温泉の話をお休みし、少しアートブログらしいことを書くと:
青森では棟方志功記念館に行った。国内最大の所蔵コレクションだそうだが、はっきり言って展示ホール2室のみは小さすぎる。志功の作品は各地で見る機会もあるのだからこの程度だとわざわざ足を運ぶ必要はないと思う。1955年サンパウロ・ビエンナーレで賞を得た大作「釈迦十大弟子」(+2菩薩)が堂々と飾ってあったが、そんなに面白い作品ではない(弟子の顔はオモシロイかもしれないが、、、:右写真)。木版画は凹凸(白黒)の二平面だけで絵を作り上げるところが難しく、人物や植物などが入り交じったモチーフでは巧みな構成力が必要となり、作家の才能が際立つ。それに比べると「釈迦十大弟子」のような一人の立像は意匠上ごく容易なテーマで、「志功は一気に彫り上げた」というのは当然でどうということはない。たとえ「世界の棟方」となった作品でも私はそう思う。(多分ステンドグラスにもなるキリスト12使徒との連想で審査員が理解しやすかったとか???)
次の写真は「私のコレクション」から(但しこれは和紙に刷られたよく出来た印刷☺)「ドイツ表現主義」の版画を彷彿とさせなくもない毛色の変わった作品。パリのレストラン「キムチ」で「トイレに立派なものがありますね」と掛けてあったカレンダーを褒めたら、マスターが「これがわかるのは英三さんだけだ」と言って月の終わりに貰い受けた。
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