以上私の帰宅談などどうでもいいだろうが、それ以降セーヌの水位はパリではどんどん下がっているものの、ストは続行中。
「事情薄」なのでよくわかっていないのだが、(一般的なマスコミによると)政府は仏国鉄の労働組合の要求にはほぼ完全に折れて今や何故ストが続くのかわからない状況にあるとのこと。ともかくストを終わらせて(言い忘れたが今日からサッカーのヨーロッパ杯が始まります)、不評の労働法改正案はいかにしても通そうというのが政府の戦略だったらしいが、どっこいそうは簡単にことは運ばない。労働の柔軟化を許すエル・コムリ法(関連投稿)には国民の反発が強いことは私の乗った郊外列車内の口論でも感じられたし、労働組合によるウェブを使った「ストの労働者(当然給料は払われない)を助ける寄金集め」も成功しているとのこと。
列車のストに加え、ゴミ回収のストで一部の地区はゴミの山、それからエアフラのパイロットも明日からスト! ちょっとは収まったようだが精油所のストも続いている。これがヨーロッパ杯開幕当日ですから楽しいですね♫(私にとってはすべて禅の修行のようなもので☺)
フェースブックでは経済大臣のマクロン(関連投稿)が卵をぶつけられたビデオを「これほど嫌われているのだ」ということを知らせる為に拡散させようとあった。本当にそれが一般市民の支持に繋がるのか私は非常に疑問だが、これはまさに「理解しあわない社会」の現象。
私は骨抜き左派なので誰の言うことも耳を傾けてしまうのだが、 「事情薄」を承知で総括してしまうと、今のストは労働市場自由化に対する既得権の擁護。既得権を放棄するのは「自己犠牲」でしょ、それが出来る為には「大義」がいるのです(イスラム国家樹立とか:勿論冗談ですよ)。今の改革はプラグマティックであるかもしれないが大義は全く感じられないから、オランドは本気ならサッチャーになる覚悟がいるでしょう。
政府は勿論「国民的祭典中にストを続けるとは無責任」と労働組合をなじっているが、某大臣は「フランスのイメージが落ちてオリンピック誘致ができなくなってしまう」と言っていた。それは結構、私はこれで急にスト賛成派になりました ! しかし労働権の攻防でサッカーが使われているところは面白いね〜。政治家vs労組でサッカーしたら私は「見ます」!(勝敗は明らかだが)
最後にいつもの私の持論:こんなことやっていても世界第6番目の経済大国、つまり国民がみな一生懸命働いている他国に比べて潜在的能力がずーっと大きいのです。だからおフランスの方々、悲観することはないのです
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