2015年6月7日日曜日

パッションより本職

前回は「アルノー氏のパッションは美術でなくて金儲けでしょう」ということを書いたつもりだったが(伝わっているかしら?でも私は金儲けがパッションであることを糾弾するつもりはありません。ただ美術を金儲けの種することに「集団詐欺」の疑惑を感じる。しかしこれは今回のテーマではなくまた別の機会に)、実はその私がパリの超ハイクラスなゾーン、ヴィトンの店もある、ションゼリゼからセーヌの方に下るジョルジュ・サンク大通りの銀行でグループ展(4人展)をすることになっていて、今週は私には珍しく忙しい1週間だった。(「忙しい」のはまっぴらご免、それに関しての昔の投稿

先ずは月曜日に作品搬入。火曜日に飾り付け、水曜日に一部を作品入れ替え、それに伴いアレンジ変更。簡単思えるだろうが事務所での展示は複雑。搬入ですら正面のセキュリティの2重扉を通して運び入れねばならない。だから写真のように作品が銀行前に並び重ねられた(天気が良かったのは何より。それに火曜日だったらスペイン王のパリ来訪でこんなことは許されなかったかも:スペイン大使館は一つ向こうの大通りにあるのです。というわけでラッキーな日程選びだった)。
オフィス内は画廊のような白壁でないし、デスク、照明、棚、スクリーンなどがあり、頭の中で考えていた展示では現場では必ずしもしっくりせず、考え直し。企画の人が「ランチしましょう」と言うのでつきあい、戻ってみたら、私の飾る二部屋は来客中でドアは閉ざされ、、、仕事の邪魔は出来ない、つまりランチタイムに飾り付けをするべきだったのだ。

仕事しやすいかしら?
「一足早い夏」の結晶、写真でもくっきり!
そして制作:金曜日は全くの異常気象でパリでも最高気温が30度を上回ると予報されていたので、私は板に大きな紙を貼ってスタンバイ。土日は気温が下がったといえど夏の気候で、三日間一挙に気になっていた懸案をトライした。雨もずっと降っていないし流石に30度だと結晶の仕方が全然違って、「すごい!」と久しぶりに自ら感嘆(でもデッサンとしての結果は思ったようにいかなかったけれど、それは致し方なし )。勿論制作の合間には作品リストとか招待状とか(これも銀行事務所だから、私一人で50人も友達を呼んだら大変なことになるので慎重に、、、で簡単に行かないのです)色々やることがありまして、私の「隠れたパッション」のブログにまで至らなかった。アルノー氏同様(?)「パッションより本職」の瞬く間の1週間でした。

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