2013年11月7日木曜日

悲しい食卓

先ほどフランスTV2チャンネルのEnvoyé Spécial(特派員)というルポルタージュ番組を見ていたら、ノルウェーの養殖サケ(世界の養殖サケの60%を占める)にはダイオキシンなどの危険な物質が、いかにも危なそうに感じられるハンバーガーなどのスーパーに並ぶ他の食品に比べて5倍は多いとのこと。TVではガスマスクで防備して殺虫剤を放水している様子が映ったが、いかにも汚染のなさそうな美しいフィヨルドの養殖場で育ったサケに何故PCBやダイオキシンが? これは工業国で囲まれた内海といえるバルト海で捕れた魚(特に脂肪の多いウナギなど:ダイオキシンは脂肪に貯まる)から製造される「餌」が原因。詳細はぼけっとTVを見ていた記憶だから書けないが、ノルウェーの当局も「幼児、妊婦は、サケのような脂肪分の多い養殖魚は週に2度以下にしなさい」と既に勧告している。(知りませんでした)
フランスではお寿司もサケが大半ですが、、、
こんなことに何故なったかというと、ただただ「馬肉スキャンダル」同様すべては食品産業の利益追求がゆえ。先週(10/31)にひき肉に比べて形ある物は安心かなんて書いたが、油の乗ったおいしそうなサケの切り身がこんなにひどい状況にあるとは。実は今日も朝市で買った鯛を食べたのだが、鯛も養殖が多いらしく(私の魚屋さんは安いし、、、)、原因が餌だと「尾頭付きなら大丈夫」とは全く言えない。鯛は脂肪がないからなーというのがせめてもの慰めという悲しい食卓となりました。

追記:今(8日朝)調べたところによりますと、私が通常買っている安価な dorade grise(直訳:灰色の鯛)は養殖でない。やった〜! でも昨日は小さいのしかなかったから奮発して dorade royale(王様の鯛)にしたのだった。ぐっすん。

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