でもまあ半分は見たのであろうと思っていたのだが、監視員に追われつつ出口に至るまでに歩くは歩くは、大変な凄まじい展覧会であることがわかった。テーマがテーマだからもちろんシャルダンとかモランディはある、セザンヌ、マチス、あらあら藤田の静物画も、それからマルセル・デュシャンにシュールレアリズムも、最後の方にこれもエロしている(?)工藤哲巳のペニス花壇みたいなのもでてきて。エジプト、ローマから現代まで一気に遊覧してしまった。びっくりモノ(笑)

エロも食欲もおなじや〜。モノプリっぽい気もするが、、、(これも絵の一部)

16世期フランドルのJoachim Bueckelaerの絵の一部

Erro vs Bueckelaer 大作のご対面 しかしなぜエロは棚の上に乗ってるのかな、いま素朴な疑問が浮かぶ

その数日後これも終わりに近いので急いだ移民歴史博物館の「パリ、他のどこでもなく(Paris et nulle part ailleurs)」なる特別展に行ったらまたまたエロと工藤に再会。ここのエロはほぼ白黒の作品で仮面(人間)のようなものが工場のベルトコンベアに流れている。エロはこの「工場」シリーズを58年にパリに来て描きだしたそうでこれは61年の作。これも大作だからまたまたこれもインパクトが強かった。

エロの「ジェネレーション・オート・トランスフォーマター」 これも一部ですので

工藤哲巳、これは晩年
工藤の方は「鳥籠のペニス」(?)みたいなよく目にする作品(ポンピドーからの借り物のはず)に加え、巨大なカイコみたいなオブジェもあった。鳥籠もカイコもシェルター的な意味があるようだが、中にいても腐敗していく?

この 「パリ、他のどこでもなく」展は第二次大戦後(45ー72年)にパリに来た作家を24人選んで、彼らの移民人生の最初にスポットを当てるという展覧会で、履歴に加えインタビュービデオなどがある作家も。でも「何でこの24人なのかなー」と感じることもあるが、その多くは独裁政権から逃げてきたアーティストだから、アイスランドと日本のエロと工藤はその中では特殊な例。工藤(35年生)は62年にパリにやってきて、Jean-Jaques LEBEL(私はよくわかってないので前衛作家と一言にしてしまうが)と LEBELの勧めでパリに来たエロと親交を交わし下のの一緒にハプニングをしている写真があった。3人とも「物」をグロテスクにデフォルメして物質文明批判に向かうので気が合ったはずだ。右の写真にあげた工藤の傘のあるインスタレーション的オブジェ「前衛作家の心」は86年の作品で、解説によると「希望」を感じさせるらしいですよ〜(笑)

 

工藤青年!やってますねー(63年、つまりパリに来た翌年のハプニング)

これはフツウの工藤(ルーヴルの作品の一部

 
もう食傷気味でしょう。
では口直しに移民博物館でアジアを代表していたザオ・ウーキー(ウィキ)
 
 
それほどファンでもないのにこの写真を撮ったのは監視人さんが堂々と携帯をチャージしているから(笑)


参考サイト
 
「モノ Les choses」の大展覧展は1月23日まで ルーブル美術館のサイトは実はあまり参考にならない。
内容はこのページが良さそう(仏語ですが読めなくても写真がいっぱいあるから楽しめるでしょう)

「パリ、他のどこでもなく Paris et nulle part ailleurs」展は1月22日まで移民博物館サイトのページは作家別にページがあるほど充実しています。ちょうど1年前に書いたピカソ展も良かったが、意外にここ、美術に力を入れ始めたのか!?

つまり二つとも閉幕間近です!!!

 

作家解説は〜

工藤哲巳 https://www.artpedia.asia/testumi-kudoh/かな

日本語検索だとエロさんはエロに負けてうまくひっかかりませんね〜 
 

昔オプティックアートの展覧会の記事で書いたが、この潮流の旗手たちはほぼ全員中南米からの移民アーティストでもちろんソトもパルクも移民博物館の展覧会にいた。次のインスタに載せた動画はソトの作品
 

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