✊ Mon opinion notable : 1) Le monde de Soran est dans la lignée de celui de Baster Keaton.
2) Son travail que j'apprécie le plus reste toujours "Nantes projets d’artistes"
8月末にまたロワール川河口沖の大西洋に浮かぶユー島のKさん宅に4年ぶりにお世話になった。我が愛するユー島へ行くのはフェリーの時間が潮の満ち引きで毎日変わるので鉄道、バスとの連絡が微妙で旅行計画が立てにくいのだが今回はその点ではロス時間の少ない、とはいえサンヴァーの失敗もあったので乗り換え時間もリーズナブルに余裕のある見事と言える計画を立てて悦に行っていたのだが、着いた日と翌日は晴天だったもののあとは天気が悪くて、少し切り上げてナントへ。(ユー島に関する参考過去投稿)
ナントではこれも以前書いたことのある"Voyage à Nantes"というアートフェステイバル(参考過去投稿)が夏に行われていて、パリに戻るついでに少し見ようかと思っていたが、プログラムを見るとフェステイバルが9日まで続くのに美術館で開催中だったピエリック・ソラン展の最終日が9月1日、これが回顧展風で芳しからぬ天気の島よりこっちのほうに賭けるかと。。。
ピエリック・ソランを知ったのはこのブログの最後にリンクした「ナントのアーティストプロジェクト」( Nantes projets d’artistes)という2001年のビデオ。ここでは自分が変装したヨーロッパの新進気鋭の現代アーティストが自分の作品を紹介するTV番組という趣で、いかにも現代アーティスト風の風貌と解説で、本当にできたら面白そうな規模の大きいインスタレーションプロジェクトが紹介される(もちろんTV番組ではモンタージュで実際に存在している)。つまり「現代アート」の自虐的抱腹絶倒のパロディー。でもそのナントにて2011年から街中にインスタレーションのある "Voyage à Nantes" が開催されるようになり、妄想プロジェクトも現代の最新デジタル技術を駆使すればできそうなものもあって、美術館でこのビデオをみていた子供たちは本当にあったことと思ってしまわないか心配になってしまう(笑)
彼はその後、舞台模型とビデオ、ホログラムを掛け合わせた昔のお祭りの「出し物」のようなオプチカルシアターといえそうなものをどんどん発表、それがすべて滑稽な道化的なもので、それで会場にも子供が多かった。すべてに馬鹿を真面目にやる自虐性というのがキーになっていて、その趣はキートン、タチの延長線上だと思う。
このオプチカルシアターばかりだと飽きるのだが、今回は宇宙飛行士が月の石を取るところを最終ビデオには見えなくなる黒子さん(実際は青い衣装だった)と一緒に演技するメーキングオブを作品と並べてみせたり、ビデオの見せ方も一工夫している。
次は私のインスタから掲載:
最初のビデオは覗く窓の後ろの壁に美術館のコレクションからの一枚の絵があり、なんのことだろうなと思って覗くとピエリック君に「あなたが邪魔で絵が見えない」と言われる。これは1989年の初めてのビデオインスタレーション作品のリメイク。
2〜4枚目のはやはり真剣そのものにガラス拭き絵画を行っているが5枚目がその裏側で半透明でそこにいる人影なども微妙に正面から見えるようになっている。
私の彼の好きなところはなんといってもその自虐的なところと工作少年のようなローテク性。
この自虐性というのは謙虚なんて何の美德にもならぬ、自己アピールの強さが問われるフランス(&/or)美術社会で極めて稀な例だと思うのです。
全部見ての結論は、、、やっぱり「ナントのアーティストプロジェクト」が一番じゃない? (フランス語しかなくて残念ですが)
これは本当のTV番組から。彼の作品の大体の感じはわかるでしょう。
これが最高傑作と私が一推しする「ナントのアーティストプロジェクト」Nantes projets d’artistes, 2001
お分かりのとおりソラン展も"Voyage à Nantes”も終了。後者では街を歩いて偶然出会した作品は紹介するほどのものはなかった。
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