Ile d'Yeu という大西洋岸の島に行って来た。(発音が難しいがあえてカタカナで書けばイル・デューかと思っていたら日本語ウィキがありました。それに準じて以下「ユー島」とします)
今年は「夏が来ない」と7月初旬まで悲観していたのだが(参考投稿)、その後「海水のデッサン」には理想的なパターンの天気、即ち暑い日が数日続く(そのとき制作)と少し涼しくなる(その間に次作の準備)という繰り返しが続き、制作はどんどんはかどり、大きいデッサンも20作以上でき、かくしていつも使っている紙はなくなり、アイデアもなくなり、「仕事以外は無趣味」の私もバカンスしてもいいかと思うほどの限界に至った。
ユー島に別荘があるKさんに連絡したら「ソファーでも良かったら」と言われ転がり込んだ。実際Kさん宅は千客万来、常連リピーターの方もおられたが、それが頷けるほどユー島は良いところだった。
高速船で30分の沖で隔離されているからか自動車も少なく(勿論 4km x 9.5kmの島だから旅行者が特に車が必要にはならないが、ひょっとしたらフェリー料金が高いのかも:これ簡単に調べられるがその興味なし)、自転車で移動し浜辺を選んで泳ぐという何とも健康的生活。その浜辺も美しく、街の家は白壁にブルーの鎧戸と、エーゲ海の島もかくならんか?(実は私は30余年もフランスにいるのにギリシャに行ったことがないのです)
西南側の岸壁の丘は大きな岩がごろんごろんとし、石器時代の小さなドルメンや古城もあるのだが、概して何もなくて、荒涼とした感じが私好み。城があったのは中世以来島は戦略的要所、おそらく外国軍にロワール河を遡って内陸に進まれるのを阻む為であろう。地理・歴史は先にリンクした日本語ウィキに譲るが、多分翻訳しただけなのだろう、意味が解らないところは間違えなので信用しないように。例えば「数多くの外国軍(イングランド、スペイン、低地諸国)の侵略」とある低地諸国はオランダのこと。17世紀のタバコの話もフランス語ウィキでは、島でタバコを栽培して闇取り引きしたが、とても儲かるので大量輸入にまで手を出したことになっている。
それは兎も角、歴史的に一番有名なのはナチス占領下のヴィッシー政府に担ぎ出された第一次大戦の英雄ペタン元帥(ウィキ)が戦後幽閉され亡くなり、墓もあることだろう(これも去年までKさんが海水を持って来て下さった時に聞くまで知らなかったことだが)
ところで海水、その採取が目的だったかと思われるかもしれないが、昨年もう大きなボトル2本ももらっていて、実際には同じところの水をまた取りに行く必要は強いてない。それでも是非足を運びたいと思ったのは、ユー島の海水で描いたドローイングには未だ見たことのない、楽しげな十字形の不思議な星印が現れるという「奇跡」が起きたから。だからどんな場所なんだろうかとの興味津々で、、、。実に奇跡というだけはあって「十字星」は同じ水でも二度と再現されないのだが、これはやっぱり Ile dieux「神の島」の水ならでは?
(この駄洒落?の話、日本語ウィキにはあるけど仏語ウィキにはありません。何れにせよ私には発音区別できませんが)
次の写真が「奇跡の海水」のスー(Soux)ビーチ。
そして最後にその「奇跡のドローイング」
天気予報によると戻って来たパリではまだまだ暑い日が続く。さてどうするべきか? 困った。。。
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