フランス大統領選挙第一投票の朝(4/23)にギリシャの北端にあるコルフ島(ケルキラ島)に発った。
今回の旅行は昔通り無計画に、つまりブッキングコムなどを利用することなく行き当たりばったりで、当日に目的地を決めるような旅行がしたかった。大多数の人がインターネットで素早くホテルや列車の予約をする今、そんなことがまだできるのか?ひょっとしたら割高になるのかと思っていたのだが、多少の失敗はあったものの十分そういう「気楽な旅」はまだまだ可能だった(勿論まだシーズンオフだからだが)。そのノウハウはまた今度にして、今日はコルフ島の北西端に尖って出るこの美しきドラスティス岬(Cape Drastis)のお話。
コルフ市の旧市街はユネスコの世界遺産にも指定されていてきれいなのだが、所謂「地中海の街並」(歴史的にヴェニスの影響大なので)でギリシャに来た気がしない(実はここが私の「初めてのギリシャ」でして、、、)。だからガイドブックの巻頭の写真にあった「ギリシャ的な絵葉書風景」を目指したのだが、この美しい岬(写真右の緑のこんもりした辺りから)は私有地で入れてもらえない!!! 誰かが仕事をしていたので門まで行ったのだが「管理するのが大変なんだよ(…)40ユーロ払ったら入れてやる」と遠路はるばる来た人間(こういうときは私はすっかり日本人)に「不遜なる態度」。「絵葉書」の夢がばっさりと破られた。
夏だけ「公園」として開いているのかもしれないが、いま調べたところTripAdvisorでは「閉鎖」となっているので行きたい人は確認の必要あり。
岬のコチラ側で海水採取。遠くに見えるはオデュッセウスがカリプソに魅され7年いたとされるオトニ島 |
結局この裏側の小さな入り江で日光浴、そして我がドローイング用の海水を採取(勿論「閉鎖」を知ってか観光客は誰一人いなかった)、そして林道を1時間ほど歩いてSidariというプールのあるホテルが並ぶ、夏の営業を前に準備工事中という雰囲気のビーチバカンスタウンに戻ったが「結局ビーチのあるところはこうなってしまうのかなあ」と悲観される様相の町だった。
西部劇のようなSidariの町 |
コルフ市から島内遠距離用バス(グリーンバス)で、Agios Stepanos行き Peroulades下車(乗車時間約1時間半)、徒歩約30分。バスターミナルは市街から遠いので気をつけて。バス路線が分かると途中で乗車も可能だから、信頼できる筋に聞いて自分で確認しておく必要あり。かつ来たバスの行き先表示がギリシャ語アルファベットだとなかなかハードルは高いけど、まあそれも楽しからずや(笑)。それにこのバス路線は日に4本のみ。Sidariはもう少し便利なので林道をハイキングして戻ったのでした。旅行中はよくわからなかったのだが一度行くとグリーンバスの路線サイトも何を言っているかがやっと見えてきた(もう遅いが)。少なくとも始発点と終着点からの時刻表はすぐ出てくるが、途中の駅での時刻は??? 旅行計画のある方は研究してみて下さい。
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