2014年1月4日土曜日

エイゾウ美術館

クリスマスにパリに戻ってびっくりだったのは、入り口間近に立てかけられていた額の数々。一昨年前の南仏での展覧会を機に、今まで思ったこともないコテコテの額に自分のデッサンを入れる楽しみを覚え、絵の売買商(?)を営む隣人アーティストから要らない額を分けてもらっているのだが、彼のプレゼント?の沢山の大きな額が並んでいた。確かに帰国中留守を見てもらっていたGさんから、「どうします?」というお伺いメールが写真入りで来ていたが、その量を十分把握していなかった。

はじめはやっぱり「ゴミ箱行き」と思っていたが、パリも日本同様大きなものはすぐには捨てられない。かつ割れ物のガラスが入っている。パーティーもあるので大きさ別に分けて納屋にしまうかと作業しはじめて「何か合うのもあるかも?」と昔の絵や版画を物色し始めた。というわけで幾つか古い作品が「復活」! 

玄関正面には97年の版画「転落」が大きな太縁の黒い額に立派に入った (この作品は題名の所為か今まで人気がなかったが、、、)。その横は自分で訳がわかっていない綿地に直に描いたデッサン絵画で、これも立派に収まっている。

アトリエには新たなクリエーション!肖像デッサンが入っていたクラシックな額に昨年大阪で買った紙のキツネの面をかぶせた。これがガーナで拾った板に書かれた絵、大昔にドゥルーオのオークションで買ったアフリカの面(スタイルから見てブルキナ・ファッソーのボボ族?ムソ族? はたまたただの模造品か?)、それと夏に描いた「塩のデッサン」の「メデューザ」と「この人を見よ」、それに水たまりに写ったパリの夜景を撮る日本人写真家、浅野茂さんのメリーゴーランドと若いイギリス人若手作家 Jim Sanders の宗教画のカタログ頁に描かれた歪んだ顔のドローイング、なかなか並べると良くて(最後の2点は昨年収蔵した私のコレクションです)、、、


アトリエ奥には一昨年のLギャラリーの個展でも飾った「英象ババール」、「不思議の国のアリス」の悲しき「亀もどき」の話のパロディーの「英三日本もどき」(2002年)が貰った額に見事ぴったり。奥には名古屋のLギャラリーの作家の小沢香織さんの作品がぶら下がり(よく見えませんけど)、その奥には20数年前に友達の子供がくれたアルデッシュ川の流木がかかっています。
 他の壁にはいつもどうり、「雨の絵」とか「毎日のドローイング」も並び、 パーティ前に美術館ができあがりました。

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