2016年2月8日月曜日

ガニーのオープニング

Note : Je montre ici une photo avec Monsieur le Maire de Gagny, à la soirée du vernissage Ce n'est pas pour me vanter de l'expo, mais pour dire aux lecteurs japonais que j'ai bien apprécié son speech d'inauguration à la fois pertinent et aimable. 
 (Sur mon expo à Gagny, voir cette page)

今回の個展会場のガニー市は郊外線(RER-E)で25分、駅から歩いて5分もかからないだろう。だから簡単に行けると言えば簡単なのだが、パリジャンにとって知らない郊外の都市は地の果ての感がある。私にとってもそれは同様。だから来て下さった9名の友達、知人には大いに感謝するところ。加えてそれが尚更なことには、オープニングの来場者が意外に少なかったのだ。

私の経験では、市や区が行う展覧会のオープニングは「美術にまったく興味のなさそうな人がカクテル目立てにわんさと来るもの」であった。ある意味の市民サービス*なのか、市長が来るから関係各課の職員が動員に励まさせれるのか、、、加えて今回の会場は子供が音楽、ダンス、美術を習いにくる(フランスでは父兄が子を送ってくる)ところなので一般市民に馴染みの場所、だからきっと人数だけは大勢だろうから、わざわざパリから知人に来てもらわなくてもと思っていたのだが、閑散ということはないにしても私の想像とはかなり異なっていた。

写真右のミッシェル・トゥレ(Michel Teule)市長、名前に聞き覚えがあると思ったら、ミッテラン時代、国会の多数逆転でシラクが保守内閣首相であったとき(1986-88年)の首相官房補佐であり、保守党(当時はRPRなる名)の幹事長だった政治家だった。彼が到着する前に市の美術顧問に色々質問されたのだが、この人が話をまとめてスピーチするとなるとかなり心配になるざるえなく、先に書いた「公式行事」のもう一つの悪い面がでてきそうと天を見上げる思いだったのだが、、、
少し遅れて来た市長さん、私が係に送ったごく簡単な企画書と、ひょっとしたらサイトも見てもらったのかなぁー、何れにせよちらっと目を通しただけだろうはずだが、少々遅れて着いてまだ作品も見ていないのに、非常に的確に、かつユーモアも交え、私の作品を簡潔に紹介して下さった。それが見事で、私は要職に就いた政治家の「レベルの高さ」を感じた次第。公式行事嫌いの私がこんな新聞地方版のような写真を掲載するはそのためです。

という訳で市長さんにも、来て下さった知人にもメルシー、メルシーです(オープニングは先週の火曜日でした)。

*トゥレ氏は1995年以来ガニー市長、前回の選挙は第一次投票で60%を越す圧倒的スコアで再選したそうで、こういう「敵なし」という政治環境がひょっとすると「動員人数」の少なさに関係しているのかもしれませんね

前回も書きましたが展覧会の写真はコチラのイベントページもどうぞ
https://www.facebook.com/events/1715436908692087/

後記:人が少なかったのを惜しんでは全くいません。カナッペの奪合いのようなあさましい光景見られなくて良かったです☺

4 件のコメント:

  1. 坂田さん、初めまして。展覧会見て感動したので、一言書かせてください。
    ぜんぜん知らずに、昨日子どもたちを送ってコンセルヴァトワールに行ったら、ホールの展覧会が新しくなっていました。そして一目見て今までになく、「あ、これはいい!もっと見たい!」と、私は、珍しく展覧会場をぐるっと一周しました。連れていた6歳の子どもたちにはちょっと高い位置にある絵は見えにくいようですが、小さな中庭にあった白い彫刻、ダンスの部屋に行く廊下の蝶々には、「あ!これ!」と駆け寄って、面白そうに見てました。
    しばらくたってから、絵のタイトルが日本語で書かれていて、「え?日本人なの?」とびっくり。この繊細な感じ、想像をかき立てる詩的な表現は日本的なのかな。でも作品は、まったくユニバーサルですよね。
    ガニーなんかに住んでると、なかなかお目にかかる機会のないちゃんと中身のあるアート。心の栄養になったような気がします。また見に行きます。
    こんなところでやってくださって、ありがとうございます。もっと宣伝すればいいのに。知ってたら、オープニング行きたかったです。

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    1. ひろこ様、急ですが2月18日木曜、午後2〜4時ごろ会場に行きます。その前その後でも言って下されば可能です

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  2. 感動的なコメントありがとうございます。かつわざわざサイトを探して頂いて。アーティスト冥利に尽きます。
    2月バカンスの後に一度「会場にいる日」を作ろうかと思っていました。水曜・土曜は沢山「教室」があるようなので展覧会ヴィジットには避けた方が良いかと思っていたのですが、ひろこさんのようなご父兄がおられるとすると逆かもしれませんね。決め次第ブログとFBのイヴェンとサイトに載せます。あるいはメールして下さい。連絡しますから。
    「宣伝」はどうやればわからなくて、特に今回はガニー市任せですし
    「ウサギの駆けっこ」は子供の方が見つけやすいのですね☺

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