一から出直し je repars de zéro |
「猛暑」の予報で「海水のみの透明デッサン」で新たなシリーズをとスタンバイして先週後半から始めたのだが、何だかおかしい。塩の結晶の出来方が私の2年前の夏に培った「経験則」どおりではないのだ。それどころか逆になったり(大きい結晶が出きるはずのところが小さくなったり)してしまう。まさか私の記憶違いかと小さいサイズで一から実験し直したりしたのだがますます混乱が深くなるばかり。
「海水のみのデッサン」は先ずざっと形を描き、その後はデッサンを軽く傾斜させ、その加減を折々調整、状況により海水を足したり減らしたり、あるいは埃を取ったりと、一日中デッサンの「お守り」をする。自然相手だから当然自分の思うように行かないのは仕方ないのだが、何が起るか全くわからないのは困る。何か理由があるのだろうと一昨日からは温度と湿度も1時間おきに記録 。今や「制作」というより「夏休みの理科の宿題」になっている。
乾かない時は希望があったのだけど、、、 |
昔と何が違うか? 唯一思い当たるのは、夏至が過ぎたばかりだから太陽が高くアトリエに直射日光があまり入ってこない(いつものように地下ではなく温度の上がる地上階の食卓上で制作中)。それ故だろう室内温度が午後急上昇せず、外気が32度を超えた昨日でも昼から夜10時過ぎまで室温25〜27度で安定していた。一昨年は朝9時には形だけは描き上げて、晩まで一日「お守り」をして、最後は夜に任せるという具合だった。昨日も一昨日もその日程で制作したが、午後4時にはデッサンがほぼ乾いていた。つまり乾燥度も違うのだ。ひょっとしたら「朝からしないほうが」と今日は昼までデッサンするのを待ってみようとこのブログを書いています。
今パリは猛暑なんですね。
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