2018年12月7日金曜日

マクロンのワーテルロー

昨日はずーっと展覧会の飾り付けをしていて、夜は展覧会パーティーみたいなのに行ってその後外食。そこで「作品4点(メインはそれだけ)に何故一日中かかったのよ?」と問われ、我ながら「???」 よく考えてみたら午前中は名古屋で3年前にしたように「死海の水」で窓ガラスへのドローイングに費やしたのだった。多分雨降りだったので湿度の所為かと思うのだが、なかなか上手く行かず(すぐに水滴が流れ出してしまう)、それを克服するために新たなテクニック(そんなおおげさなものでもないが)を生み出したのだった。

というわけでまたまた知らなかったのだが、昨日の夜のニュースインタビューでフィリップ首相はガソリン税値上げを「取り止める」とはっきりさせたらしい。一日違いでこうだから「忙しい私」(笑)がついて行けない筈。そして明日の土曜の4回目の「黄色いベスト」のパリでのデモはバスチーユでされるとか。バスチーユのデモは「恒例茶飯事」* だが、明日はちょっと意味が異なるかも。というのは詩人の友だちが「悪いけど明日はデモするから君のオープニングには行けないよ」とメールしてきたように、「運動」の矛先がどんどん君主的だった「マクロン」に一極集中し、多くの市民の不満を吸い上げる求心力が加速的に働いているように思われるから。多分マクロンは、暴力集団の破壊に嫌気をさせて一般世論は離れると思っていたのだろう(多分これが先週までに打った唯一の対応策で、デモ隊は見事に「罠」にはまったよう見えたが、「政治的結果」はまったく違った)。
先週はマクロンは環境会議でアルゼンチンに行っていていなかったが、今回はエリゼー宮にいる。 機動隊や軍隊も「テロ」以来の過労でうんざりしているだろうし、一触触発!? 過剰にセンセーショナルに言う気はないが、明日はマクロン君の運命の日かも。

*注:「黄色いベスト」は普通のデモのように許可を求めず、ツイッターなどで言い広められて集まる。これも従来の運動と全く異なる 

というマクロンのワーテルロー(?)の日に始める私の展覧会はイラン出身の女性画家との2人展で、2016年来2度グループ展をしているパリ郊外サンドニのHCE画廊にて。含みがありすぎて何と訳せば良いか分からない"Quand la Nature se dérobe"というテーマで、Nature(自然)と Robe(ドレス)がビジュアルな作品が並びます。私は勿論「海水ドレス」がメインですが、ビデオで昔のインスタレーション作品と「海水ドローイング」の融合を目指します。

明日は何が起こるかわからないのでルーブルもオルセーも閉館。いつも社会問題が取りざたされがちなサンドニは逆にクリスマスムードで静かなものだが、きっと誰も来ないよな〜

HCE画廊での展覧会に関する参考投稿
サンドニの町の紹介もある 2016/4/10「今度はサンドニ!」
昨年のグループ展のパノラマ写真 2017/1/15「工事人嘘つかない」

"Quand la Nature se dérobe" Katâyoun Rouhi / Eizo SAKATA

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