Bodys Issec Kingelezの「幽霊都市」 |
カルチエ財団で「Beauté Congo(コンゴの美)」という展覧会が始まった。カルチエ財団と私はずーっと相性が悪かったのだが最近「民族性」のものをよく取り上げるようになってちょっと仲が良くなった*。今回はコンゴ、特に首都のキンシャサ。
コンゴの「現代(の)アート」は 「大地の魔術師たち」展参考投稿 以来、看板画に社会政治的メッセージを入れたシェリ・サンバ (Chéri Samba)や、リサイクルのボール紙などでユートピア都市のミニュチュアを作るキンゲレ(Bodys Issec Kingelez)をよく目にするようになった。昨年の「財団30周年記念展」投稿 にもあったが、今回もそうしたキッチュな作品が大きな面積を占めている。
しかしそれだけではなかった。地下のホールに下ると「近代編」と言おうか、植民地時代の「目利き」が発掘した画家たちが取り上げられている。
デザイン性の優れたDjilatendo |
指で描いたBela |
ここまでは動物や自然の「土着性」のあるテーマだったが、同じ50年代にキンシャサの「都会市民」を写す写真が出てくる。
その後70年代から前述の一コマ漫画のような「大衆画」が登場するが、その発展系の若手の作品も地上階。プリント地の上にポップな人々を書くミカ君(JP Mika)は絵と同じ布地で作ったジャケットを羽織り、何千というシャッターを浴びオープニングの大スターとなっていた。絵、写真からみてキンシャサは昔からカッコマンが多いみたい☺
Jean-Depara "Dancers and General de Gaulle" |
この展覧会のキューレータのAndré Magninは「大地の魔術師たち」展の仕事もしていた人で、現在ジュネーブのプライベートコレクションに携わっている。そのサイトはアフリカ現代アートを写真ふんだんに紹介していますので興味があれば:CAAC。
"Beauté Congo 1926-2015":Fondation Cartier 11月15日まで
Note pour les
francophones :
A part des peintures à la manière d’enseignes publicitaires et des maquettes de villes utopiques que nous connaissons depuis « les Magiciens de la terre », on découvre, dans cette expo, les très belles peintures des «précurseurs (1926-) » comme Lubaki et Djilatendo et des peintres de « l’école d’Elisabethville (1946-) » comme Bela.
Le soir du vernissage, JP
Mika était une véritable star en portant une veste faite du même tissu qu’il
a utilisé pour un de ses tableaux.A part des peintures à la manière d’enseignes publicitaires et des maquettes de villes utopiques que nous connaissons depuis « les Magiciens de la terre », on découvre, dans cette expo, les très belles peintures des «précurseurs (1926-) » comme Lubaki et Djilatendo et des peintres de « l’école d’Elisabethville (1946-) » comme Bela.
Mika君の羽織パーフォーマンス |
ポーズしてくれたお礼に彼の作品を一枚 |
*カルチエ財団の美術展に関する過去の投稿:
カルチエ財団30周記念展
ハイパーとブリュトの間で
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