ところでその配電会社のエネディス(ENEDIS)は現在すべての電気メーターを、交流電源にデジタル信号をのせて使用状況を把握できる新しいリンキー Linky という電気メータにしようとしていて、高周波が発生することと情報保護の問題で取り替えに反対している人が多い。実は私もその一人でちゃんと配電会社と市役所に書留郵便で「拒否状」を送っている。私は特に高周波に高感度とも思わないが、眠るときはWi-Fiを切った方が寝心地が良いような気がしているので夜は切るのだが、電気メーターだと冷蔵庫、暖房等のためオフできなくなる。かつ普通の個人消費者はこの「賢いメーター」で消費動向がわかってもほぼまったく恩恵を被らない。そもそも今ままで何の支障もないものを何故強制的に替える必要があるのか理解できない。「フランスの全のメーター」を替える何てとんでもない予算がいる。結局はそれが電気代の上昇になるのは明らかではないか。
法律的にはメーターは配電会社のもので我々には選択する余地がなく、変更は「強制的」なのだがメーターがアパート内にある場合は勝手に入っての変更工事は家宅侵害になるからできない。それが私の反抗の砦なのだが、工事の日程を決定する為に電話が先日かかって来て「拒否しています」と答えると電気代割引の申し出があった!!!(驚くよなー)。
アパートの外にメーターのある人は留守の間に工事がされて、デジタル信号の為に使用機器が初期化されたり、よくきくのは何故だか知らないが温水器が作動しなくなったり、これは因果関係があるとは思えないが火事になったり(ひょっとしたら工事の不手際?)という問題がおきてクレームも殺到。
話を戻すと新ヴェリブに安全基準を理由に工事を進めない配電会社と、メーター交換を急ぐ会社は同じエネディス(勿論工事は下請けだが)。つまりは彼らはメーターのことで手一杯でヴェリブどころではないのではなかろうか?
これは単なる私の推察で、おそらくマスコミの関心外。何たって今のフランスは国鉄の三日おきのスト、エアフランスのスト、大学入学制度改革反対の一部学生のキャンパス占拠、68年の「五月革命」の50周年、そのほかご承知の様に国際問題も一杯だから、ヴェリブもリンキーもマージナルな話題で、、、。
新しいバス停と古いバス停(左下の小さな写真) |
そういえば去年以来、バスの停留所、掲示板、新聞雑誌販売のキオスクも古いものは取り壊され、新しくなった。システムを漸次的ではなく一挙に変えた方が合理的とエリートが決定し断行するのがフランスで、「言い合いをするのは得意でも、議論をして合意(妥協策)に到るのが極めて不得意なのがフランス人では」と思うのは極論でしょうか。結局革命と専制は瓜二つ。
マクロンどうなるかな〜:ちょっと話が飛んだか(笑)
ところで左は私の五月のカレンダー。赤丸が国鉄スト日(但し日、路線によって違うが50%ぐらいは運行)、オレンジ丸が祭日(5月は多い)、青丸は我が最寄りの駅ビブリオテックの地下鉄あるいは近郊電車の工事による閉鎖日。加えてヴェリブなしだから、なかなか悩ましい。(「普通の人たち」はそれどころでないだろうが)
島では、「リンキーになったので遠隔操作で制御出来ます。」と言う理由で、島内にあったEDFの事務所を閉めて大陸に逃げてしまいましたよ。それで怒って(だけではないけれど)Société Eoliennes en Mer îles d'Yeu et de Noirmoutierて作って、EDFから独立。62機の海上風力発電で、Vendée県の需要を全て賄って、余りは他に売るの。2019年着工、2021年から稼働の予定。
返信削除頑張れ Ile d'Yeu !
返信削除