2019年12月19日木曜日

消えたモンブラン

異邦人の私にはいつも憂鬱なクリスマス(家族のお祭りなので)だが参考掲載、今年は画期的プランが! 知り合いカップルがシャモニーに家(アパート?)を借りて、来てもいいというのだ。二人の子供は後で列車でくるので早く発てるなら車で一緒にというものだった。
12月5日から始まった年金制度改革反対のストは今も続き子供の乗るはずの列車はキャンセルになり、結局私は行けなくなった。1週間ぐらい前から予期していたことだけど、残念でした〜。パリに残って何すりゃいいの??? 仕事?(笑)
 
夏のバカンスも水漏れで呼び返されたし、今年はバカンス運がない。秋の「こっそり日本」も木から落ちて、、、スキーは避けた方がよさそうな足腰だから仕方ないか〜

バレリーナは現行では42歳が年金開始年齢!
しかしこの年金制度改革、「このまま老齢化が進むと数年で赤字が膨大になる、また若い世代はいろいろな仕事を転々とするようになり今の制度ではフォローできないので改革が必要」という政府にも最初は一理あると思っていた。そして現状のフランスでは、教職員、一般公務員、国鉄職員からオペラ座のバレリーナまで様々な制度に分かれており、それをそれを一括にするのに一生の間の仕事の報酬に見合ってポイントを貯めそれが年金額のベースになると言うのも、わかり易いのでそれが基本でもいいのではとも思っていた(これでは退職に備えて個人で貯金しているのと同じで、世代間の連帯制度の理念に反するという批判はわかるが)。しかし政府の言っていることははっきりしない。

ポイント制度をそのまま導入すると給料評価の仕方が一般と違う鉄道員や教員は年金が月に数万円減る。だから彼らがストの中心になっているのだが、政府はそういうことが起きないよう、つまり給与・手当の見直しとかポイントの付与とかをすると言う。それは大いに結構なのだが、今と同じ年金が保証されるなら最初の政府の目的に思われた赤字解消はどこへ行った?だし、職種に応じて重労働、危険職務などを考慮してポイントを細かく調整せねばならないなら今までの複雑な特別制度とほとんど同じではないか? 結局何が目的なんだ? 特別処置が期限付きで将来の世代では通用しなくするつもりなら、その理不尽な改革の度にストはまた起こるだろう。

結局全てに平等をもたらす政府が謳うところの「普遍」制度など「理念(イデオロギー)」でしかないのでは。もっとマクロン君らしく(?)プラグマティックに現状制度を改良した方が良いと思うが。色々見聞きしていると数年後の大赤字自体も「仮説」でしかなく、国家公務員を削減することが前提で、そのぶん分担金収入が減るので年金赤字の原因となる。(今現在はそれほど赤字でもないそうで、、、) こうなると何が何だか。左派が批判するように、やっぱり福祉国家解体がマクロンの理念なのかな〜(悲)。

かつ彼が否定したはずの年金受給年齢の64歳への引き上げを(急に)フィリップ首相は固持して全労働組合を反対に回すことになったのだが、バーを引き上げておいて制度改革了承派の組合と後で駆け引きをしようというシニックな策略のようにも見える。(これは極右のマリー・ルペンも指摘していた:初めて意見があってしまった!やば〜)

今まで3週間、そしてクリスマス休暇にまで国民の迷惑になるストをしたからには、もう労働組合には妥協せずに断固闘ってほしい! 経済的に「人並みの国」(つまり米英型競争社会)になる必要なぞないのだ。他国がうまく行っているわけでは全然ない。それどころかいつも言うけどこれでも世界5位の経済大国、リーマンショックの時は他国より安定性が保たれた。フランス型福祉社会を守りましょう。
これは雪山が見れなくなった腹いせではなありません。 私だけではなく今日でも世論調査ではストを国民の2/3が支持しているそうである。(これにはやはりびっくり)

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