Wagner画廊でのトーク |
黄金比なるものが本当に理想的な美を体現しているのか私にはよくわからないし、コンパス定規の幾何の問題を思い出されてあまり好きになれないのだが、好きな人は五角形を線と円を辿って描くことで心が落ち着くらしい。そんなことを言っていたのがパンチョ Pancho Quilici さん。
Pancho Quilici は 今ラテンアメリカ館 La Maison de L'Amérique Latine で大規模な二人展をしていて、そのSF的な地形図のような大きく細かいドローイングは圧倒的だった。(もう一人のMilton Becerraさんも見応えあります)
私にはできないというか、到底やりたいとも思わない世界なので余計に感動。ちょうど見た翌日がパリでの画廊での個展の最終日で「トーク」があるというから出かけて上述の発言を聞いてまたまた驚いたのだった。
トークするパンチョさんの後ろの大作の一部。私は絶対やりたくない世界 |
絵だけでなくこれまた多角形が入り混じったようなトンネルみたいな立体とか、流石に建築を勉強しただけのことはある。
それがねじれスペースシャトルみたいな立体にもなって。よく作るよ! |
ラテンアメリカ館で展覧会があるのは彼がヴェネズエラ出身だからで、キネティック・アートもそうだが幾何学的なアートでは南米出身の作家が夥しく多いが、パンチョさんの作品は幾何学から投影された宇宙探検的ポエジーがある。
これはラテン・アメリカ館の展示作 |
上のもっこり形を描くのにコンパス定規を使って、、、(これはスケッチ帳のビデオより) |
山の形も計算が必要。ほんとかよ〜??? |
これは形がなくて安心? 形は私が作った(笑) |
アンナ=エヴァ・ベルグマンの回顧展は16日まででもう終わっていた。フィガロジャパンに日本語の解説+写真があるのでご参考に:https://madamefigaro.jp/paris/230527-anna-eva-bergman.html
パンチョ君(君呼びするのは友達の友達だったから)の方はあと数日、22日まで。 La Maison de l'Amérique Latineのサイトをご参考に:https://www.mal217.org/fr/expositions/loutreligne-milton-becerra-pancho-quilici
そうそう二人展のインスタレーションの写真はインスタに載せていたのだった。
2月にもブログで紹介しましたがラテンアメリカ館は質の高い展覧会をしますよ。
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