ダンサー兼振付のフランソワ・シェニョーはタップダンスをベースにして打楽器のリズムを床を叩いて発しながら、共演のエメリック・エノー Aymeric Hainaux は自らヒューマン・ビートボックスと呼ぶように、体がリズムマシーン、色々なリズムの音を口から発してマイクに送り込む。その二人の舞台 "Mirlitons"(葦笛?多分ここは騎兵帽と言う意味か???)。劇場サイトから借りた上の写真のように原始の部落のシャーマンの踊りのような儀式っぽいパーフォーマンスだったが、凶暴ともいえるリズムで春の祭典のような神に祈るようなリズムとダンスであり、二人の体を張ったバトルでもある。二人とも1時間ほぼ踊りっぱなし歌い(?)っぱなしで圧倒された。でもそれも一本調子ではなく、展開がすばらしく推考されていて、、、いじけ批判の多い私もこれは満点です!!
「皆さん見てください」といってももはや満席で空席待ちしかない。
もし席があったら、床に座布団で二人の踊る3x3mぐらいで高さ10cmぐらいの中央の「台」を囲んで座るので、かぶりつきが推薦。
私の見る限りネットにこの公演のビデオなし。
いつか日本に行くといいですね(シェニョーは赤児麿と公演してるからすでに行っているみたい)
公演のあったのはボビニー Bobigny というパリのそれこそ貧民層の多い郊外の街なのだが、そういうところにシアターを作って、この舞台のような誰にでもアピールする公演を組んでも結局観衆のほぼ100% はパリから。そう言う意味では残念ながらフランスの社会的文化政策の失敗を絵に描いたよう。とはいえ「その問題=文化的アパルトヘイトをわざわざパリから来る観衆に明らかに見えるようにしていることに多少は意味があり」とするしかないだろうか。
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