2025年5月19日月曜日

パリの修道院での個展

フランス人のお兄さんがエレキギターで演奏をしているコンサート、そこに大遅刻して行ったのだが、驚いたことに大きなホールに観客が誰もいない。そして彼は一人で淡々とちょっと感傷的なインスタルメンタルの曲を弾き続けていた。「これじゃーだめじゃん!」
 
コンサートが終わって彼と一杯飲みながら話した。客がいないなんてまずは企画側の問題じゃないの? * 私は文句を言うべきと思うのだが彼はそれほど落胆もしていないようだった。実はこれは夢。夢のことなのでそれ以上詳細は思い出せない(夢でなくても最近記憶が危ないのだが)、、、これは今の個展で来場者待ちする私への教訓だろうか?
 
今度の木曜日のクロージングパーティーでサックスの仲野麻紀さんが即興演奏してくれるのだが「まさかその前兆って事はないだろう?」と思いつつの昨日の朝、メッセージを見たらお坊さんとアーティストの間を取り持つアソシエーションから「場所が修道院だから許可が出ないと音楽はできないのよ!」 とクレームが来ていた!
 
順序よく話すと今私はドミニク派の修道院で私としては未だかつてなく大きい個展をしていて、その会場は中庭に面した回廊。壁はたくさんあるが全体が見晴らせる大きなホールではなく長い廊下といったものなので、プロムナードするということを頭に描き、かつ決められたスケジュールが作品運搬の次の日がもうオープニングということもあり、事前にかなり作品の選択と構成を熟考。
 
結果はなかなかいいんじゃないか〜(いつもの自己満足。でもなかなか満足しない性格なので本当にいいのです)
だから大勢の人にみてもらいたいんだけど〜、これはいつもながらどうしていいのかわからない。自分で良い良いと言っても信じてもらえないから、、、 😅 
 
sns上では既に沢山出してますがこんなので(これ一部)
 

 
全体は次のビデオをご参考に
 

 
でも写真は写真。もうあと1週間のみ。こんな立派な展示はもう一生できないかもなんて思わないでもないです。
 
ところで先の懸案の音楽許可は無事おりました。
 
 
一応情報:
 
「こんなところにこんなもが」という近所の人も知らない「ドミニク派受胎告知修道院」の住所:
 
222 rue du Faubourg Saint-Honoré, Paris 8e 
 
5月27日まで10時から19時まで日曜も含め毎日オープン 

 
* 注:修道院は僧侶用と社会救済的な住居を含んでいるからワンサカ人が来るようになったら困ると言う側面があるでしょう。建物の前を通っても展覧会があるとは気づかないし、ひょっとしたら教会に入ってそのまま迷子? 逆に教会の中にはポスターがあってそれで来た人もいた。英三の作品に会うのは針の穴を通るように難しい😅