パリはこの2週間ばかり寒くて寒くて、というのはおおげさだが、私のように皮下脂肪がない者は上下長袖、ヴェストまで端折っていた。今日は平年並みに戻る予報だったのでTシャツにしたがダメ〜、カーディガンを羽織った。
涼しいのは歩くのにはちょうど良い。7月末から私が一番使う地下鉄の14番線は工事で全日全線閉鎖、C線は中心街での乗り換えに便利なサン・ミシェル駅がまた工事で閉鎖、トラム(市電?)も私が使う駅の区間は工事、バスは休日運行で少ない上、加えて道路工事で経路変更があって当てにならなく、、、てな事情で歩いていたら自転車を梱包したらしい大きな段ボール発見。これを拾ってきて昨日の半日がかりで右の構造物を作った。前回書いた黄金比のパンチョ先生に笑わるだろうが、単純な六角柱でも苦労した (アトリエにはコンパスもなく、幾何学派には出発点から失格)。でもこれ作品じゃないですよ(笑)。9月のルーアンのグループ展で大きなドローイング(巾が約135cm)を飾るのだが、それを鉄道で運ぶため。作品を巻いて運ぶのに四角柱より少しはコンパクトになっていいかと。
このルーアン行きは9月1日。その前にモナコとの国境の村のCap d'Ailまで今描いている海洋系(?:右写真)のドローイングをTGVで運ばねばならない。
9月中旬からのパリでの個展は画廊がバンで迎えにきてくれるが、車で運ぶにしても傷がつかないように一応のプチプチで巻いて梱包をする。展覧会の準備は作品制作と額装で終わらず、こうした全く創造的でない仕事に意外なほどの時間を費やすのだ。もちろん人を雇ってやってもらえるようになったらいいのだけど、あまりくだらない仕事を他人にやらせるのは罪悪感を感じてしまって、、、高額の美術品専門の運送業者に任せれば罪悪感なくなるのかな〜と貧乏性と良心の葛藤で悩むのである。
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