数年前に某美術館で宮脇綾子のアップリケ展が行われた時に、「ポスターにフランス語でappliquéと入れるけどこれでいい?」との相談を受けた。そのとき「フランスでappliqué(アプリケ)ていう言葉聞かないけど、、、patchwork パッチワーク(この言葉はよく使われる)の方がいいのでは」と答えた(勿論仏人の友人にもきいたが彼女も同意)。いま6区の画廊街にあるGalerie Moisanでその宮脇綾子の展覧会が開かれていて、FBでの案内に"Oeuvres en tissus appliqués"とあって「これはいい加減なことを言ってしまったのか」と心配になった。早速 appliquéとtissu(布)でグーグルしてみるとアマゾンでマンガの柄みたいな布地、多分私の語彙ではワッペン(これはドイツ語)がappliquéとして売られているし、チュートリアルビデオにも"appliqué en tissu"なんてあるし。。。展覧会に連れて行ったアクセサリも作るS嬢に聞くと「アプリケと言うよ〜」でますます形勢がわるくなってきたのだが、画廊のおじさんも「アプリケっていうと貼ったみたいに思えるよね」と言うので少し挽回、一昨日絵を見に来た夫人にA4以上もある立派な案内カードをあげて質問してみたら彼女も「アプリケ?貼るって感じ」例えば壁紙を貼るみたいな。。。
ちなみにこのカードに印刷された豊田市美術館の館長さんの仏語紹介文は、アプリケという言葉を上手くかわしている(笑)
というわけで私の結論:アプリケはフランスでは一般的ではなく「専門用語」
この展覧会、素晴らしいので書きたいのですが、写真がないのでまた今度
宮脇綾子のことは白鳥正夫氏のこの紹介文をご参考に。名古屋周辺でしか知られていないと思ったら1997−98年に日本各地で展覧会がされ、今や全国的に有名らしい。世界制覇もしてほしいですね。
最初の「某美術館」、愛知県内には間違いないので、これもグーグルしたら、面白いブログに当たった。12月23日の投稿(大展覧会)で「こんな正直な美術ブログってないと思う」と書いたが、「はるひ美術館の館長ブログ」も「ピカソは天才ではなく、「ピカソは天才になった」と思う」とか、忌憚なき独自な見解が述べられていて面白かった。
でもはるひが「某美術館」ではなかったと思う。多分三岸節子記念館???
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